◆古本・倉敷「蟲文庫」◆
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2017年12月31日

おしらせ

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《営業日について》
●都合により、当分のあいだ不定休とさせていただきます。営業日が不規則になり、ご不便をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

《今後の休業と営業時間変更の予定》※ひと月の間に5日〜8日間程度休業します。予定は変更になる場合があります。



《出版物》

・このたび復刊された、龍膽寺雄『シャボテン幻想』(ちくま学芸文庫)の巻末の解説を書かせていただきました。(2016年12月10日)
・『わたしの小さな古本屋』が増補版としてちくま文庫で再刊されました。(2016年9月10日)
著書に『苔とあるく』、『亀のひみつ』(以上WAVE出版)、『わたしの小さな古本屋』(洋泉社)、『ときめくコケ図鑑』田中美穂 文/伊沢正名 写真(山と渓谷社)。編著には『胞子文学名作選』(港の人)があります。昨年は原民喜『幼年画』(サウダージ・ブックス)の解説を書かせていただきました。

《お問い合せ》mushi-bnifty.com、TEL/FAX 086-425-8693
 ※メールの不着トラブルが多いので、しばらくしても返信がない場合はお電話でお問い合せください。

・日々の細かいお知らせはtwitterを:https://twitter.com/mushi_b
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2017年02月19日

24年目になりました

日差しがずいぶん明るくなってきました。冬の短いこちら山陽地方は、そろそろ春めいてきています。

おかげさまで蟲文庫は、この2月7日に23周年を迎え、24年目となりました。本当に、どれをひとつとっても、おかげさまと幸運とのうえに維持継続できている思います。そして、自分に出来ることは、これからも「続けていく」「続けられる」ということを一番に考えながらやって行くことだと思っています。ひきつづきどうぞよろしくお願いします。成り行きとはいえ、よくこんな寒くて暇な時期にはじめたものだと、毎年しみじみ思います。


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自宅付近のノラさん。先日ついに写真に撮ることができました。


でも、そんなことを言っているそばから、先週は風邪をひいて臨時休業してしまいました。体調不良で休むのは、昨年春のぎっくり腰以来です。突然やってきた咽喉の腫れ、悪寒、節々の痛み、38〜39℃の発熱(ふだんは風邪をひいても熱は出ないタイプです)で寝込み、もうこれは絶対インフルエンザというやつでしょう、と思い、なんとか起き上がれるようになったタイミングで自宅からいちばん近いM内科へ。M先生は弟の同級生のお父さんです。待合室に座っているのもつらい状態でしたが、事前に「インフルエンザかも」と申告していたせいか早めに診てもらうことができ、結果「おめでとうございます!インフルエンザじゃありませんでした。自由行動です!」という診断と現在の症状にあわせたお薬を処方していただき、しかし、会計とお薬待ちの間に貧血を起こして、しばらく診療室で横になるなどしながら、またよろよろと家まで帰りました。久しぶりに診察していただいたM先生は、快活さはそのまま、いい感じにお歳を召しておられました。
ということで、「症状の重い風邪」でした。症状が出る直前までいつもどおり店番をしていたので、インフルエンザではなくてほんというによかったです。

そして、二日ぶりに店を開けると、「どうやら今日は開くらしい」ということで、ご旅行の日程を入れ替えてまで待機してくださっていた方が二組もみえ、感謝の言葉もありませんでした。ほんとうにありがとうございました。


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【速報】

3月30日(木)に、かえる目のライブが決まりました!

「蟲文庫で、かえる目の切符拝見」
出演:かえる目(細馬宏通:vo, g、宇波拓:g、木下和重:vo, vl、中尾勘二:perc, kl)
於:蟲文庫
日時:3/30(木)18:30開場/19:00開始
予約:2300円/当日:2500円

すでにご予約受付中です。6年前の「かえる目のムシムシ大行進」以来となります。年度末の月末の平日ですが、ご都合のつく方はぜひ!

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posted by 蟲文庫 at 13:47 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月23日

表紙の版画

お正月の空気もすっかり消えてなくなって、一年でもいちばんひっそりとした季節になりました。毎日寒いですね。でも、本棚の整理や補充をするにはいい時期です。

暮れのある日、何冊かの本をお買い上げになったあと声をかけてくださった女性は、ちくま文庫版『わたしの小さな古本屋』の装画を担当してくださった平岡瞳さんでした。
このたびのことがあるまで、直接は行き来がなかった方で、お会いするのはもちろんはじめて。でも、この本が出来た時、東京のある古書店主さんから「えっ!平岡さんと田中さんて、知り合いじゃなかったんですか?」と驚かれたくらいで、たしかにぴったり、というのか、しっくりというのか、そうわたしが言うのも図々しいですが、出来上がった本を手に取ったとき、妙に、ほっと落ち着いた気持ちになったのです。思わず「よかったねえ」と自分の本にむかって声をかけてしまいました。そしてこの時ご本人にお会いして、件の古書店主さんの言葉をあらためて思い出しました。

しかも、オリジナルの版画を「もし、よかったら」とお贈りくださったのです。

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いつか見てみたいと思っていましたが、まさか手元に置くことができるとは思いもしませんでした。それもご自身がわざわざ届けに来てくださるなんて。

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平岡さんに装画をお願いすることなり、まずは「外観か店内の様子を」ということになったのですが、担当編集のTさんとデザイナーの横須賀拓さんと平岡さんとの打ち合わせの席上で、「のれんを外して、表から店内の様子を見たらどんな感じだろう」という意見が出たそうで、その後、わたしが様子を写真に撮って送りました。
そして出来上がった版画は、イメージ通り、ではなくて、イメージ以上。写真には写っていなかったり、写したわたしも気がついていなかった、いくつかの大切なものが描かれていて、ほんとうに驚きました。
いまは店の中の、どこに飾るのがいちばんいいかと思案中です。

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ミルさんもいます。

それから、この本が発売になった直後くらいに書いた、龍膽寺雄『シャボテン幻想』(ちくま学芸文庫)の解説の中に登場する「本書をきっかけに育てはじめたサボテン」がこの絵の中にあるということにも、しばらくしてから気がついて、本人としては「あっ!」とびっくりした、ということもありました。

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店に出して間もなく売り切れの勢いなので、いまさらのお知らせで申し訳ないのですが、このたび新装版として再刊された、山尾悠子『角砂糖の日』が入りました。もとは1982年に深夜叢書社から出された、幻と言われていた歌集です。

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『角砂糖の日』山尾悠子(LIBRAIRIE6)3200円+税
(※こちらの本は店頭販売のみとさせていただきます)完売となりました。ありがとうございました。(1/27 更新)

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一頁に一首という贅沢なつくりで、三章あるそれぞれのトビラには、合田佐和子、まりのるうにい、山下陽子の挿画が入っています。

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じつは、山尾悠子さんはお近くにお住いなので、「蟲文庫特別バージョンで」とサインを入れてくださいました。
以前からお名前と作品は存じてあげていましたが、店をはじめて、県外の方などから「岡山といえば山尾悠子さんですね」と教えられ、地元の方だと知って驚き、そうしてそれから20年ほどがたち、このような機会に恵まれました。


山尾悠子さんの小説は、国書刊行会から出ている単行本や作品集で読むことができますが、現在ちくま文庫に入っているものもあります。

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初期の作品集『夢の遠近法』、長い休筆のあと発表された『ラピスラズリ』
こちらの2冊は、近いうちに蟲文庫にも並べたいと思っています。

そういえば、『角砂糖の日』にサインを入れるために店までお越しくださった山尾さんから、「ちくま文庫仲間ですね」と言われて、おもわず眩暈でよろけそうになりました。

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まもなく23周年を迎える蟲文庫。どちらの出来事も「つづけていたら、こんなことも起こるんだよ」と、はじめたばかりの頃のわたしに教えてあげたいです。
posted by 蟲文庫 at 12:47 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月07日

