◆古本・倉敷「蟲文庫」◆
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2010年05月31日

いよいよ夏ごもり

店での行事や出かける用事が続いていたのにかこつけて、見てみぬふりをしてきたいろいろに、ようやく取り組みはじめました。はい、いまやっております。やっておりますので、いましばらくお待ち願います。

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あたくしのほうからも、ひらにお願いいたします。


しかしやっぱり、じいっと店番しているのがいちばん落ち着きます。読みたい本も、文字通り山のようにあるのです。わーい、読めるぞ読めるぞ、とひとり盛り上がる今日この頃。倉敷も、これからお盆近くまで、長いオフシーズンが続きます。いよいよ夏に向かうというのに冬ごもり気分。今年は本を一冊書く予定です。がんばります。


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林哲夫さんより、『spin』07 (みずのわ出版)をお送りいただく。

特集は「ブックイベントのたのしみ」。南陀楼綾繁さん、Calo Bookshop&Cafeの石川あき子さん、貸本喫茶ちょうちょぼっこの郷田貴子さん、真治彩さん、次田史季さんによる対談です。いわゆる「従来型ではない古本屋」の、もうまったく、他人事ではないお話なのですが、でも、例えば古本屋が、そのノウハウを他人に伝えてもあんまり意味がないのと同じで、Caloさんやちょうちょぼっこさんと同じように、わたしの店も「さぁて、これからどうなるんでしょ」というオタノシミの真っ只中にいるということを、まったくの他人事のように眺めることができました。ほんと、どうなるんかなあ、蟲文庫。

この話とは関係ないですが、林哲夫さんの daily-sumus「斎藤茂吉異聞」を読んで、わたしも膝を打ちました。細馬宏通さん(あの「天文台もなかのうた」の!)の『絵はがきの時代』(青土社)の記述について。なるほどにゃー。
そういえば、何度か泊まったことのある、山形・かみのやま温泉の齋藤茂吉ゆかりの宿(山城屋)は、残念ながらつい最近廃業されたということです。あの資料室の中身はいずこに。

ちなみに古書通信は、もうずいぶん以前(15年くらい前)、あまりにも貧しくて購読料が払えなくなり、やめてしまいました。はあ…。あの時、どちらか片方を、と考え『彷書月刊』を選らんだのでした。でも、購読していた頃の十数冊はいまも大事にしています。
posted by 蟲文庫 at 20:41 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月29日

ちょき・亀の夢と旅

一昨日、このたび惜しまれつつ閉店したロバロバカフェ(経堂)のいのまたさんが一泊していきました。山口への引っ越す、その途上。ここ1〜2ヶ月の間に3回も会ったので、まるで近所の人みたいです。もう一往復するというので、近々また会う予定。こんどは二匹の犬もいっしょに。でも岡山と山口、近そうでいて遠いので、引っ越しがすんで落ち着いてしまうと、またなかなか会えなくなりそうですが。山口といっても日本海側だしねえ。

ところで、あの東京生まれの子亀の名前は「ちょき」になりました。

ちょきさん。
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甲長3.2cm × 幅2.7cmのちびちび。
知人による形容ですが「ペットボトルのフタくらい」の大きさです。

わらわらと10匹ちかくいる中からこのコを選んだ理由は、目が合ったから。目が合う、というのは亀選びのポイントだと思います。



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ラ・モンテ・ヤング「亀の夢と旅」のLPを借りる。

わたしにも歌える、といえば歌えるような内容なのですが、これが亀の夢と旅かと思うとたのしいです。

ジャケットの内側には亀写真。
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我々のハコガメ。

オマケに、長年売れずにいるというキーホルダーも頂戴する。
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もちろん、このレコードのタイトルです。

「野の花工房」のキーホルダー http://nono-hana.sakura.ne.jp/index.php?main_page=index&cPath=8

わたしも「俺ノ遺産ハ大田胃散」を愛用しています。
posted by 蟲文庫 at 13:25 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月28日

蟲文庫の主成分

こないだから続いているもなかの話題は、まだ続きがあるのですが、あんこづくしでげんなりしている人がいるといけないので、ひとやすみします。


先日の東京では、友部正人さんの還暦記念トリビュートライブ「ある日ぼくらは友部正人をみつけた」に行ってきました。遠藤ミチロウ、杉山章二丸、知久寿焼、原マスミ、ハンバートハンバート、バンバンバザール、三宅伸二、リクオ、YO-KING、峯田和伸、森山直太朗、という、そうそうたる顔ぶれ。そんなひとたちの友部さんに対する特別な思いは、わたしの中にも同じようにあって、やっぱり自分にとって友部正人という人は別格なんだなあと確認して帰ってきました。
バンバンバザールの「夜よ、明けるな」、知久さんの「一本道」、遠藤ミチロウの「密漁の夜」がとりわけよかったです。そして主役の友部さんと出演者全員での「夕日は昇る」「朝は詩人」「僕はきみをさがしにきたんだ」に感動。「(友部さんの歌に感激した)あの当時のぼくの感性に感謝したい気持ち」という知久さんの言葉と、このライブのタイトルをかみしめた夜でした。ほんとうに、わたしもよくぞ出会ったものだと思います。蟲文庫の主たる成分も友部正人なのです。

ただ、5時間以上立ちっぱなしだったので、翌朝はふくらはぎがつってつって難儀しました。お風呂で足湯をしてなんとか回復。ファンも年を取りましたよ。
でも友部さん、とても還暦には見えなかったなあ。

記念Tシャツの柄。
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前/後(イラスト:友部正人)


ライブのあと、知久さんが気づいてくれてご挨拶も出来たのですが、開口一番「あのさあ、ツノゼミみる? 」といって標本をみせてくださいました。ライブにツノゼミ同伴の知久さんにもびっくりしましたが、そういうわたしも、すかさず鞄からマイルーペを取り出していたので人のことはいえません。

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これの本物。

ユミさんに、ひさしぶりにお会いできたのもとてもうれしかったです。あ、亀ブローチのお礼言うの忘れちゃった。
posted by 蟲文庫 at 18:47 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月25日

また亀がふえましたよ

先月につづき、東京及びその近辺へ出かけて、そして戻ってきました。思いがけず、膝に子亀をのせて。

ひょんなことで譲り受けたクサガメのベビー。

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タッパウエアにミズゴケつめて。

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東京から岡山まで。

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こんにちは。
まだ500円玉くらいの大きさですよ。


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左:お父さん、右:どっちかがお母さん。

お姉さん(たぶん)。
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雨が降ってきたわ。畑の水やりしなくてすむわね。


繁殖のさせ方なども教わったので、さっそくうちのヤエヤマミナミイシガメ夫妻の住環境を整えたところです。ベビー誕生に期待。

そしてもし順調に生まれたら、誰かもらってください。
posted by 蟲文庫 at 16:47 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月20日

どんなもんだい天文台

今朝、家を出ようしたら自転車の後輪がパンク。しかたがないので、カラカラと押して山田サイクルまで。お墓参りのために早起きしていたのが幸いでした。山田のおじさんから「あんた、家から押してきたんかな」とびっくりされる。ゆっくり歩いても小一時間のもんですが。「直しとくけん、そのへん散歩してこられぇ」ということで、仰せのとおりぶらぶらしているとにゃんこ先生らがちらほら。

といっても、これは今日の写真ではないですが。

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どくだみ屋敷のみけ。


前回の日記に書いたせいで、おもいがけず「天文台もなか」ファンが多いのが判っておどろきました。みなさん、それぞれひっそりとあの駅で降りて買いに行っていたのですね。

帰りの電車を待つホームで、手にさげた紙袋から漂ってくる香ばしい皮のにおい。ああ、この天文台もなかへの思いを歌にできたら。と、あの日ふとツイッターでつぶやいたところ、たまたまそれをご覧になった、かえるさんこと細馬宏通さんが、さっそく「天文台もなかのうた」を作ってくださったのです。わー。

「天文台もなかのうた」http://12kai.com/kaerumoku/tenmondai2.mp3

わたしなら、惜しむあまりいきなり追悼ソングを作ってしまうところだったので、あの愛らしいもなかの愛らしいうたが出来て、ほんとうにうれしいです。思いもかけないしあわせ。

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どんなもんだい天文台。


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 (おしらせ)

5月22日(土)〜24日(月)は臨時休業いたします。
posted by 蟲文庫 at 20:07 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月18日

「天文台もなか」よさようなら

今朝は電車に乗って鴨方へ。

残念で、残念で、しかたがないのですが、愛する「天文台もなか」の下山孝子堂が、今月末日で廃業することになりました。事情はわかりませんが、わりあい突然のことだったようです。

ふだん食べるものを自分の生活圏(自転車で動ける範囲)の外まで買いに行く、ましてや取り寄せるというようなことなどまずしないほうなのですが、この「天文台もなか」だけは別だったのです。もう、ほんとうに残念。それで今日は最後の買い出しに。

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この愛らしい姿にも、しっかり詰まった絶品の餡にも、もうこれでさようなら。


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ああでも、往生際悪くもう一回くらい買いに行ってこようかな。
posted by 蟲文庫 at 13:18 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月15日

文庫棚のBefore/After

昨日の朝は、用事があって隣町の大学へ。学生ひとり当たりの面積が日本でも指折りという広いキャンパスを、ある目的のためにぶらぶら歩く。

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大学構内とはおもえない、ワイルドな風景。
ここ、大学亀とかいないのかしらん。

その後、Yさんの研究室でお茶をいただいていると「もしかして蟲さんの本のイラストの人じゃない? 猫ストーカーの」と見せられた『造短で出会った人たち』という本の中に、あらー、ハルミンさんの文章が。さきごろ四年制大学のほうへ吸収という形で閉学した名古屋造形芸術短期大学について、その関係者が思い出をつづったもののようでした。

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あわててハルミンさんに写メール。
しばらくして、「それはレアものです!」という返信がとどく。

「猫ストーカー」の学生時代をかいまみてしまいました。こんどコピーさせてもらおう。
「わたしは論文しか書いたことがないので、思い出を書けといわれても、どうやって書いていいのだか…」というような書き出しの某先生の文章もよかったです。


午後は、二年ぶりに帰省している所沢のSくんが来て、本棚の仕上げをしてくれる。入ってすぐ左側の小説やエッセイを中心に置いている文庫コーナーの棚です。

できましたー!

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Before/After

すっきりと明るくなり、収納力も倍近くに。たがいちがいになっているのは「この安い材木を使って、やりやすい方法で、丈夫なように」と頼んだ、その結果なのですが、これまで通り「海外文学」「日本文学」「時代小説」「ミステリー」「エッセイ」「実用」などを、きっちりとではなく、それとなーくジャンル分けして並べるのにもってこいで、思った以上に使いやすいです。ありがとう。

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このあたりも、さすがきちっとしています。でないとギターなんて作れませんが。

「うわー、すごい!きっちりだね、さすがだねえ」と感心していると、別の場所にある、わたしの作った棚をしげしげと眺めて「えー、でもこれも、美穂さんにしてはよくできてるよ。ちゃんと線引いてあるし」と、微妙なほめられかたをする。

夜は、本棚の完成+蟲文庫上半期のイベント無事終了打ち上げと称し、いつも機材のことなどでお世話になっている「駅前旅館」の藤井さんとSくんと3人で居酒屋へ。でも、このメンバーなので、音楽の話よりは、ついつい井笠地域(岡山県南西部の、井原・笠岡周辺。別名「木山捷平文化圏」)のローカル話に。「尾坂の貯水池を越してちょっと行ったところの…」とか「○○君とこの漁具屋さんはまだ商店街あるなあ」だとかなんだとか。
posted by 蟲文庫 at 13:42 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月13日

もたれたキノコの痕跡

プランターにわさび菜の種をまいたら、順調に芽が出て大きくなりつつあるのですが。さいきん、その土からやたらとキノコが生えてきます。

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傘がひらいた後はだんだんと黒くなって溶けるので、ヒトヨタケ科のイヌセンボンタケかな。
手許のポケット図鑑によれば「雑草型キノコの横綱」だそう。

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プランターのふちにもたれかかったヒトビトの痕跡。

イヌセンボンタケの胞子紋は黒、ということなので、たぶん間違いないかと。


先日も書きましたが、そろそろ暑くなってくるので、ライブなどのイベントはしばらくお休みです(でも展覧会はありますよ。8月の武藤良子さんの個展もたのしみです。藤井豊さんの写真展も、たぶんあります)。これからしばらく水面下でじたばたする日々がつづきますが、いまいろいろ面白い話が出つつ、決まりつつありますので、また追々ご報告させていただきます。
posted by 蟲文庫 at 18:17 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月12日

山頂にお客さん

店番をする昼下がり、二階の部屋から、とたっ と高いところから猫が飛び降りる音が聞こえてくる。しかし、うちに猫はいない。

そおっとあがって行くと、
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開け放してあった物干しのドアから、あわてて出て行くところでした。

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あわててます。

たぶん、在庫の山頂あたりでお昼寝をしていたのでしょう。


ここ数日、この前の「「さりとて」のライブ、よかったー。また来てほしい」というような、うれしい感想を数人の方からいただきました。CDの「さりとて2」のほうは、いま品切れ状態ですが、まもなく追加が届くと思うので、ライブの時に買えなかったという方はぜひ。

佳村萠さんにお会いするのは二回目で、ゆっくりとお話をしたのは今回がはじめてでした。その美貌や物腰の優雅さには同性ながら思わずうっとりしてしまいましたが、そんなことを書いた直後に大変恐縮なんですが、萠さんは前日のグッゲンハイム邸でテニスコーツの植野さんから「田中さんと似てますね」と言われたのだそう。もちろん、容姿のことでないのは明白ですが、居合わせた杉本さんも概ね同意見だったそうで、なんというか、大雑把なタイプというか、たとえば「趣味が激渋」みたいなそんなことなんでしょうか。そういえば、打ち上げの席でドイツの話題になった時、「ベルリンの○○駅に行ってみたい」と何気なく口にしたら、萠さんから「それはもしかして△△で?」と、その地味な理由をピタリと言い当てられて、ちょっとびっくりしてしまいました。
ともあれ、少なくとも植野さんの中で、萠さんとわたしが同じカテゴリー、というのはとても光栄なことです。厚く御礼申し上げます。「似ている」と言われたのが女の人だというのも久しぶりなんです。

明日は、前回の杉本さんのソロライブの時以来で帰省している所沢のSくんが文庫本の棚を作りに来てくれる予定です。ギターよりはるかに簡単なので引き受けてくれました。たのしみです。
posted by 蟲文庫 at 14:59 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月10日

昨夜の「さりとて」

昨夜の「さりとて」杉本拓・佳村萠 のライブは、おかげさまでたいへん盛況なものとなりました。

「さりとて2」発売記念の西日本ツアーの最終日。うちの店のまわりは、いつもハードコアに静かな演奏をされている杉本さんからも「静かですねえ…」と感心されるほど静かなのもあって、演奏中は文字通り固唾をのむ雰囲気でしたが、ご自身でも「まさに脂(という言葉は似合いませんが)がのっている(笑)」状態と言われるように、わたしはとても楽しくおもしろく聴きました。佳村萠さんのうたも、やはり生だと格別ですね。

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昼間のリハーサル中の「さりとて」。

オニフスベ(というキノコ)などについて交わされる(即興?の)会話が入る曲を除くと、すべて「さりとて」と「さりとて2」の中からの演奏。2枚合わせてもトータルで20分強のはずが、気がつくと1時間。アレンジの工夫や繰り返しにより「なかば強引に引き伸ばした」(杉本さんの談話より)のだそうですが、でも「さりとて」はもともと繰り返し繰り返し聴いていて、それは短いから仕方がなく繰り返すのではなく、繰り返すものとして繰り返す、という感覚なので、それをライブならではの繰り返しで聴くことができて、たいへん贅沢でした。なんだかうまく説明できませんけれども。

・Tさんによる感想:「いい音楽を聴いたという充実感とは異なる、ミョーな開放感をしみじみと感じているところです」
・Mさんによる感想:「楽しくも濃密な一時間。〇〇を曲にする力技が力技を感じさせない自然さでほんと素晴らしかった」(○○というのは、アレかな)。
(※ Tさん、Mさん、勝手にすみません)

ほんとうにいい機会でした。みなさん、ありがとうございました。


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「さりとて」「さりとて2」(各1500円)
ひきつづき蟲文庫にて販売中です。
posted by 蟲文庫 at 16:19 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月08日

ひとつは猫

ようやくお天気が安定してきました。草がいっぺんに大きくなり、そろそろ百足の心配も。暑くなりますね。

明日の「さりとて」のライブに向けて、さきほど店内をその仕様に整えたところです。そしてこの「さりとて」で蟲文庫上半期の催しはひとまず終了。なにしろ家庭用のエアコン一台しかないもので、夏場は10人も集まると酸欠状態。最近も、ある御方から7月の打診をいただいたのですが、ご相談のうえ、秋頃にあらためてということになりました。そういえば、一昨年の夏、無謀にも実施した「篠田昌已 act 1987」は酸欠上映会でしたよね。

ともあれ明日、お待ちしております。

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ひとつは猫。


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 (おしらせ)

細馬宏通さんの「かえる目」のCDが入荷しました。

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・かえる目/主観(compara notes)2100円
・かえる目/惑星(compara notes)2100円

うちの店のCD・レコードコーナーをご覧になった方から「ここに置いてあるのは、どんな音楽なんですか?」とよく聞かれるのですが、「ええっと、説明はすごくむつかしいので、とにかく聴いてみるしかないので、じゃあ、ちょっとかけてみましょうか」と答えるしかありません。かえる目はその筆頭でしょうか。さっきたまたま覗いてくれたS嬢が、2枚とも最初から最後まで試聴して笑い転げたあと、「おどろいちゃった」と真面目な顔して買って行きました。わたしもファンです。

・細馬宏通さんのサイト「浅草十二階計画とその浜辺」:http://12kai.com/
・蟲文庫のCD・レコードコーナー:http://mushi-bunko.seesaa.net/

そういえば、今日は神戸塩屋の旧グッゲンハイム邸で「軽音楽とジャンボリー2」が開催されていますが、「さりとて」と「かえる属」(構成メンバーの人数により、名称が「かえる目」(4人)、「かえる科」(3人)、「かえる属」(2人)、「かえるさん」(1人)と変化し、アレンジも激変する。のだそうです)もご出演ですね。

・「軽音楽とジャンボリー2」:http://shioyag2.exblog.jp/10270881/
posted by 蟲文庫 at 20:03 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月05日

手帳と書き初め

これまで手帳というものは持たず、卓上カレンダーへのメモで済ませてきたのですが、今年はどうもそれでは間に合わない雰囲気になってきたので、遅ればせながら調達。知り合いのお店に「手帳、まだ残ってないですかー」と尋ねたら、あった。よかった。しかも、もうこの時期になると売れないからと言ってタダでもらってしまった。ありがとうございます。

冬の終わり頃から、だらだらと朝寝をする習慣がついてしまっていたのですが、ここはひとつ心を入れ替えて、店を開ける前にひと仕事する方向に持って行きたいと思います。でないとたぶん間に合わない。半紙に「○時に起きる」と楷書で書いて壁に張っておこうかな。オトウサンの「禁煙」みたいな感じで。でも、全紙に「貧乏暇ナシ」と大書きしたいのが本音です。


一気に夏の陽気となったここ数日。
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亀のみなさんも、すっかり “解凍” されました。

1,むいちゃん(ニホンイシガメ)
2,タマ夫(ヤエヤマミナミイシガメ)
3,シマ子(ヤエヤマミナミイシガメ)
4,ツブさん(ロシアリクガメ)

うんきゅうのトチ。
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前肢の皮膚病のため別室にて治療中。
(※ 元気なことは元気です)

トチさん、ごめんなさい。


ここ数日、「さりとて2」(total time 10'38)をひたすら繰り返し聴いているのですが、思惑通り一日に数人の方が「これは?」と反応を示され、さらにそのうちのおひとりくらいはお買い上げくださいます。ただ、店番をしているわたしが歌っているのかと思って、じーっとこちらを凝視される方も少なくないので、つとめて忙しそうに手を動かし、口を閉じて。

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その「さりとて」杉本拓・佳村萠 のライブも、この日曜にせまりました。現在ほぼ定員に達していますが、多少の融通はききますので、ご希望の方はご遠慮なく。
それから、open/start が、ふだんより30分早い 18:30/19:00 ですので、ご予約いただいている方は、どうかお間違えのないように。
posted by 蟲文庫 at 11:41 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月02日

しなしなのカリカリ

GW真っ只中、店内が往来と化してますが、帳場のあたりはずいぶんと静かなもので、ただ、お客さんがいるからには席を立つわけにいかず…というせつない状況が延々と続き、そろそろ夕方。「お腹すいたにゃあ」などと思いながら、値段付けをしたり蟲文庫文庫の製本をしたり爪を切ったり、時々覗いてくれる懐かしい顔にひと息ついたり。

猫用のドライフードのことを「カリカリ」と言ったりしますが、あれも我々がたべるせんべいなどと同じで、袋から出してしばらくすると、だんだんと湿気をおびてあまりカリカリではなくなります。この「あまりカリカリしていないカリカリ」を嫌う猫も少なくなくて、自分で残しておいたくせに、しばらくすると山盛りの猫皿を前に「にゃあ、にゃあ(もうカリカリがカリカリしてないから、ちゃんとカリカリしたカリカリをちょうだい)」と催促したりします。うちのナドさんや、工藤礼子さんの愛猫、じゅんちゃんなどもそのタイプなのですが、あるとき礼子さんがそれを「しなしなのカリカリ」と呼んでいるの知って、思わず「ああっ!」と声が出てしまいました。なんて愛らしく絶妙で、でもどこか足許をすくわれるようなすてきな表現でしょうか。以来、我が家でも時間の経過により湿気をおびたカリカリのことは「しなしなのカリカリ」と呼ぶようになりました。そしてその言葉を口にするたびに、ふふっと楽しい気持ちになるのもいいです。
みなさんのお家の猫さんはいかがでしょうか。ちなみにうちのミルさんは、そのあたりにはまったく頓着ないようです。

工藤じゅんこさん。
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「しなしなのカリカリなんてカリカリじゃないわ」

田中ミルさん。
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「あたしはどちらでもよくってよ」

色柄は似ていますが、猫もいろいろです。
posted by 蟲文庫 at 16:30 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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