◆古本・倉敷「蟲文庫」◆
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2010年04月30日

店主という自覚

気がつけば連休。人が多いのは2日、3日あたりですが、すでに盆、正月、GW恒例の顔ぶれがちらほら。年に一度くらいみえる女性は、この年明けの飯沢耕太郎さんとのきのこコケ対談(於 雑司ケ谷)にもいらしてくださったそう。あぁ、あの時の緊張がぶり返します。もうほんとうにしゃべるのが下手でねえ。ただ、あれでも、ごく親しい友人たちからすれば「意外に軽快なトークでびっくりした」ということなのですが、だとすれば、それは百戦錬磨の飯沢さんのお力に他なりません。
(※ ところで、あの時の写真、どなたか撮影されている方はいらっしゃいませんでしょうか。さすがに自分で撮るわけにいかなかったもので)

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コケときのこと歩み去る亀。


めったにないことなのですが、先日、比較的若い男性の声で「そちらは求人されていませんか?」という電話がかかってきました。アルバイト志願ということです。が、そんなことは露ほども考えてもいなかったので、なぜかとっさに、アルバイトの勧誘(なにそれ?)かと思ってしまい、しばらく間を置いてから、「おおっ、うちで働きたいと言っているか」と理解する。すみません。いえ、いまでも郵便局の夜間窓口などに郵便を出しに行くと、バイト時代にお世話になった職員さんがいたりして「あ、田中さん久しぶりー。またいつでも(バイトに)来られえよう」と誘われるもんですから(※「来られえよう」というのは「来てよね」くらいのニュアンスです)。
その方には「せっかくだけれど」とお断りをして電話を切ったあと、思わず「ぷっ」と吹き出して、やがてほんのりかなしくなりました。

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「あなたは、あたしたちを養ってればそれでいいのよ」

まあね。

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 (おしらせ)

5/9(日)「さりとて」杉本拓・佳村萠 LIVE は残席2となりました。が、多少はゆとりがありますので、ご興味のおありの方はご遠慮なくお問い合わせください。
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2010年04月28日

骨を曲げて眠れよ

亀の本と天文の本ばかり読んでいるこの頃ですが、眠る前には気分転換もかねて永瀬清子の短章集を。

 
  愛がすべてを解決すると以前には思った。
  (愛なき我をかなしみつつ)
  あわれみが、といまは思う。

  まっすぐに流れる河はない
  抵抗なしに進む考えはない
  悲しめるもの
  骨を曲げて眠れよ。

       永瀬清子「あわれみが」(「流れる髪」短章集2(思潮社))


とくにおわりの二行はしびれます。


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装幀は谷川俊太郎。

この短章集、このまえ見に行った吉備路文学館の永瀬清子展で、「正」「1」「2」「3」「4」と全部で5冊あるということを知りました。いま手元にあるのは2,3,4なのですが、同業のみなさんに尋ねても、意外に見かけないということ。童話社から出ている『だましてください言葉やさしく』の中で少しは紹介されていますが、どこかで本格的に復刻されないものでしょうか。すごくいいのに。
 ※ 追記:『短章集』『短章集・続』(詩の森文庫・思潮社)として、すくなくとも1〜4まではいまでも読めるようです。不勉強で申し訳ありません。(4/28 17:50)
 ※追記の追記:判りました。「蝶のめいてい 短章集1」は「短章集」(正)の新装版でした。ということで、詩の森文庫の2冊で全て読むことができます。(5/5)

話かわって、先日知り合いの女性から「最近、“森ガール” とかって言ってるけど、本当に森にいるのは美穂さんみたいな人ですよねっ!」と、なんとも微妙なご意見をいただきました。森の人、森の生活、ウォールデンですか。ちがうか。ちなみにわたしの服装は、ルーペ片手に野山をはいずりまわっているわりには、あんまりアウトドアじゃないですが、でも淡い色合いの服は着ない(なにしろ森も古本屋も汚れます)ので、見た目は黒っぽい無印良品です。ただ、黒は蜂にねらわれやすいみたいなんですよねえ。なんの話かわからなくなってきましたね。すみません。いえ、「本当に森にいるのは」というのがなんだかおもしろかったので。


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屋久島の蘚苔林。空気まで緑色です。
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2010年04月26日

にゃんこらしょ

筍の季節ですね。お客さんから3本ももらって帰ったら、家にはすでに4本。ということは計7本!! というような日々が続いています。灰汁抜き用の大鍋が出づっぱり。

少し前まで、お客さんがよく言われる「いやー、うっかり同じ本2冊も買っちゃってねえ…」というのが、じつはまったく理解できなかったのですが、つい最近、わたしもCDでそれをやりそうになりまして「ああっ、コレかぁ」と、なにやら感慨深いものがありました。目のほうはまだしばらく大丈夫そうですが、お酒のせいで(せいにして)記憶が曖昧になる度合いは深まりつつあります。わたしも大人になりました。


ナドおばーにゃん。
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あ〜、にゃんこらしょっと。

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にゃんこら、にゃんこら。

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 (おしらせ)

5月9日(日)「さりとて」杉本拓・佳村萠ライブは、残席4程度となりました。ご希望の方はお早めに。

詳細:http://homepage3.nifty.com/mushi-b/events.html

先頃発売された「さりとて2」も着々と動いています。

そしてしばらく切らしていた、
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徳永将豪/alto saxophone(slubmusic SMCD 17)2000円(CD)
こちらも再入荷しました。
posted by 蟲文庫 at 16:58 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月24日

牡丹と家庭訪問

庭に牡丹が咲きました。毎年この時期になると近所の人々が「もうすぐ○○(お孫さんの名前)の家庭訪問があるから、お花もらえる?」とやってきては切っていきます。母もわたしも、こんなことでもなければ、咲ききって花びらが落ちるまでそのままにしておくほうなのですが、ほんとうは咲いたそばから切っていかないと根が傷んで、だんだんと花をつけなくなるそうなので、なんというかまあ、おかげさまといったところです。拙著『苔とあるく』の「父の庭」というコラムにも書きましたが、亡き父はいつも、つぼみが開きかけたとみれば情け容赦なくチョキンチョキンとやっていたので、いまごろあの世で満足そうにしていることでしょう。


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つぼみの時から重厚な雰囲気です。

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ああ、もう切らないと〜(と、あの世で父が焦っている。たぶん)。

おかげでわが家も家庭訪問の時はいつも花瓶にぎっしりの牡丹でした。芍薬にはちょっと早いのよね、とか言いながら。

ただ、現在では受け持ちの生徒の家庭を訪問する立場となっている弟夫婦のことを考えてみると、花のことなんて、これっぽっちも見てないだろう、という気はします。だって目の前に親御さんがいるんだもの、きっとそれどころじゃないですよ。先生だって人間です。


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すずらんは、この可憐さに似合わず、ほったらかしでもどんどん増えます。毒もある。
posted by 蟲文庫 at 14:07 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月22日

べっ甲にゃんこ

ここ数日、苔と亀のことで関東方面をうろうろ。どちらも、そのものはまあぼちぼちの収穫でしたが、それらに関連するあれやこれが、それとなく希望していた方向へ向かいはじめたのでよかったです。これから来年にかけては、頭の中がいそがしくなりそうな気配。またいずれご報告できると思います。


ふだんから、家に帰ると玄関までナドさんが出迎えてくれるのですが(※といっても確認をとるだけ。顔をみると途端に方向転換して走り去る)、この前はめずらしくミルさんが、と思ったら、向こうからカタカタと亀が追いかけてきていた。ナドさんは気が向けば亀とも遊んでやるのですが、ミルさんは「ああもう、ほんとに鬱陶しいったら。亀ってばデリカシーがなくってイヤね」と思っているようです。

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亀に寛容ではないミルさん。

そういえば、来月ライブを予定している杉本拓さんも亀がお好きで、ときどき亀情報をお寄せくださるのですが、三毛猫は英語で「Tortoiseshell cat」というそうです。Tortoise shell(トータシェル)とはべっ甲のこと。へえ、べっ甲猫。知りませんでした。
それでちょっと調べてみたところ、厳密にはオレンジと黒が斑になった、白い毛のない「錆柄」を指すらしいのですが、でも三毛でも一般的に Tortoiseshell と呼ばれているようです。ふ〜ん。

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The tortoise on the tortoiseshell cat.

7年くらい前の写真です。熟睡ミルさんの上に乗っているのは幼少時のツブさん。
posted by 蟲文庫 at 15:39 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月18日

今朝の植樹

それとなく人通りの多い春の観光シーズンも、一週間ほどまえにおわったような雰囲気。苔や亀をもとめて、ふら〜っとするのにいい時期になりました。ということで、明日から水曜日までちょっと出かけてまいります。


今朝、庭に臘梅の苗を植えました。つい先日、山手の産直コーナーでみつけたものです。

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430円。

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葉っぱをじっくりみたのは初めてです。

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今年の2月頃に撮った、おわりかけの臘梅の花。


年が明けて、いちばんに咲く香りの高い花。いつかうちに植えたいと思っていたのです。


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(おしらせ)

4月19日(月)〜21日(水)まで臨時休業いたします。
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2010年04月15日

年の差は97歳

昨日、京都の扉野さん一家がみえ、いっしょに倉敷天文台を訪問。主事の監物さんや、関係者筆頭である岡山民報の大野さんからいろいろなお話をうかがう。
去年の夏、ひょんなことでわたしが倉敷天文台に出入りするようになったのとちょうど同じ頃、扉野さんは京都で天文に関するある巡り合わせがあり、そのことについて最近ちょこちょこやりとりをしていたのです。

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倉敷天文台。

広い敷地内に平屋の古い建物がぽつぽつと建っていて、あたりにはいろいろな花が咲いていたり畑があったりして「なんかちょっと沖縄みてーななぁ(※ 沖縄みたいだね)」とは、同行のカメラマンの藤井さんの言葉。ほんとに、ここだけ別世界です。

倉敷天文台といえば、日本で一番古い民間の天文台で、いくつもの彗星を発見した本田實氏の功績でも知られていますが、その本田先生の奥様である慧(さとる)さんがいまもご健在で、今回の扉野さんの訪問をきっかけに、わたしもついにお目にかかることができました。97歳というご高齢もあり、すぐそばにお住いなのはわかっていても、やはり理由がないことにはなかなか…とずっと思っていたのです。

耳の遠い慧さんとは、大野さんによる「通訳」や筆談でやりとりをするのですが、それは亡き實氏への愛情にあふれたもの、もっとくだけた言い方をすれば「ああ、實さんのこと大好きなんだなあ」というのがひしひしと伝わってくるものでした。「實(みのる)」と「慧(さとる)」という目にも耳にも心地よいお名前もロマンティックでいいですね。

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戦前から戦後にかけて本田實氏が愛用した木製の反射望遠鏡。

慧さんはとてもチャーミングな方で、扉野夫妻のお子さんとの、その年の差97歳のツーショットは宝物のような一枚。蓉くん(お子さん)はほっぺにキスマークをつけられていました。

予報どおり夕方から厚い雲がかかり、夜の観望ができなかったのは残念でしたが、でも、扉野さんという人がひきよせる数々のふしぎを目の当たりにできたたのしい一日でした。そして大野さんの機動力には、扉野さんともども舌を巻きました。ありがとうございました。


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 (おしらせ)

明日からメリーゴーランド京都店で、その扉野さんたちの企画である「犀の本棚」がはじまります。わたしもちょこっと参加させていただきます。

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メリーゴーランド京都企画
『晶文社50周年記念 犀の本棚』
 このたびメリーゴーランド京都では犀のマークの晶文社の刊行物を並べた小さな本棚を設置いたします。

 名づけて「犀の本棚」。

 2010年2月、晶文社は創業50周年を迎えました。文学であり、アートであり、詩であり、音楽であり、哲学であり、生活であり、カルチャーであり、思想であった犀の本の数々は、時代時代に新しい風を送りこんできました。つまりそれは、私たち本好きの胸に「生き方」を印してきたのではないでしょうか。
 寺山修司の「書を捨てよ、町へ出よう」とは反語的な評言で、じつは書を胸に町へ出ることのスリリングさを言い当てています(*)。晶文社の本作りには、そのスリリングさの妙味が、いつも感じられました。
 (*)晶文社刊に寺山修司の著作が見あたらないのも反語的なことでした。

 メリーゴーランド京都では、これまでに刊行された晶文社の新刊書、旧刊書を小さな本棚に並べてみようと考えました。版元では手に入らなくなった絶版古書も並べようと思います。
 けっして選りすぐったとはとても言えない、せいぜい100冊程の本が並ぶに過ぎません。
 それでも、並べた本の背から犀の大きさが伝わるような本棚を作りたいです。
 そして、皆さまにとって「犀の本」といって思いだす一冊や、こんな本があったと新たな発見がつまった本棚となるように心がけたいです。

 どうぞ皆さまのお越しをお待ちしております。

          メリーゴランド京都 鈴木潤 三野紗矢香

開催期間  2009年4月16日(金)〜6月30日(水)

参加 BOOKONN 文壇高円寺 古本オコリオヤジ トンカ書店 蟲文庫
   りいぶる・とふん 増田喜昭

600-8018 京都市下京区河原町通四条下ル市之町251-2 寿ビル5F
電話 075−352−5408(メリーゴーランド京都 担当,三野 協力,扉野)

http://www.merry-go-round.co.jp/kyoto.html
posted by 蟲文庫 at 20:09 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月13日

売り場にある砂場

観光地ということもあり、小さなお子さん連れの方も少なくないのですが、たいていはすぐに退屈してぐずったり騒いだり、中には「こどもの本がないよっ!」と怒りだしたりすることもあるので、親御さんもゆっくり本を選ぶどころではありません。でも、たまーにじーっと大人しくしてるなあ、と思ったらまずここ。

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売り場にある砂場で砂遊び。

店は、もともと入り口をまたいで出入りする昔ながらの土間だったのですが、慣れない人が足をひっかけて転倒する可能性大なので、川砂をいれて底上げ(?)し耐火レンガを敷いています。で、ここはちょうどいい大きさのレンガがなく放置してある部分。大人は気にもとめませんが、さすがは小さい人ですね。


それと並んで気を引くアイテムがうちのリクガメ。
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たいていのお子さんには喜ばれます。

写真は一年ほど前のもすちゃん。時々話題になっていたアルノさん(from ベルギー)&さおりさん夫妻の娘さん。いまは佐渡にお住いです。
もすちゃんは砂遊びも好きでした。

佐渡でおふたりがされているオープンハウス。
・accii-cocci(あっちこっち)http://acciicocci.exblog.jp/
・アルノさんのサイト http://www.mullein.be/

「佐渡でコケ講座を!」と言ってくださっているので、そのうちなんとかして、と思っているところ。そしていつか、ベルギーへの里帰りにもついて行きたいです。

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「かめむしトート(ピンク)」はアルノさんの絵。

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ちなみにこちらの「同(みどり)」は杉本拓さん。

そういえば、ベルギーから倉敷に越してみえたばかりの頃、アルノさんが空中を指差して「(いまかかっている音楽は)Tetuzi Akiyama(秋山徹次)?」と言ったのはいまでも忘れられない思い出です。しかも娘さんの名前が「もす」。アルノさんはコケ好きです。

まだ倉敷にいらしたなら、来月の「さりとて」杉本拓・佳村萠 Live 大喜びしてくださるところなんですけれども。
posted by 蟲文庫 at 13:40 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月11日

くっついて離れない音楽

昨夜は『工藤冬里・工藤礼子ライブ』でした。雨降りの予報がはずれ、暑いくらいのいいお天気。愛媛からの倉敷までの道中も、さくらとつつじが満開だったということです。おふたりでのライブは3年ぶり、と思っていたら4年ぶり。前回に続いてという方もはじめての方も、ありがとうございました。おかげさまでたいへん盛況なものとなりました。

今回は、礼子さんのうたと工藤さんのピアノとギターの演奏(ピアノを弾きながらギターも弾くという、ご自身にとっても初の試みだったそう)。「みかん」「ひとりで夕日をみにいく」「(三ノ宮のホームレスのおじさんのうた)」「深海魚」「これから」「白い花」など。
今回は、はじめて聞く曲、工藤さんの予測のつかない演奏、そしてそのおふたりの間の空気にひたすらドキドキしていましたが、それだけに音楽に集中できました。礼子さんの歌詞のないうたの部分もよかった。

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あっという間に終わってしまって、もっと聞きたかったという人は(わたしもふくめて)少なくなかったと思いますが、でも、時計をみるとほぼ1時間。むしろふだんよりすこし長いくらいでした。聞く側の集中力がつづくのも、ほんとはそれくらいですしね。そして、いつもそうですが、あとからじわじわと迫ってくる。

終わってからのCDの売れ行きもよかったのですが、「さっきの○○みたいなのは?」とか「△△がよかった」というような感想を聞きながら該当しそうな作品を示していると、みなさんそれぞれ刺激されたツボがばらばらなのもわかって面白かったです。実にざっくりと「なんか、すげーえかった(※よかった)んじゃけど入門篇は?」と聞いてきたのはカメラマンの藤井さん。おなじくマヘルも工藤夫妻のこともぜんぜん知らないけど誘ってみた音楽好きのKさんは「♪いぜんーのことはー♪ っていう曲が入っているのは?」と工藤さんに向かって歌ってみせていました。ちなみに『これから/工藤礼子・工藤冬里』(P.S.F)にはいっている「これから」です。

工藤さんと礼子さんの音楽は、いまから遡ること20年ほど前、(モダーン・ミュージックの通販で)偶然買った『天皇/NOISE』のレコードがきっかけなのですが、以来、ずっとくっついて離れない音楽なのです。


「くどうなみお『おじさんとうつわ』原画展」は昨日をもって終了いたしました。

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『おじさんとうつわ』とうつわ。

写真に写っている工藤冬里さんのうつわは、ひきつづき販売させていただいています。10個くらいなので、ご希望の方はおはやめに。
posted by 蟲文庫 at 11:01 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月09日

イベント直前の不思議

明日はいよいよ『工藤冬里・工藤礼子ライブ』の日なので、店番しながら少しずつ少しずつ会場準備をしているところです。そういえば以前、某所でシマウマ書房さんや古書ほうろうさんが言われていたのですが、「そろそろイベントだから片づけないとー」と思っている時に限って大量の買い取りがある、という不思議。これはほんとにその通りなのです。なぜ…。でも今日もうれしい本でした。

春休みも終わり観光地倉敷も落ち着いてきましたが、うちのような外れにある古本屋を訪ねてくださるのは、わざとシーズンを外して出かけられるタイプの方が多いのか、おかげさまでまだ少し賑やかです。いや、賑やかというか、濃度が高い。

一昨日は、前々からお会いしたいと思っていた徳島の古書ドリスのKさんとBさんがみえ、夕飯を倉敷でとられるというのでご一緒しました。古書ドリスは、わたしも行き来させていただいている小西昌幸さん(先鋭疾風社、『ハードスタッフ』、北島町創世ホール…)の「お客様ご案内コース」に組み込まれているそうで、これまでにJOJO広重さんやインキャパシタンツの美川さんもみえたそう!(おぉ〜)
店主のKさんはわたしよりずいぶんお若いのですが、古本業界の中ではざっくりと同世代で、首都圏を遥か彼方にみる地方の店主同士ということもあり、初対面にもかかわらずすぐにうちとけることができました(少なくともわたしのほうは)。のんびりとしているような毎日にも悲喜こもごもありますが、とにかくなんとか続けていきたいですね、これからも。まずは健康一番で。

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徳島・北島町発のミニコミ『ハード・スタッフ』12号 (先鋭疾風社)1680円
蟲文庫でもよく売れています。

そういえば古書ドリスさんは、うちがよく「轟」と呼ばれるように、「ドリル」と呼ばれがちなのだそうです。

振り返ると、その前日の昼下がりに飯沢耕太郎さんの奥様がお立ち寄りくださり、なぜか「イカ天」(三宅裕司のほう)のことなどについて語らったあと、入れ違いでOraNoaちゃんが到着し、一泊して翌日のお昼に発ったのと入れ替わりで『HB』の橋本さんが現れついにご挨拶がかない昼ビールをご一緒し、またぜひゆっくりーと手を振った直後に古書ドリスさんがみえたのでした。すごい二日間でした。
こんなことが、帳場に座っているだけで起こるのですから、やっぱり店番はやめられません。

先日、ひさしぶりに猫屋敷のオレンジを見かけました。

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何代目のオレンジなのかもうはっきりしませんが、なんとなく「3」のような気がします。
去年の夏のチビ。http://mushi-bunko-diary.seesaa.net/article/123000132.html
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2010年04月07日

亀屈むひとびと

『工藤冬里・工藤礼子ライブ』もこの土曜日に迫りました。うちのお客さんには「えーっ、今日じゃなかったっけ?」とライブの翌日に来たりする人が時々いるので、アヤシイところには電話で確認。みなさま、この10日(土)です。お間違えのなきように。

工藤冬里さんは1年ぶり、礼子さんは3年ぶりになります。たのしみですね(たぶんそういうわたしが誰よりも)。座席はもうすこしありますので、どうしようかなと思われている方はぜひご連絡くださいませ。お待ちしています。


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(06/Dec/09)

『工藤冬里・工藤礼子ライブ』at 蟲文庫

• 期日:2010年4月10日(土)
• 時間:19時開場 19時30分開演
• 料金:2000円(お菓子付き・飲みもの持参歓迎)
   ※お問い合わせ、ご予約は mushi-b◆nifty.com(◆を@に)まで。

開催中の「くどうなみお『おじさんとうつわ』原画展』」は同日が最終日となります。

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先日礼子さんから、

 「岡本かの子の短編「家霊」は、いのちという泥鰌屋の話ですが、どじょうを食べる場面に
  客たちの食べ方が「亀屈(かじか)」んで、何か秘密な食品に噛みつくといった様子、と
  いう描写があります。と冬里さんがいっていました。」

というメールをいただきました。「家霊」は読んだことがあるのですが、気づきませんでした。うれしい。

調べてみたところ、寒さに関係ない場面で「かじかむ」という使い方は「家霊」以外には見当たりませんでしたが(ただ反対に、「屈む(こごむ)」にかじかむ意はあるようです)。「亀屈む」は多分かの子の創作なんでしょうけれども、背を丸めうつむいている姿はたしかに亀っぽい。亀屈んだひとびとがずらり。


桜もそろそろ散り始めました。亀たちも起きてきました。
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無事越冬。おめでとう。

大きいほうがイシガメのむいちゃん。小さいほうがウンキュウのトチ。
posted by 蟲文庫 at 17:08 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月04日

春なので、つい春なのに

数日前から「春なのにーお別れですーかー」と脳内で延々と柏原芳恵が歌っています。はるか昔に歌番組でみたような映像も浮かんでくる。ひらひらした衣装をお召しです。ああ、春といえばこの歌なんて…とトシを感じつつも、そんなことも含め、この季節の鬱々とした感じにはちょうどいい。でもわざわざYouTubeでみるほどではない。

ようやく晴れたので桜亀写真に再挑戦。

撮影ポイントの根元の桜もいい塩梅に咲いていました。

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子亀のぶりちゃん。

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うんとこどっこいしょ、うんとこどっこいしょ、うんとこどっこいしょ…

続いてうちのツブさん。
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のしーん、のしーん、のしーん。


観光客とおぼしきご婦人がたが、かなりのハイテンションで「あらぁ、このへんは亀さんいるのねぇ!」などと言いあいながら通り過ぎて行く。い、いや連れてきただけなんですけどね、とわざわざ呼び止めて訂正したところで、たぶんもう二度と思い出されることもなさそうだったのでそのまま。ぶりちゃんもツブさんも、カザフスタンや新疆ウイグル地区周辺の出身です。

ともあれ花と亀はやっぱり晴れた日にかぎりますね。苔は曇りくらいのほうがいいのですけれども。
行楽日和のこの土日。古本は売れませんが、買い取りは多いのでありがたい。
posted by 蟲文庫 at 13:54 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月02日