亀の福飾り

あたたかいお正月になりました。今年もどうぞよろしくお願いします。

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いただきものの、亀の福飾り。

亀好き、田んぼ好きとしては、このうえないお飾りです。


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ミルさんも、なんとかぼちぼちやっております。
まもなく21歳。


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(おしらせ)

年末年始は無休でしたので、10日(火)〜13(金)まで、お正月休みをとらせていただきます。14日(土)の午後より営業再開いたしますので、またどうぞよろしくお願いします。
posted by 蟲文庫 at 20:28 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月31日

暮れの金星

まもなく大晦日の営業を終了いたします。

今年も一年ありがとうございました。慌ただしく、変則的なことの多い年でしたが、それでも年末はいつも通りのペースで店を開けることができ、そして帰省のたびに覗いてくださる方々のお顔を見ることもできて、ずいぶんほっとしました。

2017年も、ひきつづきどうぞよろしくお願いいたします。


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お正月飾りと金星。

ここしばらく金星がきれいですね。最近、店の暖簾をさげながら、よく見上げています。


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【おしらせ】

年末年始は休まず営業いたしております。お近くまでお越しの際はぜひお立寄りくださいませ。
尚、大晦日〜三が日にかけては、18:00までの営業となります。どうぞよろしくお願いします。
posted by 蟲文庫 at 16:16 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月17日

苔・亀・星・サボテン

寒くなりました。いつの間にかコートを出さねばならなくなったり、あわてて灯油を買いに行ったりしていますが、なんともう12月も中旬なのですね。そろそろ来年です。古くからの友人が郵便局員なので、年賀葉書はもう用意しましたが、まだなんにも手をつけておらず、いまだぼんやりとプリントゴッコの面影を追っております。たのしかったのになあ、プリントゴッコ。

もう何年も前からぼちぼちと進めていた星についての本が、なんとかこの冬のうちには出来上がりそうで、先週くらいから、その詰めのためのいろいろが始まりました。苔、亀とつづく、第三弾。これまでのものよりは、いくぶんエッセイの要素が強い本になりそうです。

そんなこともあり、大変な年末年始になりそうですが、今年のお正月もひたすら帳場に貼り付いて店番しておりますので、お近くまでお越しの際はぜひお立寄りくださいませ。お待ちしております。寒くなると、星がきれいですね。


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このたび復刊された、龍膽寺雄『シャボテン幻想』(ちくま学芸文庫)の巻末の解説を書かせていただきました。依頼をいただいた時は「まさか」と思いましたが、思い切ってお引き受けしました。


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『シャボテン幻想』龍膽寺雄(ちくま学芸文庫)1000+税

その解説文が、ちくま書房の「webちくま」で公開されました。
http://www.webchikuma.jp/articles/-/402

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口絵のカラー写真(4頁)もそのまま復刻されています。全国の書店ではもちろん、蟲文庫でも販売していますので、ぜひ手に取ってみてくださいませ。
posted by 蟲文庫 at 13:48 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月03日

弥高山と文庫版の話

先日、ある場所の撮影のため、一日店を休んで出掛けてきました。谷あいなので、明るいうちにと思ったのですが、やはり昼間はコントラストが強すぎるので夕方まで待つことに。

それで、時間もずいぶんあるし、ということで弥高山の上まであがってみました。頂上まであと200mくらいの場所まで車で行けるのでらくちんです。

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頂上付近からの眺め。
360℃見渡せるので、四国山脈も大山もみえます。
雲海がみえるのでも有名なので、いつか早朝に来てみたい。

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見事な秋晴れでした。

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石垣の地衣類。


夕方、ふたたび現場に戻り、無事撮影終了。この写真は年明けくらいに完成しそうな次の単行本に使う予定です。

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稲刈りシーズン。整列。

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9月に発売された、ちくま文庫版『わたしの小さな古本屋』、おかげさまで順調のようです。

最初に文庫化のお話しをいただいたのが4月の上旬。出先の京都でぎっくり腰のため動けなくなり、数日してようやくノートパソコンのスイッチを入れ、なんとかかんとか最小限の連絡やなんかが出来る状態になった、まさにそんな時に届いたメールでした。倉敷に帰って店を開けるどころではなく、向こう10日間ほどはこのまま安静……(えーうそー)、という状態だったので、嬉しいのはもちろんですが、ずいぶん救われた気持ちにもなりました。というようなことがありました。

早川義夫さんの解説文には、「まだ蟲文庫に伺ったことはない」と書かれてありますが、じつはこの原稿を頂戴したあと、偶然にも倉敷でチェロ奏者の坂本弘道さんとのライブがあり、その時に店にもお立寄りくださいました。だいぶ緊張してしまいましたが、でも「本屋」の話をしていると、ふと同業の人と話している気持ちになる瞬間もあったりして、その都度「おっとっと」と内心あわてたりしていました。思えば何という僥倖、です。ほんとうに。

その時のことを、早川さんもブログに書いてくださっています。
http://h440.net/diary149.html

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この日、座右の一冊『ぼくは本屋のおやじさん』に書いていただいたサイン。




ライブは、もうほんとうに素晴らしくて、「うわーーすごくいいーー」という言葉が馬鹿の一つ覚えみたいにずっと頭の中をぐるぐるまわりつづけていました。坂本弘道さんのチェロの演奏もすばらしかったです。

ちなみに、坂本さんは福山のご出身で、20年くらい前、まだ開店まもない頃の蟲文庫に来られたことがあるのだそうで、穴があったら入りたくなりました。


先々週の日曜日の書評欄で、朝日新聞、読売新聞同時にご紹介いただいたのですが、さらに先週は地元の山陽新聞でも大きく取りあげていただきました。取材にみえた記者の方(30歳代くらいの男性)は早川義夫さんの大ファンだそうです。

『わたしの小さな古本屋』、ひきつづきどうぞよろしくお願いします。
posted by 蟲文庫 at 17:13 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月04日

ちくま文庫版『わたしの小さな古本屋』

2012年に洋泉社から出た『わたしの小さな古本屋』が、このたび増補版としてちくま文庫で再刊されることになりました。そして昨日、見本が届きました。見本というのは、発売日の10日〜2週間ほど前に100〜200冊ほど刷ってみて、仕上がりを確認したり、関係者に配ったりするためのものです(よね?)


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『わたしの小さな古本屋』田中美穂(ちくま文庫)780円+税

カバーの版画は平岡瞳さん、デザインは横須賀拓さんによるものです。
いいでしょ。

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帯を取るとこんな感じ。
よく見ると、猫のミルさんもいるのです。

単行本の時ページ数の関係で入れられなかったもの4篇と、比較的最近書いたもの4篇を加えています。そしてなんと巻末の解説を早川義夫さんが書いてくださいました。はじめ、編集のTさんから「解説を早川さんにお願いしてみようと思う」と聞いた時はお腹が痛くなり、原稿が届いた時には感激のあまり涙目になりました。これ以上ない、もったいないような解説文です。生きていると、こんなこともあるんだなー。ほんとうに幸せな本だと思います。

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発売は9月10日で、蟲文庫には9日の夕方くらいに入荷の予定です。
まずは取り急ぎのお知らせまで。
どうぞよろしくお願いします。
posted by 蟲文庫 at 18:30 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月20日

夏休みの写真

今年のお盆休みの期間中は、珍しく店を休みました。「お葬式よりも大変」と言われる遠州地方お初盆の行事を手伝うためでしたが、行きと帰りに京都に寄り、下鴨神社の古本市を駆け足で、豪雨の中の五山の送り火はわりとしっかり見ることができ(どちらも人生初)、帰って写真を眺めていたら、いかにも「夏休み」といった風情のものでした。

