
あたくしのほうからも、ひらにお願いいたします。
しかしやっぱり、じいっと店番しているのがいちばん落ち着きます。読みたい本も、文字通り山のようにあるのです。わーい、読めるぞ読めるぞ、とひとり盛り上がる今日この頃。倉敷も、これからお盆近くまで、長いオフシーズンが続きます。いよいよ夏に向かうというのに冬ごもり気分。今年は本を一冊書く予定です。がんばります。

林哲夫さんより、『spin』07 (みずのわ出版)をお送りいただく。
特集は「ブックイベントのたのしみ」。南陀楼綾繁さん、Calo Bookshop&Cafeの石川あき子さん、貸本喫茶ちょうちょぼっこの郷田貴子さん、真治彩さん、次田史季さんによる対談です。いわゆる「従来型ではない古本屋」の、もうまったく、他人事ではないお話なのですが、でも、例えば古本屋が、そのノウハウを他人に伝えてもあんまり意味がないのと同じで、Caloさんやちょうちょぼっこさんと同じように、わたしの店も「さぁて、これからどうなるんでしょ」というオタノシミの真っ只中にいるということを、まったくの他人事のように眺めることができました。ほんと、どうなるんかなあ、蟲文庫。
この話とは関係ないですが、林哲夫さんの daily-sumus「斎藤茂吉異聞」を読んで、わたしも膝を打ちました。細馬宏通さん(あの「天文台もなかのうた」の!)の『絵はがきの時代』(青土社)の記述について。なるほどにゃー。
そういえば、何度か泊まったことのある、山形・かみのやま温泉の齋藤茂吉ゆかりの宿(山城屋)は、残念ながらつい最近廃業されたということです。あの資料室の中身はいずこに。
ちなみに古書通信は、もうずいぶん以前(15年くらい前)、あまりにも貧しくて購読料が払えなくなり、やめてしまいました。はあ…。あの時、どちらか片方を、と考え『彷書月刊』を選らんだのでした。でも、購読していた頃の十数冊はいまも大事にしています。