昨夜は、仙台の加藤哲夫さんがみえたので、夕飯をご一緒する。大半は気軽な世間話でも、地域活動の専門家というのか、アドバイザー的な立場におられるので、いろいろと参考になる。
ここのところ、こんな集団行動の取れない自分でも、なんとかかんとか店を続けることが出来ているというのは、やはりそれなりに何か地域の中での役割みたいなものがあるからだろう、そしてその役割とは、漠然と「公民館」ぽいものではないか、というようなことを考えていたのですが、加藤さんが以前されていたお店(そこに火星の庭の前野さんが勤めていた)は、最終的に自然食レストランみたいな形になったけど、実質は「私設公民館」だったんですよ。と言われ、そう!それそれ、それなんですよ、と激しくうなずきました。そうなんです、蟲文庫というのは基本的に「なにもない」ところなんです。だからいろいろできる(「私設」なので、選り好みはするけどね)。
そしてお店というのは「押しの強い人とか計算が得意な人はあんまり向いてない。あと、“出来る” 人もダメだね、他の選択肢もあるからじっとしてられない」と。あははー、わたしぴったりだ。で、そんな話をしていたら、「田中さん『消去法の人生論』なんて本、書いたら? 新書によさそうだよ」とすすめられる。たしかに書けそう。でも考えてみたら、いままで書いてきた文章は全部、要はそんな内容なので、それらをまとめて一冊にするだけでもよさそうですね。「論」ではないけど。
「消去法の人生について」http://homepage3.nifty.com/mushi-b/svs01/index.html(「早稲田古本村通信」に連載していた記事一覧)
なんて冗談を言いつつ、「いまごろ久美ちゃん(前野さん)くしゃみしてるよ〜」というような話題も。そうそう、いま前野さんや加藤さんが書かれている「仙台文庫」(?)のことについても伺いました。たのしみですね。
暖かくなってきて、人間が「そろそろストーブなくてもいけるわね」と我慢しているくらい季節が猫にとっては一番つらいようですね。
電気つけないでこたつに座っていたら。

めずらしく膝に乗ってきたナドさん。

めずらしく、されるがまま。