下鴨神社の古本市。
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夏休みの鴨川。
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遠州のお盆の牛と馬。
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目は小豆、耳は南天の葉、尻尾はねこじゃらしとトウモロコシのヒゲ、そしてささげのような長い豆で鞍をつくります。
こちら備中方面では、たいてい脚だけ(よね?)なのでびっくりしました。

東山の大文字。
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土砂降りを通り越して豪雨といった状況。特に火がつきにくく見えにくかったらしい東山の大文字も、場所がよかったのかこれくらいには見えました。松明というのはたいしたものだと感心しました。

吉田山からの夕焼け。
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こんなことでもなければ絶対に帳場に貼り付いている時期なので、たいへん貴重な体験でした。よかったな。

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そして倉敷に戻り、店を再開したとたんにうれしい知らせが。

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『ときめくコケ図鑑』文・田中美穂/写真・伊沢正名(山と渓谷社)のさらなる増刷が決定しました!おかげさまで5刷になります。ありがとうございます。
posted by 蟲文庫 at 18:23 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月30日

あれから10年(ほど)

こちら中国四国地方は10日ほど前に梅雨明けし、カンカン照りの毎日です。家の庭の土の中には、向こう数年分のクマゼミの幼虫が待機しているようで、今年も安定のやかましさ。朝、「うるさいー」と耳をふさぎながら起き上がるようになると、ついに夏が来たなと思います。

2〜3年前からじわじわのろのろと進めてきた「苔」「亀」に続く第3弾の本。ようやくたたき台になるくらいの状態にはなってきて、いよいよこれからといったところです。肝心のテーマについても、もう少ししたらお知らせできると思います。

そんなところに先日、思いがけない知らせが届きました。

なんと「松岡正剛の千夜千冊」で『苔とあるく』を取り上げていただいたのです。

「松岡正剛の千夜千冊」第1614話 http://1000ya.isis.ne.jp/1614.html

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編集部から届いたお知らせのメールを、思わず「え?」「え?」「えーー?ほんとに?」と身を乗り出して三度くらい確認してしまいました。

苔や羊歯についてずいぶんと造詣が深くていらっしゃることにまず驚いたのですが、京都のお生まれということを思い出し、どこか納得するところがありました。最近、家の都合で京都へ行くことが多いのですが、なんでもない路地を歩いていてさえ、さすが苔の生育に適した土地だと感心していたところだったのです。
『亀のひみつ』や『わたしの小さな古本屋』についても触れられており、さらに隅っこにこっそり書いたようなところまで読んでくださっているのにも驚きました。

この本は編集の飛田さんと「10年後にも新刊書店に並んでいるような苔の一般書」を目指して作ったのですが、そうだ、実現したんだなあと実感できて、ほんとうに嬉しかったです。(実際には10年まで、あと1年ほどありますけれども)

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「千夜千冊」ではこのカバー裏までご紹介いただいているのですが、発売当時、NHKの番組「週刊ブックレビュー」で岡崎武志さんに取り上げていただき、たまたまその回にご出演だった佐藤忠男さんが、ものすごい笑顔でこの猫あし部分を指摘してくださったのが大変印象深く、いまでも、新聞や雑誌で佐藤忠男さんのお名前をお見かけするたび、母と「ミルちゃんのあし、ほめてもらったねえ」と「うふふ」という雰囲気になります。


そのミルさんは、この5月で20歳になりました。耳も遠く、ほとんど寝てばかりですが、でもその年齢なりには元気にしています。

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こちらはまだ一緒に出勤していた頃の写真。

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(夏季休業のおしらせ)

8月12日(金)〜17日(水)遠方での法事のため休業いたします。
posted by 蟲文庫 at 17:47 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする