◆古本・倉敷「蟲文庫」◆
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2010年06月30日

食いっぱぐれの少女

今年は、なんだかんだで余裕がなくて諦めかけていた梅干作業。ひょんなことできれいな梅をわけていただいて、無事つけることができました。よかったー。これで安泰です。

“へた” を取って水に浸けると、こんなふうに表面が透明にみえるのが不思議。
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夏の和菓子みたいです。
でも、出来上がるのは昔ながらのしょっぱい梅干なんですけどね。


買物帰り、いつもの猫スポットで二匹(もっとたくさんいることもある)憩っていたので、そおっと自転車をとめて写真を撮ろうとしていると。

片方に気づかれた。
(いや、もう片方も気づかないふりしているだけだと思うけど)。
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どんどん、どんどん、近づいてきます。どんどん。

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フレンドリーすぎて写真が撮りにくいタイプのにゃあでした。


ほっそりとした少女のような体型。
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食いっぱぐれているんですか?

オスかも知れんけど。確認し忘れた。
posted by 蟲文庫 at 18:47 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月28日

家亀と家電

高温多湿です。いまのところ売り場の扇風機一台で凌いでいるのですが、入ってきたお客さんが「えっ?(冷房ないの?)」という顔で一瞬固まるのがわかります。でも、つけはじめたら最後、夏の終わりまでつけ続けることになるので、あともうしばらくは辛抱してください。いまヒマな時期なのでよけい。

暑くなると元気になるのが亀。特に家亀のサヨイチくんは、毎日猫をおいかけることに余念がありません。猫らの迷惑そうなことといったらもう。

でも、時々姿が見えなくなるのですが、そういう時はたいがい、
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こういうところ。

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あ、どうも。

洗って畳んだ洗濯物や、タオルケットの隙間もすきです。

ところで、どうでもいいことですけど「家亀」と書くと「家電」みたいですね。亀はソーラーパワーで動きます。

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 (おしらせ)

イラストレーター 武藤良子さんの個展が目白・ブックギャラリーポポタムではじまります。そして8月には倉敷・蟲文庫でも。

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武藤良子個展「曇天画」

曇天こそが東京の、わたしの青空。

■目白・ブックギャラリーポポタム
6月30日(水)から7月11日(日)
171-0021 東京都豊島区西池袋2-15-17
営業時間:12〜19時
休業日:7月4日・5日
03-5952-0114
http://popotame.m78.com/shop/index.html

■倉敷・蟲文庫
8月10日(火)から8月22日(日)。
710-0054 岡山県倉敷市本町11-20
営業時間:11時頃〜19時頃
休業日:会期中無休
086-425-8693
http://homepage3.nifty.com/mushi-b/


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チラシもすてき。
posted by 蟲文庫 at 17:44 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月25日

世田谷へ逆輸出

昨日は、東京ー山口3往復目のいのまたさんが泊まっていきました。経堂のロバロバカフェを閉じて山口へと引っ越すその途上。これで最後なのでわんこも一緒に。

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いのまたさんとわんこの「はい」メス17歳。
とてもおとなしい。

ずっと兄妹2匹でいたのが、先々月かたほう死んでしまったそう。そういえば、10年ほど前、最初にいのまたさんが書いた文章を読んだのが、石垣島から東京へ連れ帰ったこの2匹の犬についてのものでした。石垣と比べてぐっと気温の低い東京の冬をどう凌ぐのかと心配していたら、いきなりぶわっと毛が生えてきた、というような話。
最初、オスの子犬を1匹だけもらうことにして、車でその家を出たら、このメスのほうがいつまでもいつまでもいつまでも追いかけてきて、「じゃあ、っていうんで2匹とももらうことした」のだそう。そしてその追いかけてきたメスの「はい」とともに今度は山口へ。

この半年のうちに3回もうちに泊まっていったせいか、猫らもすっかり慣れていました。

ただ、今回はわんこがいたので。
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ミルさんが怖い顔。


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先日の、秋山徹次さん関連の追加と再入荷とオマケです。

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「Koboku Senju/択伐」(SOFA MUSIC)2200円

秋山徹次-guitar、中村としまる- no input mixing board、Espan Reinertsen- saxophone&flute、Eivind lonning- trunpet、Martin Taxt- tuba.

新譜です。先のアメリカツアー、そして現在のオーストラリア・ニュージーランドツアーは、このアルバムのプロモーションでもあるそう。好評につき、ただいま在庫僅少ということ。いまのところ日本にはうちにある数枚だけかも、です。
試聴はこちらで:http://www.musikkonline.no/shop/displayAlbum.asp?id=39697


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(再入荷)「Spectra-Guitar in the 21th Century」(quiet design RECORDS)1500円

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左:「JOZEF VAN WISSEM / Stations Of The Cross」(INCUNA BULUM)1500円
中:「JOZEF VAN WISSEM / SIMULACRUM」(BVHaast 0104)2000円
右:「JOZEF VAN WISSEM / JNARCISSUS DROWING」(Persephone 003)2000円

JOZEF VAN WISSEM は、秋山さんと共演されることも多いオランダのリュート奏者。店で聴いていると、お客さんから「これは?」とよく質問されます。

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「オンガク ト スポーツ!」(DVD)

こちらはオマケ。秋山徹次さん関連の音源(JOZEF VAN WISSEM 含む)を2枚以上お買い上げの方に、こちらのDVDをプレゼント。
合気道 vs 即興音楽「これはコラボレーションではない、格闘だ!」という、おもしろいビデオです。いやほんと、おもしろいんですよ。

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ところで、杉本拓さんのSlubmusic のCDも、秋山徹次さんのCDも、時々東京の方から通販の申し込みがあるのですが、なぜかそのほとんどが世田谷区在住の方なのです。杉本さんも、秋山さんも世田谷にお住まい。しかも、元からのファンというのではなくて、うちのブログをいつも読んでくださっていて、それでたまたま興味を持って、というケースがほとんど。倉敷から世田谷へ逆輸出(?) 
前々から蟲文庫中央線沿線説というのはあったのですが、いつのまにか支線が開通したのかもしれません。吉祥寺から井の頭線でつながってるしね。


と、ここまで書いて、まさにアップしようとしているところ、店内におられた白人男性が杉本さんのCDをお買い上げに。で、話していたら、なんと先の「Koboku Senju/択伐」のチューバ奏者Martin Taxt さんご本人だった!! 「Tetuzi にここを聞いて」と日本人の奥様とふたりで。

しかも、いまうちにある「Koboku Senju/択伐」は、数日前にノルウェーから来日したMartin さんが秋山さんに渡したという、まさにそれなのです。奥様が「マーティンが持ってくればよかったねえ」と。あー、びっくりした。心臓にわるいわ。

しかし、どうもやっぱり「沿線」みたいです。
posted by 蟲文庫 at 13:43 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月21日

ぼうずりマップと苔の分類

梅雨時ということで、ここのところ苔原稿の依頼や苔取材がぽつぽつと。しかしまあ、苔についての質問には、なんとすらすら淀みなく言葉が出てくるものか、と自分でも感心します。他のことだと、吃ったり詰まったり、さんざん考えた揚げ句まともに答えられなかったり…なのですが。あ、でも亀についてならけっこういけるかも。

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子亀のちょきは、相変わらず小さいですが元気です。

10匹ちかくいた中から選んだ時、なんとなく頭が丸くてかわいいなあと思ったのですが、先日遊びに来た亀飼いの友人も「うちのはこれくらいの時からもっと年寄りくさい顔してた〜」ということなので、今後の変化がたのしみです。


ところで、先日某所で「ぼうずり」という発言をしたところ、「え?ぼうずりって何?」という反応があり、それが方言であることを初めて知りました。

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これです。

トイレとか掃除するアレ。それからいろいろ聞いたり調べたりしてみたところ「デッキブラシ」という名称が最も一般的で、「ぼうずり」と呼ぶのは、いまのところ中国・四国地区限定のよう。東京生まれの40代半ばすぎの友人に尋ねてみても「まだ木造校舎だった小学生の頃からデッキブラシと言っていた」ということ。そしてその友人と話しているうちに、「デッキブラシ」というのは和製英語だから、たぶん横浜あたりの船員さんたちがそう訳して、それが関東地区、及びそこと縁の深い地域を中心に広まったのではないか。そして、そんな和製英語がそうそうすぐには浸透しそうにない地域で「ぼうずり」のような、独特の名前がつけられたのではないか。ということに落ち着きました(注:あくまで想像です)。

ただし、いまのところ「デッキブラシ」と「ぼうずり」以外の名前で呼ばれている例はみられず、初めに書いたように「トイレとか掃除するアレ」という代名詞で呼んでいた、という証言も少なくありません。いま、姫路〜西宮(岡山と隣接する兵庫県南部)の親戚に尋ねてみようと思っているところですが、兵庫県北部生まれの母親も「そういえば、ぼうずりと言うようになったのは岡山に来てから。それまでは、特に名前はなかったような…」ということでした。

ということで、いま気になっているのは「中国・四国地区の “ぼうずり” 分布」と「“デッキブラシ” と “ぼうずり” 以外のアレの名前」です。情報、お待ちしております。いずれ、「ぼうずりマップ」を作りたいと思っているのです。
何の役にも立たないけどね。でもそんなこと言っていたら、苔の分類なんて出来ません。

ぼうずり。
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こういうコンクリートの上などをがしがし掃除するアレです。
posted by 蟲文庫 at 21:18 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月19日

「僕のおばあちゃん」藤井豊写真展


「僕のおばあちゃん」藤井豊写真展、はじまりました。

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・2010年6月18日(金)〜7月2日(金)まで。
・期間中無休・11時頃〜19時頃(店舗営業時間内)・入場無料。

大正元年うまれのおばあちゃんは、さなだ編みの名手で、孫の結婚式の日も、ひ孫が生まれた日も、近所の親しいお友達が亡くなった日も、いつもさなだを編んでいたのだそうです。そのおばあちゃんが亡くなるまでの10年間くらいの写真。だからか、今回は藤井さんの写真というよりは「おばあちゃん」という感じも強いような気もします。孫がこんな写真撮ってくれて、いいなあおばあちゃん。

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展示作業は、去年の公文庫カフェでの個展につづき藤井さんのお友達おふたりの手によるもの。意外な雰囲気になっておもしろいですね。

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サボテンの上の痛そうな写真。


『活字と自活』荻原魚雷 著・藤井豊 写真(本の雑誌社)は7月中旬発売予定。
『ドノゴトンカ』創刊前夜号(りいぶる・とふん)の辻潤遺墨の撮影も藤井さんです。
posted by 蟲文庫 at 16:14 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月16日

物干し台の観測所

土砂降りかと思えば今日は晴天というよりすでに炎天。めまぐるしいですね。でも天気予報をみると、明後日くらいから当分雨がつづくようです。

そんな時ですが、倉敷天文台(関係者)のOさんから望遠鏡をお借りすることに。店の2階の物干しは北側で視界もあまり広くはないのですが、でも朝に晩にここでよく空を眺めていますしせっかくなので。

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口径8cmの屈折望遠鏡。

夜空の星も地べたの苔も、見ようと思ってなんぼのことですし、定点観測とおもえば季節感もあっていいものです。

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接眼部。

生まれて初めて自分ひとりで触る天体望遠鏡。最初ちょっとよそよそしい感じがしたのですが、この接眼部が顕微鏡とほぼ同じなので、一気に親近感がわきました。とりあえずは月を入れる練習。つづいて肉眼で見える星。まずは上々。ですがやはり赤道儀に乗っていればなあ、とつい。

とはいえ、わたしの用途からすれば充分すぎるくらいなのです。ただ光学機器はいいもんに越したことはないのでありがたく。Oさんは、本田實先生(あの本田彗星の!)の奥様をして「(あなたも)星のケモノヘンねえ…」といわしめた人ですから、そうりゃあもう聞いてるだけでうんざりするほどお持ちなのです。そして考えてみれば、苔を見る時の顕微鏡にしても、実体、光学の各一台は必須として、それらの仕事場用、家用、野外用、とこれがなかなかキリのない世界。いや、お気持ちはよくわかります。というか人のことはいえません。かつては、新しい星を探すためには、膨大な数の写真のフィルム実体顕微鏡で確認する作業が必要だったそうですが、本田先生も職場用、自宅用・・・と何台もの実体顕微鏡をお持ちだったとか。もちろん肝心要の望遠鏡のほうは言うにおよばずで、もう、それはそれは……。なんて、こんなところからも親近感がわいてしまったりして。


ところで、いまの時期は北斗七星がよくみえますが、野尻抱影『星三百六十五夜』6月17日のところに、冠座の輪を「踊り子星」と呼ぶ地方があるという話から、

 「本田實君によると、広島県沼隈郡地方で、北斗七星をタノクサボシといい
 村の娘たちが並んで田の草を取っているように見た名だという。これも美し
 い名で、踊り子星によく似た見方である。」

と書かれてありました。本田先生は1941年に倉敷天文台に着任される前、黄道光観測所(広島県沼隈都瀬戸村=現福山市)におられたということなので、そのころ耳にされたエピソードなのでしょうね。そしていまもご健在の奥様、慧さんは、この瀬戸村のご出身。

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『星三百六十五夜』野尻抱影 著。

現在では、この中公文庫BIBLO版「春」「夏」「秋」「冬」の全四冊で読むことができます。個人的にはもうちょっとコンパクトにまとめてほしいのですけどね。だって文庫本といえども4冊買うのって大変よ。一年中、一生読み続けられそうな本だと思うだけになおさら。

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 (おしらせ)

こけし絵はがき入荷しました。

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ハルミン特製「HAVE A NICE KOKESHI」4種・各150円。

このたび発売された『kokeshi book―伝統こけしのデザイン 』cochae 著(青幻社)、こちらのイラストを担当された浅生ハルミンさん(『苔とあるく』のイラストも担当していただきました!)による、特製の絵はがきです。どきどきするほどかわいいです。

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こけしを訪ね雪の蔵王(山形)にご一緒したのが懐かしく思い出されます。

左:ハルミンさんが伴われていた秋田のこけし(@鳥海山)。
右:この絵はがきのモデルでしょうか。
posted by 蟲文庫 at 21:56 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月13日

商店の不思議

商店というところはどんなヒマな時でも、用事で留守をしていると「行ったのに閉まってた」と怒られ、表で水やりなどをしていると電話が鳴り、うどんそばを湯がいているとお客さんが来る。ふしぎー。

梅雨入りした日曜日。ひさしぶりの雨でほっとしました。そして、ここ数日の壊滅状態から考えればお客さんも多くぼちぼち売れてさらにほっとする。今日は水やりもしなくていいしなあ。

こういう時は、
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もう、とにかく眠いらしい。
posted by 蟲文庫 at 21:39 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月11日

イベリコ猪と天文台

また天文台の話ですよ。すみませんね。いま頭の中は亀と苔と天文台で埋め尽くされていますから、どうか勘弁してやってください。店はひまですが、脳内はたいへん忙しいです。それらのことで。

先日、急用が出来て倉敷天文台のOさんと鴨方ー矢掛方面へ。ついでに遥照山にある国立天文台を見学に行きたいなあと考えていたのですが、その後、それよりももっと重要な用件が発生し、今回は見送り。

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遥照山北側より。
このへんの猪はどんぐりをよく食べているのでおいしいという話。イベリコ猪。

岡山天体物理観測所のドーム。
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石田五郎『天文台日記』の地、そしてあの「天文台もなか」のモデルです。

つい先日も新聞に、ここの反射鏡の再メッキ作業のニュースが掲載されていました。ここいらでは梅雨時の「季節の話題」なのです。
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「望遠鏡ピカピカに」(2010年6月10日(木))

ちょうどこの下あたりを通るトンネルの手前には「大型トラックの方へ:天文台があります。ライトを下げてください」と、そしてトンネルの入り口には「ご協力ありがとうございました(天文台)」というような看板があります。

でも看板といえば、今回一番ショックだったのは、あの線路沿いにあった「天文台もなか」の看板が、5月末日廃業にともない早くも撤去されていたことでした。しばらく呆然としてしまいました。

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撮っておいてよかったな、この写真。

それではみなさん。「天文台もなかのうた」をもういちど。
http://12kai.com/kaerumoku/tenmondai2.mp3
作詞作曲:かえるさんこと細馬宏通さん。

とりあえず歌詞だけ書いてみた「天文台もなかのうた2」(追悼編)にはこの看板が登場するので、改訂版もつくらないとなあ。そしていつか「復活編」をつくれたら、いいのにな。
posted by 蟲文庫 at 15:57 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月08日

かえるライン

田んぼに水が入り、いよいよ田植えのシーズン。かえるの声が一気ににぎやかになりました。まるで涌いて出たかのようです。いままで、どこでどうしていたんですか。

市街地にある店から家までのちょうど中間あたりに東西に走る道路があって、それを越えると農地ゾーンに突入。わたしはこの道路を「かえるライン」と呼んでいて、両脇の田んぼから、もうそれはそれは、にぎやかどころかけたたましいくらいの鳴き声が聞こえます。自転車をこぎながら「もー!うるさいー!!」と思う時もありますが、よく聞いていると、ほんとうにいろんなかえるが、いろんな声で、いろんなペースで鳴いていて、「かえるの合唱」とはよく言ったものだとつくづく思います。前も書いたことがありますが、それぞれのかえるに一列に並んでもらって、「はい、あなた鳴いてみて」「はい、次は隣のあなた」なんて、その姿と鳴き声を確認してみたいです。出来るものなら。

先日お邪魔したお宅で飼われているアメフクラガエル。
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ほとんど土の中で生活していて、雨の日くらいしか姿をみせないらしいのですが、運良くこの日、雨だったのです。

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団子に手足、という愛らしい体型。

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土にもぐる時、お尻からもぞもぞ隠れていくのもかわいい。


最近、うっかりすると亀の水槽や睡蓮鉢や鍋の中に三つ編みの房がつかります。そういえば、編む距離がずいぶん長くなった気がする。あらためて鏡でみてみると、ああ、もう腰のあたりまでありますよ。伸びるのが早いのです。洗髪が面倒、とかいうのは、散髪が面倒ということを思えばどっちもどっち。ただ「水槽とか鍋」というのはいくらなんでも不衛生なので、とりあえず20センチくらい切ろうと思います。どこかにひっかかっても危ないし。
しかし髪の毛というのは、ここまで伸びると、自分であって自分でないようなふしぎなものです。

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猫「でも、あたしたちの尻尾みたいに動くのもどうかと思うわね」
蟲「そうね」
posted by 蟲文庫 at 17:46 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月05日

かじかカナカナ

昨夜は、S嬢が車で遠くの珈琲屋さんへ連れていってくれる。片道1時間半くらいかかったと思いますが、辿り着いたその山の中のお店には、まるで物語の中の出来事のようにそこだけぽっと灯がついていました。水田からきこえるかえるの鳴き声をききながら飲む珈琲はおいしく、帰り道、かじかの棲む川で出はじめの蛍にみとれ、ふと見上げると、まるでとっちらかったような賑やかな星空にひときわ輝く北斗七星。不安定に飛び交い光る蛍が、ふいに川面にむかってすうっと垂直に消えていくさまは、まるで星が落ちてきたかのようでした。

蛍は、もう一週間くらいした頃が最盛期ということ。


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豆を買って帰りました。
タンザニア。言われたとおり、細かく挽いて入れてみると、濃いけどすっきりした好みの味になりました。

それにしても、かじかの声きいたの久しぶりだったなあ。夏にはカナカナを聞きにいきたいです。


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ただいま定位置に戻っているCDコーナー。

お知らせが遅くなりましたが、秋山徹次さん関連の音源が大量に入荷しています。既に入手困難になっているものも多く、これはまたとない機会です。が、各1〜3枚程度の在庫ですので、売り切れの際はご容赦ください。中には再入荷の可能なものもあるかもしれませんが、今後はどちらかといえば、新たなものが追加されるという方向です。ご希望の方はお早めに。

「秋山徹次 + Eden Carrasco + Leonel Kaplan - Moments of Falling Petals」 (CD-R) 1,200円 
「秋山徹次 / Eric Carlsson / 中村としまる / Henrik Olsson - In Search of Wild Tulips」(CD-R) 1,200円 
「Various Artists - Spectra : Guitar in the 21st Century」(コンピレー ションCD) 1,500円
「Franz Hautzinger / 大蔵雅彦 / 秋山徹次 - Rebuses」(CD) 1,800円
「加藤英樹 / 秋山徹次 / 中村としまる - Omni」(CD) 1,800円
「秋山徹次 + 中村としまる - 蝉印象派」(CD) 2,000円
「Manfred Werder - 20061 performed by Okura, Akiyama, Tsunoda」(CD) 1,500円
「Wooden Guitar」(LP2枚組コンピレーション) 3,500円
「秋山徹次 + GUL3 - Nero's Expedition」(LP) 1,800円
「V.A. - Shadow World」(CD) 1,800円 
「Donald McPherson + 秋山徹次 - Vinegar and Rum」(LP) 2,000円
「秋山徹次 + Kevin Corcoran + Christian Kiefer - Low Cloud Means Death」(CD)
  ・限定ミニCD付1,900円
  ・ミニCD無し1,400円
「大蔵雅彦/ユタカワサキ/秋山徹次 - Bject」(CD) 2,000円
「Bject - Object 4」(CD)1,900 円
「秋山徹次 / Marting Ng - Oimacta」(CD)2,000円
「ユタカワサキ / 秋山徹次 / Jason Kahn - Luwa」(CD) 2,000 円
「秋山徹次 / 中村としまる / 大友良英 / 宇波拓 - Compositions for Guitars Vol. 2」(コンピレーションCD)1,500 円
「秋山徹次 / 杉本拓 / Bo Wiget - 歩行」(CD)
「Off Site Composed Music Series in 2001」(CD2枚組コンピレーション) 2,000 円
「Mark Wastell - Caressed on the Brow by Unseen Hands」(CD-R) 1,700円
posted by 蟲文庫 at 19:36 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月03日

筋肉痛と写真展

腕が筋肉痛。なぜ?……と思ってよく考えたら、前日に裏の石垣の草刈りをしたのでした。はしごに登って腕をのばして。そうだ、そうだった。よかった。原因がわかって。

「この石垣がいいわねー」と、店の中身以上にほめられる帳場の後ろの石垣。
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なにしろ、源平合戦の頃からあったという話ですからね、この石垣。
とても太刀打ちできませんよ。

亀たちにもっと光を!
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ということで、一生懸命草刈りしました。
ぐっと明るくなりました。これでも。


ベビー誕生が期待される、ヤエヤマミナミイシガメ夫妻の新居。
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けっこう気に入ったようです。


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 (おしらせ)

このブログでもお馴染の「カメラマンの藤井さん」の写真展です。

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「僕のおばあちゃん」藤井豊写真展

2010年6月18日(金)ー7月2日(金)
・会場:蟲文庫
・店舗営業時間内。期間中無休。入場無料。

『活字と自活』荻原魚雷・著、藤井豊・写真(本の雑誌社)が、7月中旬刊行予定。で、その記念というわけでもないんですけれども、ずいぶん前から魚雷さんと、「藤井君の写真展できたらいいですね」と話していたのです。それがようやく実現。一枚の中にも対象に対する距離のあるところとないところにムラのあるような写真、いいなあといつも思います。

蟲催事:http://homepage3.nifty.com/mushi-b/events.html
posted by 蟲文庫 at 16:49 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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