◆古本・倉敷「蟲文庫」◆
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2010年08月25日

亀のおねえさん

明日、8月26日(木)〜9月1日(水)まで臨時休業いたします。その間はメールはいっさい確認できませんので、ご注文、お問い合わせ等については、できましたら9月2日以降にお願いします。

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このたびの遠征は人生初の佐渡島。新潟県自体、高校の修学旅行でバスで通りすがったきりなのですが、ただ、知り合いに新潟出身者がちらほらいて、「今度佐渡に行くの」と報告したら、みんななんとなくうれしそうな顔をしてくれました。そしてそんな顔をみると、なんとはなく心強いような気がしてきました。アルノさん一家とは1年半ぶり。もすちゃんもだいぶ大きくなっていることでしょう。さおりさんによれば「亀のおねえさん」として覚えてくれているということです。うれしいなあ、でも別にもう「亀のおばちゃん」って呼んでくれてもよくってよ。

しかし、月末に一週間留守をするということは、そのぶん前倒しで家賃やら公共料金やらあれやこれやの支払いを済ませなくてはいけない、ということです。これはキビシイ。
そして今日は郵便の留め置きの手続きや冷蔵庫の中の食材の消費や加工、保存などでバタバタしています。ああ、そうだ、仔亀は預けなくては、荷造りもしなくては〜。

と、そんなドタバタの中、ひと息ついた時に眺めたお月さん。

昨日の22時頃。ほぼ、まんまる。
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次の満月には少しは涼しくなっているでしょうか。冬の夜空を待ち焦がれています。

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 (おしらせ)

武藤良子個展「曇天画」は、22日(日)をもちまして終了いたしました。ちょうどお盆休みの時期だったのもあり、たくさんの方にご覧いただくことができました。お越しくださったみなさま。ありがとうございました。わたしも期間中、ずっと武藤さんの原画を眺めていられてたのしかったです。武藤さん、またぜひお願いしますね。

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先日もお知らせした、あらいあきさんの単行本『チュウチュウカナッコ』は本日発売です。あいにくうちは明日から休業なので、発売開始は9月2日(水)の午後になる予定。すでに予約注文が数件はいっています。おたのしみに〜。

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『チュウチュウカナッコ』あらいあき (青林工藝舎)
定価:[本体1000円+税]
判型:B6判並製 初版発行:2010年8月31日
ISBN:978-4-88379-323-5

中野・タコシェ&倉敷・蟲文庫限定おまけの詳細についてはこちらをご覧下さい。
(ゼンマイアタマ)「チュウチュウカナッコ本日発売」http://bit.ly/d0e2er


ところで、あらいさんらとは音楽の趣味の一致から知り合ったため、漫画部門や役者部門については後になって知りました。そんなこんなでかえって観る機会を逃していた、あらいさん主演のあの映画のDVD、な・ん・と、昨日の朝、母親の部屋でみつけてしまったー! (映画好きなので、若いお友達から借りたり貰ったりして手当たり次第になんでも観ます。でもちゃんと理解はしていません)。あらいさんのことは「娘が一緒にライブに行ったり散歩をしたりする「あらいさん」」として認識しているのですが、もちろん、気づかずに観ています。わたしはまだ観てない。帰ったら観ようかな。

青林工藝舎:http://www.seirinkogeisha.com/
(※ 左側の『チュウチュウカナッコ』のページにあらいさんのプロフィールがあります)
posted by 蟲文庫 at 16:01 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月22日

炎天と無花果

いまだ連日36度超の岡山ですが、夜には秋の虫が鳴きはじめ、自転車で走っていると、どこからともなく無花果の甘い匂いが漂ってくるようになりました。暑さ寒さも、の彼岸まではたぶんまだまだ暑い毎日が続くのでしょうが、でもなんとなくほっとします。

でもやっぱり暑いことは暑い。

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竹製品でおでこを冷やします。

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お尻のあたりの風通しも重要ですね。


今週半ば頃から出掛ける関東甲信越地方の天気予報をみてみると、こちらよりはいくぶん気温が低そうなので、それだけでも楽しみです。

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(新入荷のおしらせ)

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石塚俊明 浦邊雅祥 Duo/夏の背骨(PSFD-194 CD)2300+税

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三上寛/弥吉(PSFD-8034 CD)2800円+税

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「上京高円寺」藤井豊写真展

2010.8.20(金)- 8.26(木)高円寺「ペリカン時代」にて。
 東京都杉並区高円寺南3-59-9 ナカニシビル2F

お馴染の、里庄町の藤井さんの写真展です。お近くの方はぜひ。
posted by 蟲文庫 at 12:45 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月19日

佐渡のもすちゃんちで苔講座

お盆休みがおわり、灼熱の静かな倉敷に戻りました。ひさしぶりに落ち着いて各亀の水槽を掃除したり甲羅を磨いたり話しかけたり。みな元気そうで何よりです。

小亀のちょきも、どんどん大きくなっています。
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左:7月1日、右:8月19日

活発になってきたので、手のひらに乗せて写真を撮るのもひと苦労。


来週の26日(木)から一週間ほどお休みさせていただいて、佐渡島へ行ってきます。佐渡には、ひところよくこのブログでも話題になっていたアルノさん、さおりさん、もすちゃん一家が運営している「acci-cocci(あっちこっち)」というオープンハウスがあって、そこでコケ講座をさせてもうらことになったのです。もすちゃんちでコケ講座。

「国際アートフェスティバル 佐渡」http://acciicocci.exblog.jp/i0

前日の夜は秋山徹次さんのライブもありますよ。この秋山さんのライブとコケ講座、いちおうセットの企画なのです。普通ありえませんが。

アルノさん一家が一年間限定で暮らしていた倉敷から佐渡に移住したのが去年の春。「acci-cocci」のオープンがこの年明けで、「美穂さんもいつか佐渡に来ることがあったらコケ講座やってよね」と声はかけてもらっていたものの、岡山からはよっぽど思い切らないと行けない距離。まあ、いずれにしてもだいぶ先のことになるだろう、となんとなくそう思ってたのですが、ひょんなことで早速。

というのも、アルノさんは秋山徹次さんの大ファンで、そもそもベルギーから日本に移住したのはそんな日本の音楽やアートに対する興味が高じてというところが大きいのだということ。そしていずれ、自分の企画でTetuzi Akiyamaのライブを実現させたい、という気持ちを持っていることも聞いていました。それがこの春、これまたひょんなことで、杉本拓さん、秋山徹次さん、飯田克明さん、K嬢という、錚々たる顔ぶれに宴席に混ぜていただく機会があり、図々しくも初対面の秋山さんに佐渡でのライブの打診を(勝手に)したところ、話がとんとん拍子に進み、そしてなぜかアルノさん&さおりさんから「せっかくだから美穂さんのコケ講座も出来ない」と逆に打診され、そんなこんなでこのたびの佐渡行きとなりました。この謎のラインナップはそういう事情なのです。ちなみに10月には、こちら「acci-cocci」で工藤冬里さんとマクラウドさんのライブもあるようですよ。

ただ、まったく知らない土地(しかも岡山とはかなり植生の違う地域)で、ぶっつけでコケ講座をやるというのは、かなり大変なことなので、いま、事前に送ってもらったコケ標本をひとつひとつ調べているところです。立派なナミガタタチゴケなど、説明しやすい種類もあるのがわかって、ちょっと安心。丁寧な地図や写真もつけてくれていたので、これで簡単なコケマップ作れそうだなあ、といまあわててごそごそやっているところです。


帳場の後ろのコケ観察コーナー。
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目が疲れたら、裏庭の緑と亀を眺めます。

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・武藤良子さん「倉敷滞在一日目
・ゼンマイアタマ「チュウチュウカナッコもうすぐ発売

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「ゼンマイアタマ」のブログより、あらいさんと公園の池とわたし。

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視線の先には亀。


大好評の武藤良子さんの個展「曇天画」は22日まで。
posted by 蟲文庫 at 15:33 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月16日

『チュウチュウカナッコ』

あらいあきさんの単行本がまもなく発売になります。

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『チュウチュウカナッコ』あらいあき(青林工藝舎)1050円(税込み)

『アックス』の連載がまとめられたものです。今月の25日発売。ですがちょうどその頃から一週間ほど留守をするため、蟲文庫への入荷は9月上旬の予定。サインはもちろん、タコシェと蟲文庫限定オマケもつきますのでお楽しみに。通信販売も歓迎ですが、一般のネットショップなどと比べて、対応は少々のろいのでその点については予めご承知おきください。

帯には「70年代も終わり。そんな頃------- 福々軒のウェイトレス、カナエカナコはコミュニケーション能力ほとんどゼロ。そんなカナコと、わりと人生下手、かもしれない人々による、ペーソスあふれるキュートなぼんやり物語。  ヒネヤ商店街は、今日もにぎやか」「あしたもポツネン〜♪(by グルグルゾンビーズ)」とあります。

『チュウチュウカナッコ』を読んでいると、とても他人事とは思えないエピソードが満載で、時々、ふっと真顔になってしまっている自分に気がつきます。たまに、店に入ってきたお客さんから「まさかここではあるまい」という確信に充ちた声で「あの〜、このあたりに蟲文庫というお店はありませんか?」と尋ねられることがあるのですが、そんな時、カナッコの顔でもじもじしている自分を、軽く幽体離脱して眺めたりしています。

いやまあ、自分の話はどうでもいいですね。ともかく面白いのでみなさんぜひ。

あらいさんから頂戴したメッセージ。

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「ちょうど1年前にチュウチュウカナッコの連載をアックスで再開した時、田中さんに
 再開前のカナッコを送ろうとアックスをコピーしようとしたけど分厚過ぎてコピーで
 きんじゃないか! とあきらめて、いつか単行本になるまで待ってー と言ってて、本
 になったのでやっと全話読んでもらえるのでうれしー!
 この一冊描くのに10年かかりましたが、時間のおもみとは関係なく気軽に楽しめる
 マンガですので、みなさんよろしくお願いします。
 あ、田中さん、亀本楽しみにしてますね。また今度エビフライ食べましょー」
                            あらいあき

あらいさんとはエビ仲間でもあるのですが、つい先日、一緒にエビフライを買い食いした西荻のお肉屋さんが火事(部分延焼)になったという知らせが。ええっもうあのエビフライは食べられないのかも、と心配していたら、いまはもう元通りに営業再開されているということ。よかったー。またあの路地にしゃがんで食べましょう。

ところで、この「カナッコ、蟲文庫でお手伝い」の絵、本棚の本一冊一冊に隙間があってゆらゆらしているのもいいですね。そしてわたしがワンピースに靴下、という姿が泣けます。はい、そういう格好していること多いです。猫と亀もいます。


あらいあきさんの漫画、一部の方には長年蟲文庫店頭にあるこちらのミニコミでお馴染かもしれません。

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『ゼンマイアタマ』荏本朋・あらいあき(ゼンマイアタマ)500円

こちらも、地味にロングセラーです。
posted by 蟲文庫 at 12:08 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月15日

おかんと猫雲

お盆休み中、ほんのりと賑わっている倉敷です。武藤良子さんの個展「曇天画」も好調。この機会に、とご帰省、ご旅行途中に足を伸ばしてくださる方も少なくありません。この暑い中をほんとうにありがとうございます。

昨日観に来て、うれしそうに曇天画Tシャツを買って帰った母に、夜「サイズ大丈夫だった?」と尋ねると、「うん、ちょうどよかった」「これ、猫?」という返事。最初、何を言っているのかよくわからなかったのですが…

この矢印部分が猫の耳に見えたらしいです。
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まあ……言われてみれば、ね。

娘「……いや、曇り空だよ、ほら、ここの点々は雨」「だってタイトル「曇天画」」
母「あー、そうかあ。じゃあ、猫雲」

と、まるで作家の意図などおかまいなしです。まあでも、おかんというのはそういうものです。すみません、武藤さん。


このたびの武藤画伯在倉中の様子は『HB』の橋本さんがブログで紹介してくださっています。
http://d.hatena.ne.jp/hbd/20100810
わたしも倉敷デパート、よく行きますよ。

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橋本さんとうちの亀。

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画伯と亀とわたし。(撮影:橋本倫史)

武藤さんに亀の歩き方の説明をしているところです。


そしてこの翌日には、NEGIさん(from東京)、荻原魚雷さん(from東京)、藤井さん(from里庄)もまじえての宴会。ここが雑司ケ谷でも不思議はない不思議空間でした。

その荻原魚雷さんの『活字と自活』(本の雑誌社)、増刷が決まったそうです。それはおめでたい!

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こないだの朝日新聞書評欄(2010年7月25日(日))。
記事も写真もよかったですね。
posted by 蟲文庫 at 13:25 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月11日

晴れの国の曇天画

武藤良子個展「曇天画」はじまりました。

夏場はひたすら晴天が続く岡山ですが、なんと初日の午前中、曇りました。すごい!?さすがは武藤さんの青空。
でもやっぱり午後からは晴れて、晴れの国の曇天画となりました。

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ふだんは、小さな作品ばかりを展示しているこぢんまりとしたスペースなので、ちょっと(いやかなり)窮屈だったかなあ、と申し訳ないような気持ちもありましたが、でもやっぱり武藤さんの絵が蟲文庫の中にあるはとてもうれしい。実現してよかったなあ。武藤さん、ありがとう。

平日とはいえお盆休みに入ったせいもあってか、初日の昨日は、お馴染さんから思い掛けない方まで、たくさんの方が観に来てくださいました。ちょうどこの「曇天画」の会期中となる、これから2週間ほどが夏のうちではいちばん人の多い時期。商店の一角という、まあ言ってみればごちゃごちゃとした中での展示というのはデメリットも少なくありませんが、でも、そんな通りすがりの人が偶然目にして、その時のそれぞれの気持ちや感想とともに、またどこか他の土地へと移動したり、いつもの家に帰って行ったりするというのは、想像するととてもたのしいです。

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東京目白「ポポタム」での個展でも評判だったという、この画板の額(下の2枚)。
武藤さんがアトリエとして借りている、廃校になった小学校の図工室にあったものだそう。倉敷でも人気です。

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「曇天画Tシャツ」に「曇天画トート」もありますよ。

武藤良子個展「曇天画」は今月22日(日)まで。会期中は無休です。


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蟲文庫から東町方面へと向かう武藤さん。
posted by 蟲文庫 at 14:27 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月04日

物干し台の天文台便り1

梅雨明けからこっち、あれやこれやと用事が重なりなかなかゆっくりできないのですが、時々物干し台の天文台に出てぼんやりするのが楽しみです。

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見上げるとお月さん。

7月18日(日)月齢6
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19時00分〜19:50分頃の月です。


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20時すぎ、ほぼ真っ暗になりました。


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その二日後、7月20日(火)22時前の月です。月齢は8。


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この19800円だった望遠鏡の接眼部に、やはり19800円だったコンパクトデジカメを押しつけて(手持ちで)撮っただけなのですが、けっこうよく撮れますね。手ブレ防止機能バンザイ!
ちなみに、望遠鏡の架台は倉敷天文台関係者のOさんの作。すばらしく使い勝手がいいです。


雨が降らず風も吹かない、晴れの国岡山の厳しい夏。でも、天体観測にはもってこい、とおもえば辛抱のし甲斐があります。


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今日、OraNoaちゃんから届いた、夏のツアー「雨の昼、花の真昼」の案内葉書。
巨大な望遠鏡の上で歌っていますよ。

OraNoa Website : http://www009.upp.so-net.ne.jp/oranoa/
posted by 蟲文庫 at 17:50 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「夜の本屋3」友部正人ライブ

蟲文庫では3回目になる友部正人さんのライブが決まりました。レコ発ツアー前夜のソロライブです。

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「夜の本屋3」友部正人ライブ

●日時:2010年10月2日(土)
●時間:19:00open/19:30start
●料金:3500円(drink付き)要予約。

早い段階でソールドアウトになる可能性が高いので、ぜひにと思われる方はお早めに。
ご予約お待ちしております。

・友部正人オフィシャルサイト:http://www5a.biglobe.ne.jp/~hanao/tm-index.htm
・蟲催事:http://homepage3.nifty.com/mushi-b/events.html
posted by 蟲文庫 at 14:24 | お知らせ・催事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月03日

カブトガニ博物館

先週の火曜日、午前中店を休んで笠岡のカブトガニ博物館に行ってきました。駅からすこし距離があるので、車の運転のできないわたしはあまり気軽には行けないのですが、今回は神島のKさんがお付き合いくださったので、駅から自動車ですいっと。

外観。
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カブトガニ型です。

中に入ると、ちょうどここの職員であるMさんがおられ、たいへん詳しい解説つきで館内を案内してくださる。カブトガニの鰓(えら)は薄〜い膜のようなものが幾重にもなっていて、それがまるで辞書のようにも見えることから「鰓書(えらしょ)」と呼ばれるのだそうです。

水槽の中の、生カブトガニ。
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匂いが強いので、食べてもそんなに美味しくないのでは、ということでした。

飼育展示室にいたアメリカカブトガニの子供。
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手のりカブトガニ。手のひらにわしゃわしゃした感触。

わしゃわしゃの様子。
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子供なので、まだかわいいもんですが、これが成体になるとかなりの迫力です。映画「エイリアン」のモデルという説もあります。

水槽の中でひっくり返っているカブトガニを、Mさんが元に戻しているのを見て「わたしも、わたしもー」と触らせてもらいました。彼らは自力で起き上がれないわけではなく、起こしてもらえるのを待っているらしいです。やっぱりカブトガニでも「怠ける」ということを学習するものなんですね。


さらに奥の飼育室にいる、ちびちびたちも見せてもらう。

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茶色いほうが第三齢幼生(脱皮の回数によって「第○齢」と呼ぶそう)。押しピンくらいの大きさです。

このあたりではカブトガニのことを「ドンガメ」、そして九州のほうでは「うんきゅう」とも呼ぶのだそう。思い掛けない亀との縁。そういえば、砂の上についた脚と尻尾(尾剣)の跡は、亀のそれとよく似ていました。脚の数がだいぶ多いですけど。

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カブトガニ折り紙も教えてもらう。


ところで今回は特別展としてサメの展示もあったのですが、いちばんびっくりしたのがサメの卵。

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このスクリューのような形状や先にある紐のようなものは、いずれも卵が流されないようにするための工夫だそうです。それといままで知らなかったのですが、サメは水中で交尾するのだそう。だから「鮫」と書くのだとか。へえ〜。

Mさん、Kさんのおかげで、充実のカブトガニ博物館見学でした。ありがとうございました。

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 (おしらせ)

最近、立て続けに雑誌に載せていただきました。

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『PEN』8/15号(阪急コミュニケーションズ)
『旅』9月号(新潮社)
『天然生活』9月号(地球丸)

『PEN』と『旅』は、瀬戸内国際芸術祭に絡んだ記事。『天然生活』では「がんばる本屋さん」という特集で京都のガケ書房、大阪のコロンボ、三重&京都のメリーゴーランド、とともにご紹介いただいています。いずれも現在書店に並んでいるはずですので、ご興味のおありの方はぜひご覧下さい。『PEN』の記事では、このたびの武藤良子さんの個展情報も掲載されています。
posted by 蟲文庫 at 12:28 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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