「さりとて」杉本拓・佳村萠 Live (5/9 sun)

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【「さりとて」杉本拓と佳村萠 Live 】

  ・期日:2010年5月9日(日)
  ・時間:18時30分開場 19時開演
  ・料金:前売2500円/当日2800円(飲みもの持ち込み自由)
  ・座席に限りがありますので、なるべく事前にご予約ください。

2年ぶりになる杉本拓さんのライブ。今回は佳村萠さんとの「さりとて」としての演奏です。


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「さりとて」…杉本拓が作曲とギター、佳村萠が作詞と歌(他にギターやトイピアノ)を担当。30秒から2分程度の短い曲を演奏する。2007年にアルバム「さりとて」、2010年に「さりとて2」を発表。


【杉本拓(すぎもと たく)】:宇波拓、大蔵雅彦との「室内楽コンサート」 をほぼ毎月、千駄ヶ谷ループラインで、「杉本拓作曲シリーズ」を不定期に明大前キッド・アイラック・アート・ホールで開催。レーベルslubmusic 主宰し、自身の作品のほか、宇波拓、木下和重、ラドゥ・マルファッティ、アントワン・ボイガーなどの作品をリリース。

【佳村萠(かむら もえ)】:1980年代より演劇や映画出演、自作の曲をライヴハウスで歌う等の活動を始める。86年、張紅陽とバンド「ほとらぴからっ」を結成、90年にライヴCDを発売。休止期間を経て2002年に音楽活動を再開。その後多くの優れた演奏家、音楽家と共演、 参加、共作を重ねる。「杉本拓と佳村萠」を07年に始動。

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杉本拓と佳村萠「さりとて 2」1500円(saritote disk 2)
入荷しました。

「前作より曲数は増えてますが、トータル・タイムは約一分減って、10分38秒。個人的な感想としては、より淡白かつ淡く、より調性的な音楽になりました。」とは杉本さんによるコメントです。なんと、杉本さんが歌われている曲もあるのです。

その「前作」
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「さりとて」1500円(saritote disk 1)も好評です。

思えば、ある日突然杉本さんからお葉書をいただいて、この最初の「さりとて」を店に並べ始めたのがはじまりでした。以来、「なんで杉本拓のCDがこんなところに?!」と驚かれ、まごまごしながらもなかなかの売り上げを誇っている蟲文庫でございます。

「slubmusicの棚」 http://mushi-bunko.seesaa.net/category/623333-1.html
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2010年04月01日

二階と亀とさくら

この季節、なんだかんだ言ってもやっぱり気になる桜状況。今朝はしをり嬢と亀撮影会へ。このブログに時々登場するしをり嬢とは、うちのライブの時などによく「もぎり」をやってくれているあの美女です。

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ロシアリクガメの“ぶりちゃん”と桜。美女の写真はなくてごめんなさい。

今日はまだ五分咲きくらいで雨もふっていたのでいまいちでしたが、とりあえず第一弾。

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店の二階は十二畳の座敷になっていてるのですが、現在は完全に物置状態。あがったことがある人は口を揃えて「もったいないー」と言います。いや、わたしだって思ってますよ。この高い家賃に含まれているんですから。といっても、あがりぐちの関係もあって不特定多数の人が出入りするにはちょっと抵抗がある空間。むむー、と思っていたところにやってきた知人が「○○できるところを探してるんですけど」と。で「ああそれ、うちの二階でも出来るかも」と例によってのその場の思いつきで案内すると思いのほか気に入ってくれて、とりあえず来月あたり一度やってみましょうということに。決まった数人が時々あつまる感じなので、こちらとしてもラクチン。ということで早急に二階を片づけることになりました。内容については、別にびっくりするようなものではなくて、「らしい」感じのものです。

ところで、このまえ書いた「川島ジャンボうどん」ですが、長年、その柔らかめの麺からも岡山のうどん屋だとばかり思っていたら、なんと元は高松でした。ただし、その高松のお店(残念ながら数年前に閉店)は、さぬきらしくコシの強い麺だったみたいです。それだけです。
posted by 蟲文庫 at 20:27 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする