◆古本・倉敷「蟲文庫」◆
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2009年09月30日

おひとりさまのゴーヤ

月末です。家賃よーし、公共料金よーし、と頭の中で指さし確認。今月は末日が水曜なのでまだ気がラクでした。土日にかぶったりすると、ほんとイヤですよね。

きょうは朝から整理整頓のはかどる日だったので、ついでにカレンダーを取りだして(※手帳がわりに卓上カレンダーを使っているのです)今年いっぱいの出張、締め切りなどの確認をする。その結果、10月中に原稿が12本(普段は0〜1本)、11月上旬だけで出張が3回、というトンデモナイ事態になっていることが判明。
頭の中にノッポさんとゴン太くんが現れて ♪でっきるかな、でっきるかな、さてさてほほー♪ と歌っています。

話変って、今年もそろそろ終わりかけている我が家のゴーヤ。日除けを兼ねてここ数年同じ場所にばかり植えていたのですが、さすがに連作がすぎたのか、今年はこれまでの半分以下、長さ10センチ前後の「おひとりさま」サイズものばかりが出来ました。でもこれ、1回使いきりでなかなか便利。都市部ではけっこう需要があるんじゃないでしょうか…と思ったりもするのですが、でも要は連作によって「いじけた」結果ですから、ウリが難しいですね。

とり忘れていたゴーヤ。おひとりさまサイズ。
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熟れると黄色くなります。そしてその中にひそむ種は目を見張るような赤です。

posted by 蟲文庫 at 12:26 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月27日

判子押しと感傷

連休明けの週末だからなのか、とても静か。こんな日は、ぺったり、ぺったり、ぺったり、とひたすら紙袋の判子押し。大、中、小とそれぞれ100枚ずつの束で、これを全部押し終えると、達成感というよりは、「ほんとにこれ、全部なくなる時が来るのかな…」という感傷(?)にひたってしまうのですが(いえ、なにしろ壊滅的にヒマな時ばかりにやる作業なのでね)でもやっぱりいつの間にか無くなるもんなんですねえ。ありがとうございます。

茶色いしましまの「鯛焼き袋」に、
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哀愁漂う猫亀の後ろ姿。

置き場に困るほどあった「かめむしトート」も、現在、大1枚、小1枚を残すのみ。ほんとうに、いつのまにか無くなるものです。といっても、もちろん近々再入荷の予定ですので、ひきつづきどうぞよろしくお願いいたします。そういえば昨日、神保町の東京堂書店3階の畠中さんからお手紙が届き、これまでのコケグッズに加えて、この「かめむしトート」も取り扱いいただけるということ。わーうれしー。

ところで亀といえば少し前、近所の唯一の亀スポットをのぞきに行くと、いつものアカミミやクサガメの中にこんなのが。

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中身はどうみてもクサガメのオス。なのに甲羅はイシガメ。

ということはウンキュウですが、でもここの池でイシガメを見た記憶はないので、誰かが捨てたのでしょうか。それにしても、態度のふてぶてしさはアカミミ並。しかもカメラ目線だし。


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秋です。只今好評開催中の「岡田大由作品展」を皮切りに、またうちのイベントシーズンが始まりました。すでに水面下であれこれと企画が持ち上がっているところですが、ひとまず確定しているものを3つお知らせします。

*「川手直人ライブ」11月10日(火) 19時半open、20時start、料金1200円(お茶・お菓子付)
*「大野麻里作品展」11月27日(金)〜12月10日(木)
*「オグラ ライブ」 来年1月22日(金)時間料金等、詳細未定

この春先に、工藤冬里さんとのライブがあった川手直人さん、今回はソロの予定です。そして、ちょっと先になりますが、ふたたびオグラさんも来てくださることになりました。

大野麻里さんの作品。
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「とり(4)」B2木製パネル、水彩、ペン (2009)

posted by 蟲文庫 at 12:52 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月25日

いまだ夢の中

数日前から、ある本を夢中で読んでいて、文字通り夢の中。お客さんから「今日、何時までやってますか?」と尋ねられて「11時です」(本当は7時)と答えて怪訝な顔をされたり、友人に電話したのはいいけど、相手が出た途端、何の用事でかけたのだったか忘れてしまったりしてヒドイです。
ふだん、物語をあまり読まないのも、映画をほとんど観ないのも、じつはこのせい。感情移入しすぎて日常生活に支障をきたすのです。

というわけで、ブログに何を書いたらいいのかもわからなくなっているので、とりあえず最近の猫写真。

東小学校付近の猫。
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保護色ですね。

竹中幼稚園付近の猫。
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べっぴんさん。

posted by 蟲文庫 at 17:24 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月22日

潮だまりにて

よせては返す連休の人波。本日はほとんど帳場まで届かず。ただひたすら出たり入ったり出たり入ったりの観光のお客さんを眺めているうち、だんだんと疲れてきて(すみません、普段ものすごく静かな店なもので…)「もうそろそろ夕方かしら」と時計をみると、まだ13時。うそー。

そんなところへやって来た近所のしをりちゃんと帳場の小あがり(潮だまり)でちゃぶちゃぶおしゃべり。

この前の沙美海岸の写真をもってきてくれる。
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亀の写真を撮るわたくし。

この時の写真は、たぶんこれ。
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うちのツブさんです。

小亀の“ぶりちゃん” とくらべると、4〜5倍はある大きさなのですが、写真に撮るとあんまり違いがないですね。

posted by 蟲文庫 at 13:54 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月20日

裏庭のパルティータ

連休です。ざざーっ、ざざーっ、とよせては返す人の波。人ごみの中にやってきた知人は「最近、流行ってるねー」といい、退いている時にきた友人は「連休なのに、こんな静かで大丈夫なの?」と心配してくれる。まあ、一年中その繰り返しですよ。


小学校前の彼岸花。
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背の順。

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去年の夏と今年の夏ではずいぶん気温差があったと思うのですが、それでもきっちりお彼岸の頃に咲くのはどうしてなんでしょう。


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岡田大由さんの個展「返景、青苔の上を照らす」、始まりました。

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コラージュによる、箱ものの作品です。

昨日は、オープニングのイベントとして、西亜沙美さんによるヴァイオリンの演奏に合わせたライブ・ペインティングもありました。


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畳と石垣と古本と「バッハ 無伴奏ヴァイオリン/パルティータ第3番」。
かなり不思議な景色でしょう。

直前に岡田さんから「初日に、西さんという知り合いが来てヴァイオリンを弾いてくれる予定です」と伝えられていただけで、どんなものになるのかわたしも全然予想が出来なかったのですが、音を聴きながら筆の動きを追うのはとてもたのしかったです。連休まっただなか、通りすがりのお客さんも興味津々で覗き込んでいかれました。

開始前、軽く練習をはじめた西さんヴァイオリンの音にドキッとしたのですが、あとで訊いてみると、やはり本格的にこの道を修められている方でした。


会期は28日(月)までです。
詳しくは「蟲催事」を http://homepage3.nifty.com/mushi-b/events.html
posted by 蟲文庫 at 15:52 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月17日

接着剤の遺伝子

昨日の夜も、このまえ買い忘れたビニール紐(古本屋のマストアイテム)を求めて、いつものホームセンターへ。最近、日が暮れるのが早くなったので、うちの閉店時間19時頃にはほぼ真っ暗。お年寄りが多く、街灯も少ない地区なので、日が落ちた途端に「さあ、そろそろ風呂へでも入って寝るかな」という空気が濃厚になるのですが、そのムードをかきわけかきわけ自転車を漕いで駅のほうまで行くと、当たり前ですが人々はまだまだ活動していて、なんだか別世界のよう。

この前ひととおり眺めたばかりなので、ささっと買い物を済ませて店にもどる。おかげで例の「Get It On」は聴かずにすんだ。

そういえば、人並み以上に大工仕事の好きだった父が死んでしばらくした頃、ちょうどギター職人の所沢のS君が帰省してきたので、ちょっくらうちまで来てもらって、物置の中を「今後もうちで使いそうなもの」と「S君が使えそうなもの」と「捨てたほうがいいもの」に分別してもらったのですが、2〜3時間はかかったでしょうか、ひと通り見終ったあとのS君のひと言は、「お父さんは、接着剤が好きだったんだね」というものでした。接着剤と溶剤、わたしも好きなんですよね。「…遺伝子って…」と思わずにはいられませんでした。

昨日は、ついでに台所のアルミパネルも買ったので、さっそく張り替え。そうこうしているうちに換気扇も気になりはじめて掃除。まだ気温が高いので油汚れも落ちやすく、ぴっかぴかになる。やはりこんなこと、寒くて忙しい年末などにやるものではないですね。


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ごろごろと寝ているナドさんに、

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近づくミルさん、

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怒られる。


posted by 蟲文庫 at 15:31 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月15日

沙美海岸の足跡

リクガメのぶりちゃんの写真集を作ろう!と盛り上がっている、近所のしをりちゃんとわたくし。この前の日曜日は朝から玉島の沙美海岸へ。

倉敷には、児島、水島、玉島など、島のつく地名が少なくありませんが、その名の通り、中世の頃までこのあたり一帯は遠浅の海で、蟲文庫の裏の鶴形山も島だったということです。能の「藤戸」をご存知の方なら、源平合戦のおり、藤戸の浅瀬を教えたがために佐々木盛綱に殺された漁夫の、その母の凄まじい怨念が…というような物語を思い浮かべるのではないかと思いますが、まさしくその舞台。

藤戸の「乗り出し岩」と「笹なし山」といえば小学校の遠足の定番で、

「佐々木盛綱は漁師に教えてもろうてここの岩から渡ったんじゃけえど、他の人には教えんように殺してしもうて、へえで(※それで)息子を殺されたお母さんは「佐々木憎けりゃ笹まで憎い」いうてなあ、山の笹をぜーんぶ抜いてしもうて、じゃあからここの山には二度と笹が生えてこんのんじゃそうな」

というようなことを学習しながら歩きました。岡山弁は昔話にうってつけです。


ええっと、脱線しましたが、玉島の沙美海岸です。市街地から車で30分ほど。途中には、水島と玉島を結ぶ「水玉ブリッジライン」というかわいい名前の道路もみえます。関係ないですが、うちのミナミイシガメ夫妻「タマ夫とシマ子」は、この玉島という地名が由来。

思いのほか釣り人達でにぎわっている浜辺で撮影開始。あまり海辺にふさわしくない服装の、あまり若くもない女ふたり波打ち際に近づくでもなくしゃがみ込んでごそごそ。怪しまれるのはいたしかたなし。

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おや、足跡がつきますね。

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こっちに行ってもつきますね。

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コンクリートの上ならつきません。瀬戸内海を眺めてひとやすみ。


帰り道、今度は「水島コンビナートとぶりちゃん」とか「鷲羽山から瀬戸大橋をのぞむぶりちゃん」を撮ろう!とますます盛り上がる。


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 (おしらせ)

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「返景、青苔の上を照らす」岡田大由作品展

大阪在住の作家、岡田大由さんによる箱作品の展示です。

2009年9月19日(土)〜9月28日(月)
蟲文庫店内にて、店舗営業時間内、期間中無休。

尚、初日19日(土)の13時から、岡田さんによるライブ・ペインティングを行います。
また、これにあわせて西亜佐美さんのヴァイオリンの演奏も予定しています。

岡田大由 http://www.geocities.jp/lakemcdonald1942/

蟲催事

posted by 蟲文庫 at 14:07 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月13日

梳き櫛エステで若返り

昨日は朝から土砂降りで、閉店時間の19時頃になってようやくあがる。ひどい。
お天気が悪いと、お客さんは来ずにイタチが来ます。エサが捕れないんだろうなあ。わたしも朝、雨の中、畑でミミズを探したけど、ぜんぜん出てこなかったもの(あ、これは亀のエサですよ)。

飲食店をしている知り合いから、「(物販店は)いいね、お客さんが気軽に入ってくれるから」とうらやましがられたので、「でも、20人来ても30人来ても、何にも売れないこともあるよ」と返事。お勤めと自営業というのもそうですが、まあ、どっちもどっちですねえ。


最近、トシのせいか毛づくろいをあまりしなくなったナドさん。
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このように、ウロコ状にばさばさになってます。

なんとなく気になるので、試しに梳き櫛で梳いてみたところ、ふだんは触られるのが嫌いで、ほとんど撫でさせてもくれない猫なのに、なんと10分でも20分でも大人しく梳かれている。
自分でやるのは面倒だけど、寝たままキレイになるのなら「梳かれてあげてもよくってよ」といったところでしょうか。

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なんだか若く見えるわよ。

横着者、梳き櫛エステで若返り。

posted by 蟲文庫 at 12:41 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月11日

FROGと熊楠

朝、畑の土を掘ってミミズを10匹ほど捕獲。うちの亀たち(リクガメを除く)の好物なのです。朝晩ずいぶん気温が下がるようになったこの頃、お彼岸をすぎると途端に「喰い」が悪くなるので、いまのうちにせいぜい美味しいもんでも食べてもらおうといったところです。


夏の間に片づけたいと思いつつ、やっぱり出来なかった在庫置き場(私物も混在)の整理に本腰を入れる。一年ほど前、あちこちひっくり返しても出てこなかったものがふたつ見つかりました。

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FILM ROUND GAZETTE『FROG』vol.3 no.7(Jul.1991)
[ 滝口修造と写真 III ]

以前、四谷にあった写真ギャラリー「FROG」が出していた機関誌(?)。この後、ほどなく解散して、あらためて「MOLE」という組織になったのだと思いますが、飯沢耕太郎さんのお名前を最初に認識したのがこの『FROG』の誌面だったと思います。

一昨日の晩発掘されるまでは「しかしなんであれがうちにあるんだっけ…」とずっと思い出せずにいたのですが、あらためてページを繰ってみると「FIFTY FOOT HOSE」や「FREAK SCENE」のレコード評に秋田昌美の連載もあったりして、「ああ、そうだった、そうだった」といろいろ思い出しました。当時18歳だったあたくしが、いまにつながる方向へ向かいはじめる(踏み外すともいう)、ちょうどそういう頃のあれこれでした。


それと、こちら。

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「(祈)熊楠 KUMAGUSU 復活祭」のチラシ(1995)

資金難もあり撮影がストップした、映画『熊楠 KUMGUSU』の撮影再開を祈願(?)して、当時オープンしたばかりの岡山シネマ・クレールで行われた山本政志監督の映画特集。「闇のカーニバル」「ロビンソンの庭」「てなもんやコネクション」が連日上映されました。
このチラシには撮影再開に向けての緊急募金の呼びかけもありますが、結局実現には至らず。熊楠を町蔵がやるはずだったんですよね。楽しみにしていたのですが。


あ、それで思い出しましたが、

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『クマグスの森』松居竜五、ワタリウム美術館 編(新潮社)

一昨年出た本ですが、巻末のほうのエッセイに、町蔵(町田康)氏が、映画が実現しなかった理由みたいなことを書いておられましたね。この本の中では、飯沢耕太郎さんの「熊楠はなぜキノコや粘菌に執着したのか(あれほどの人物が、なぜこんな地味なものに…)」という点について書かれた文章が特によかったです。そう、わたしもこのことについては常々気にかかっていたので「なるほどー」と唸りました。
なんというのか、熊楠自身もキノコみたいだったんですよ。
posted by 蟲文庫 at 18:04 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月10日

マーク・ボランが泣いている

ガムテープやらセロハンテープやらが切れかけたので、昨日は、夕方店を閉めてから駅裏のホームセンターへ。ペットコーナーにお住まいの、あたしのかわいいスッポンモドキちゃんは水槽の底でぐーすか寝ていました。

スッポンモドキ。
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海亀とスッポンの合いの子のような変な亀。豚鼻がかわいいです。
(『カラー図鑑 爬虫類』より、写真:内山りゅう)

亀は、くつろいでいると手足が卍型になるのですが、水中をすいすいと魚のように泳ぐスッポンモドキも、やっぱり卍型になって寝ていて「やっぱり亀ですねえ」という感慨がわきました。

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こんな格好。


ホームセンターというところは基本的に大好きで、工具とか塗料とか接着剤の売り場に行くと時間が経つのも忘れてしまいます。このホームセンターは、そのあたりもそこそこフォローされているので気に入ってはいるのですが、ただ、ひとつものすごーくイヤなのは、ここのオリジナルと思われる店内放送。10分に一度くらい、腰の力が抜けるような、むちゃくちゃ情けないアレンジのT-REXの「GET IT ON」が流れるのです。もう、ほんとうに酷いんです。マーク・ボランが泣いてるよ。


それにしても最近ヒマです。場所柄、平日よりは土日のほうが売り上げがいいというのが基本なのですが、ここのところほとんど変化がありません。近隣の商店の人々とも、顔をあわせればそんな話。不景気ですねえ。

でもどういうわけか、CDコーナーだけは相変わらず堅調。今日も、ふだんから時々覗いていかれる50歳代とおぼしき女性が、ふとこのコーナーに気がつき釘づけに。
「灰野敬二、若い頃興味があって、ちょっと聞いたことがあったんですけど、こんなところ(田舎)だから、その後はなかなか目にする機会もなくて…」と、あれこれとためつすがめつしたあと、「せっかくなので、御姿も」と不失者のDVDをお買い上げくださいました。
通りすがりの人々が、ただなんとなくぶら〜っと寄って行く古本屋ならではの売れ方がよかったです。

あ、昨日はkitoも売れました。新しいほう。


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 (新入荷のお知らせ)


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Six Organs of Admittance & AZUL (PSFSALP-01) 
2415円(LP)限定800枚プレス

Six Organsと、元、不失者、オーガストボーンの臼井弘行率いるAZUL が、それぞれ片面ずつ収録されています。アナログ盤のみ。


posted by 蟲文庫 at 11:29 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月08日

星と小アジの三杯酢

昨日の夜、倉敷天文台の観望会から帰ってビールを1本のんで、そのほろ酔い気分のまま近所のスーパーに買い物に行ったら、うっかり半額の小アジを2パックも買ってしまう。仕方がないので、粉をふって焼いて三杯酢につける。酔ったイキオイで小アジ、しかも半額の、なんて、ほんとうに貧乏くさくていやになります。

このままでは、さっき見た、はるか彼方のベガ(こと座)やアルビレオ(はくちょう座)が台無しになるので、メモしてきたものをまとめ、店の棚にある『初歩の天文ハンドブック』や『星座図鑑』を開いておさらい。この日は、木星のしましまや夏の大三角などもみました。それと、これは実際に見たわけではないですが、「ぼうえんきょう座」と「けんびきょう座」という星もあるのを知ってびっくり。「望遠鏡と顕微鏡」、この前の記事のタイトルじゃないですか。

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ハンドルをぐるぐるまわすと、屋根が左右に開いて夜空が出現します。

このスライディングルーフ観測室は、大正15年、いまから83年前に作られた当時のまま。一見すると木造の小屋と言っても差し支えないような建物なのですが、継ぎ目などに、ほんのちょっとした、しかし思わず唸るような工夫がなされており、いまだ一度も雨漏りしたとこはないのだそうです。市指定重要文化財。

現在この天文台の主事を務められているKさんは、天文台そのものと10才も違わないお年なのですが、「アルビレオ見ようか、わたしは子供の頃からこれが好きだったなあ」と、その口ぶりや表情はやはり天文少年のものでした。野尻抱影の話なども。

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野尻抱影『星三百六十五夜』(下)(中公文庫)

9月7日「牽牛三星」を読んでいるうちに、半額の小アジはだいぶ遠のく。
そういえば、野尻抱影は牧野富太郎とも親交があったのですね。あ、この組み合わせも望遠鏡と顕微鏡。

posted by 蟲文庫 at 17:05 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月07日

秋の木山捷平ツアー(実現なるか)

ここしばらく取り組んでいた慣れない仕事が一段落。その道の人ならば2〜3日でやってしまうんだろうなあ、というようなことにひと月ほどかかって。

『瀬戸内作文連盟』の出海(いづみ)夫妻が覗いてくれる。最近、中古の軽自動車を買ったのだそうで、今回は瀬戸内海をフェリーで渡ってきたということ。年末に発行予定の次の号の話などをする。出海さんは、毎回この小冊子を、ファンである作家の山田稔さんにお送りしているそうなのですが、その山田稔さんが、「美穂さんが『CABIN』に書いた文章、すごくよかったって言われてたよ」と教えられ、うれしくなる。
この前もちらっと触れた「木山さんの梅酒」というもので、笠岡出身の作家、木山捷平について、その一帯の風土と気質をからめて書いたものです。原稿用紙に18枚程度。わたしにしては長い文章でした。

時々みえる笠岡のK原さんは、このブログがきっかけで木山捷平を読むようになった、なんて嬉しいことを言ってくれるのですが、「『尋三の春』の遠足コースは、もしかしたらここなんじゃないかなあと思い当たる裏道があるんですよ」ということ。木山捷平の生家のある新山(にいやま)は笠岡の中でもかなり北に引っ込んだところで、港のある市街地までは10キロ近くあると思うのですが、そういえば現在この間を結んでいる県道は、かつて井笠軽便鉄道が通っていたと聞きました。徒歩の場合は当然別のルートがあるはずです(ということは、「木山さんの梅酒」の中の記述に一ヶ所間違いが発生することになるのですが、まあそれは置いといて)。へええ、それはぜひ行ってみたい。
ちなみにこのK原さんは、『おじいさんの綴方』の中で、おじいさんと「僕」がお礼詣りに行った神島(こうのしま)にお住いです。
(あと、どの話だったかいま思い出せませんが、木山捷平が満州に行って消息不明になっている間に、笠岡に疎開していた奥さんが神島の占師をたずね、「生きておられます」と言われた、というのもありましたね)

この春、計画倒れになってしまった木山捷平ツアー。秋というのもよさそうですね。そういえば、古城山公園(『尋三の春』の遠足の目的地)には、コケ観察会をするのにによさそうなゾーンもあるのですよ。猫もいるし。

古城山公園付近の猫。
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矢印部分。

前にまわるとこんな感じ。
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眠いわ〜。


そしてこの笠岡市と隣接する広島県福山市の北にある井伏鱒二の生家付近には、この備中〜備後地区で最も気に入っているコケ観察スポットもあります。いずれこちらへも。

posted by 蟲文庫 at 16:23 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月05日

望遠鏡と顕微鏡

冷凍庫の中を片づけていると、夏の初めに買った白くまアイス6本入りがまだ4本も残ったままだった。やっぱり今年はあんまり暑くなかったなあと思う。そろそろ熱いお茶も悪くない9月の夕暮れ。どうしようかな、この白くまアイス。

ここ数日続いていた、こめかみあたりの頭痛がようやく治まったので、このまえ下見に行った神社や公園のコケを調べる。頭の痛い時に顕微鏡をのぞくのはツライです。20点ほどあるうちの半分くらいは片づきましたが、やっかいなものばかり残したので、これからがまたアタマイタイのですが。

ところでこれ、この前の最中。
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こうして背景を黒っぽくすると、なんだか闇夜にうかぶ天文台みたいじゃないですか?
右端にある白い点は星、みたいに見えなくもない。

(しかし、この最中、ほんとうに美味しいんですよ。元々、和菓子の序列の中で最中はわりと下位のほうにあるのですが、でもこれは特別)


こちらは倉敷天文台《原澄治・本田實記念館》の内部。
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大正15年の設立時、「一般への天文学の普及を」と願う天文家たちの情熱を汲んで、原澄治(クラボウ専務)個人の資力で購入されたという、英国製の望遠鏡です。いまは現役を退いていますが、記念館での見学は可能。浪漫ですねえ。

そういえば、その倉敷天文台で、在りし日の本田先生のお話などを伺っていると、みている方向は見事に正反対なのに、その様子やありようは、どこかコケの観察と通ずるものがあって面白かったです。


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 (うちの近所シリーズ その3)

ここのところ、倉敷天文台にえびす湯、とご近所を紹介する記事が続いたので、せっかくなのでもう少し続けてみます。
(天文台が「1」、えびす湯が「2」ということにしてください)

《御坂の家》(おんさかのいえ)

蟲文庫から徒歩1分以内、70〜80歩で到着する、一軒貸し切りの町屋民宿。
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うちの横のカレー屋「空々」さんの横の坂をあがります。

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キッチンの窓から(※電磁調理器と流しがありますが、基本的にはお湯をわかせる程度と思ってください)

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定員は3人。ご夫婦やカップル、お子さま連れのご家族でのご利用に最適ですが、おひとりさまももちろん大歓迎。
そういえば、この前の銭湯の記事にも登場した、オーストリア人のRolandさんは、ここで自ら「缶詰め」になって原稿を書いていました。インターネットも常時接続。skypeだって使えます。

で、気になるお値段ですが、1人…10000円、2人…11000円、3人…12000円(但し、金土の夜は、この人数分+2000円)、なので、仲良し三人組くらいで泊まると、なかなかお得感がありますよ。
あと、地元づかいとしては、法事などで親戚が来たとき、「うちに泊まってもらうには、ちょっと狭いしねえ…あとお布団も(後片づけとか面倒だし)…」というような時にいいような気がします。
しかし何より、ほんとうに風通しがよくて気持ちいい!
わたしも泊まってみたいけど、近所すぎて「ありがたみ」が…といったところです。


「倉敷町屋トラスト」http://kurashiki-machiya-trust.jp/index.html

※会員がどうのこうのと書いてあって、ややこしい印象を受ける方もいらっしゃるかと思いますが、それは気にしなくて大丈夫です。どうぞお気軽に!



posted by 蟲文庫 at 21:04 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月03日

お土産は「天文台もなか」

今日の午前中は、何れコケ講座をとのお話をくださった、K町立図書館へ。

「倉敷駅発山陽本線下り糸崎行き、高校の三年間、時には怠けならがらもなんとか通った路線です」というのは、去年書いた「木山さんの梅酒」という文章の冒頭なのですが、本日もふたたびそのシチュエーションで。
途中の新倉敷駅のホームに停車中、「(通学中)ここで降りて引き返したりしてたなあ」というような記憶がよみがえる。当時のあだ名は「ナマケモノ」と「ぼのぼの」です。

K駅のホーム。
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この鉄道黎明期の古いレールを利用した柱は「鉄道遺産」
として知られているそうです。

そして図書館へ。ここは国内最大級の天文台がある町なので、天文のコーナーの充実ぶりはさすが。司書の方に「すごいですねえ」と言ったら、にっこりと笑いながら「他に何もないですからねえ」と岡山の人らしい返事が返ってきてこころ和む。

その後、館長のKさんらの案内で、候補地の公園や神社の周辺を散策しつつコケの生育状況をチェック。雨の少ない瀬戸内沿岸部なので、豊富とはいえませんでしたが、細かく見ていくと意外に種類は多く、少人数の観察会なら、なんとか出来そうな様子でほっとしました。

お土産は「天文台もなか」。
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包みを開くたび、
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おもわず「ぷっ」と笑ってしまうこの姿。
内部の粒あんは抜群のお味。


最近、こんなふうに「コケ講座を」というお話をいただくことが増えたのですが、いちばんの問題は「そこに、観察会が成り立つほどコケが生えているのか」、そしてあればあったで「どんな種類がどの程度あるのか」ということ。コケは、顕微鏡で細かく調べないと見分けがつかないものも多いので、ぶっつけで「講師」の役目を果たすのは難しいです。

ちなみに、春に川口のメディアセブンで行った講座は、事前に岡山コケ会・関東支部のAさんとIさんがが下見をしてくださったおかげで実現しました。

これ、その時の動画。
http://www.cdc.jp/cdccast/tanakamiho/
上手く編集してくださっていますが、実際はかなり酷かったんです。わたしのしゃべりが。

そうそう、こちらのメディアセブンで、来月は浅生ハルミンさんや伊沢正名さんの講座(講演かも)もあるそうですよ。


もう、ほんとに人前でしゃべるのは苦手なのですが、じつは今度、広島で行われる本のイベントの前夜祭で、トークショーのようなものをさせていただくことになりました。司会進行を務めてくださる南陀楼綾繁さんには、「どもる、つまる、かたまる」の三拍子そろっていますがよろしくお願いします。とすでにお願いしてあるのですが、いったいどんなことになりますやら…。そして、翌日からの一箱古本市にも参加予定です。どうぞよろしくお願いいたします。

「お好み本ひろしま 2009」詳細はコチラ
posted by 蟲文庫 at 17:09 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月01日

お風呂の思い出

ひさしぶりに近所の銭湯へ。

倉敷の市街地に残る銭湯は3ヶ所ほどありますが、何れも大正〜昭和初期頃に出来たもののようで、設備や外観も、ほぼ当時のまま(注:この一帯は空襲に遭っていないのです)。まず、シャワーというハイカラなものはなく、ボタンのようなものがついた蛇口がふたつ並んでいて、それをギューっと押すと片方は水、もう片方は熱湯が出てきます。それを洗面器で受けてちょうどいい塩梅に調合しながら使うのですが、以前、東京から遊びに来た友人を案内したら、「シャワーがないなんて!」と驚くというより、ほとんど怒っていました。でもわたしにとってはこれが普通だったので「銭湯にシャワーがあるなんて、さすが東京だなあ」などと思ったものです。

創業は大正時代だという「えびす湯」。
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100年ほどの年月を人々が開け閉めしてきた扉。

指をかけると、まるくなめらかで気持ちがいいです。


そういえば、うちの実家のお風呂も、いまだに水から沸かすタイプで、シャワーもないです。で、さらに言うと、ある時期まで両親の里は何れも五右衛門風呂でした。あの、湯船に浮いている板を踏みながら入るという作法は、体重が軽く足の短い子供にはなかなか難儀なものなのです。ほとんど「波乗り」の世界。ああ、でも、納屋の裏からイガイガした杉の葉っぱ(薪に火が点きやすくするためのもの)を取ってきてくべるの、好きだったなあ。まだ「ダイオキシン」とか言われ始める前のことなので、生活ゴミなんかも一緒に燃やしていましたが。
なんてことを言うから、「47年生まれです」というと「西暦?」とか言われるんですよね。ちがいますよ。


去年、銭湯好きのローランドさんというオーストリア(カンガルーではなく、ウィーンのほうです)人の知人を案内した時の写真。
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ご本人も「おもしろーい!」と気に入ってくださった1枚。
そしてこの銭湯そのものもいたくお気に召したようでした。

Roland Hagenberg  http://www.hagenberg.com/

posted by 蟲文庫 at 21:32 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする