◆古本・倉敷「蟲文庫」◆
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2011年02月26日

猫の仕事と人の仕事

昨日、東京は春一番が吹いたそうですね。このまま暖かくなるということはないのでしょうけれど、でも季節は確実に変わってきています。家屋を閉めきるのが苦手で、真冬でも少しはどこかの窓を開けていたいという西の人間としては、ようやくちゃんと呼吸が出来るようになった気分。花粉症でないのがありがたいかぎりです。

この前も書いたように、帳場の掃出しを開けていると沈丁花の香りが漂ってくるのはいいのですが、それにともないノラ猫さんたちも頻繁に侵入してくるようになりました。わたしはこの掃出しに背を向けて店番をしているため、気がついたら足許に、ということもしばしば。開け放っているのはこちらですから、文句を言えた義理ではないのですが、でもあまり自由に出入りされるといろいろと困った問題も起こるのです。猫らにとって、本の山は爪とぎ器でしかないですからね。

最近よくやってくる姉弟。
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おなじみのシロさん、そしてキジトラくんです。

そこで、ひとまず簾を立て掛けてみました。
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いちおう「中に入るのはあまり歓迎されない」ということは理解しているようなので、いまのところ無理に突破しようとまではしません。でも、こんなふうに、ただ立て掛けただけの簾など、その気になればどうということはないので、これからの季節に向けて、何かもう少しちゃんとした対策を考えねばなりません。

なにしろ、1時間ほどたって見てみても、まだこうしているのです。
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だって、これがわたしたちのお仕事だもの。

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明後日(28日(月))は、岡山MO:GLA で友部正人さんのライブがありますよ。まだ席に余裕があるようなので、ご存知なかったという方はぜひ!

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詳細:http://www.mo-gla.com/schedule.html#tomobe

もちろんわたしも行きます。


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そしてこちらは徳島。明日です!

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池田憲章講演会「脚本家・金城哲夫 -特撮とドラマを初めて融合させた人-」

  一九七六年二月二十六日、故郷・沖縄の病院で金城哲夫は息を引き取った。
  二十三日に不慮の事故に遭ったのだ、享年三十七歳。あまりに短い生涯だっ
  た。■聴覚障害の青年五郎の友人・巨大猿ゴロー、交通事故で死んだ少年の
  守り神・高原竜ヒドラ、天涯孤独の少女を見守った伝説怪獣ウー、そしてけ
  なげな友好珍獣ピグモン……。■金城哲夫の作り出した哀切の物語は、奇跡
  のように、今もなお私たちの心を激しく震わせてやまない。■「ウルトラQ」
  「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「怪獣ブースカ」「怪奇大作戦」など
  円谷作品の王道路線を敷いた金城は本土と故郷沖縄の狭間で深く傷つき、苦
  脳した。■その金城哲夫の人と作品について気鋭の研究家・池田憲章がいま
  渾身の情熱を注いで熱く語る! 貴重な機会です。多数、ご参集下さい!

 ◎2011年2月27日(日)午後2時半開演
 ◎北島町立図書館創世ホール(徳島県板野郡北島町)
 ◎入場無料

 詳細:http://www.town.kitajima.lg.jp/hole/event/20112.html


ご都合のつく方はぜひ!「古書ドリス」(http://www.kosyo-doris.com/)さんもすぐ近くですよ。
posted by 蟲文庫 at 12:52 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月23日

沈丁花と亀におもう春

うららかなお洗濯日和が続いている倉敷ですが、来週あたりからまた忙しくなりそうなので、いま懸命に確定申告へ向けての作業をすすめています。計算、苦手です。ああもう、誰かやってくれないかなあ、と思うけど、この惨状は誰にも見られたくない。自分でやるしかない。

帳場と裏庭との間の掃出しを開けていると、ほのかな沈丁花の香り。

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こんな蕾の状態でも香りがたってくるなんて、えらいもんですね。

そしてそんな陽気にさそわれて、つい数日前まで帳場の湯たんぽコーナーから一歩も出ようとしなかったリクガメのツブさん、しきりに裏庭に出たがるようになりました。

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出たいー。

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と、あんまりしつこいので出してみるのですが、

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しばらくしてから様子を見に行くと、案の定、片隅で「電池切れ」。
亀は、体が冷えると動けなくなるのです。

取り込んで、ふたたび湯たんぽコーナーへ。でも、もういつの間にかそんな季節なんですね。
沈丁花の香りと亀の行動に思う春です。

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杉本拓さんのSlubmusicより、新入荷のお知らせです。

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Manabu Suzuki/Kantoku Collection(Slubmusic SMCD18)2000円

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コア オブ ベルズ+杉本拓/ゲスピリア2(CxOxB)2100円

奇跡のスタッフが二度目の集結。あの悪夢が再び…。ああ、ゲス番長のテーマ。
posted by 蟲文庫 at 19:43 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月21日

ウミガメとの再会(渋川)

先日「そういえば、ウミガメがいたなあ」と思い出し、数十年ぶりに渋川海岸の玉野海洋博物館(という名前だと思っていたら、現在は「渋川マリン水族館」が正式名称のようでした)へ出掛けました。倉敷の市街地から車で1時間と少しくらい、子供の頃は夏になると海水浴にも来ていたなつかしい場所です。

ウミガメ池には年季の入ったアカウミガメのみなさんが。

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背中にコケ(正確には「藻類」)が生えた蓑亀状態のウミガメもいました。

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亀とわたし。


かつてのウルトラ寂れた状態を思い描いていたらば、館内は見違えるほどリニューアルされていました。

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大水槽。

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ウミウシ、コケギンポ、トビハゼ。

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貝のお部屋。

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このクジラの骨は昔からありました。

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裏庭(?)のペンギンとアシカも健在。

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入口にあった日本動物園水族館協会の機関誌も、思わず手に取ってしまうデザインでした。


「あのウミガメまだいるかなあ」と、それを確かめるためだけに訪問したつもりだったのですが、思いがけない充実ぶりに大満足して帰ってきました。Sちゃん、車の運転いつもありがとう。下津井のタコも美味しかったね。
posted by 蟲文庫 at 12:40 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月12日

例年通りヒマで安泰

ひとつ前の日記にも書いた2月7日の開店記念日というのは、毎年ものすごくヒマで、過去には売り上げゼロだった年もあるくらいです。そして今回も例年どおりの様子でまずは安泰(?)。

ですが、ちょうどそんな日に、うれしい出来事がふたつありました。

(1)亀が増えました(「えーまた?」って言わないで)。

ニホンイシガメのオス(成体)。ややあってうちで飼うことになったのです。
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黄褐色の甲羅もすてきな美形さん。

只今冬眠中のイシガメ(♀)むいちゃんのお婿さん候補ということで、さっそく冬眠させようと思ったのですが、よくみると目の周りが皮膚病気味なので、残念ながらこの冬は加温越冬で様子を見ることに。亀はちゃんと冬眠しないと発情しないのですよ。まあでも、春になったらいちおうお見合いさせてみようかな。

このように、目の周りが白くふやけています。
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せっかくの美貌が台無しね。でもきっとすぐによくなるわ。

名前はこれから考えます。ただ、これでもう8匹目なので、そろそろネタが…。


(2)半年以上前からずっと足踏み状態だったあることに進展がありました。なんて、これじゃなんだかさっぱりわからんですが、もう少しはっきりしたらお知らせいたします。苔関連です。実現したら、すごくうれしい。

ちなみに、いま書いている亀の本も、『苔とあるく』と同じWAVE出版から、やはり同じく飛田淳子さんの編集により進めているところです。ただし、内容はもう少し読み物中心になる予定。意外に知らない、知られていない亀のふしぎについて考えます。


あ、そうだ、飛田淳子さんといえば、現在、編集された、石井ゆかり『12星座シリーズ』の車内広告が東京メトロの丸ノ内線、銀座線に貼られているということです。いま調べたら明日(13日)までのようですが、今日明日乗車される機会のある方はぜひ気にしてみてくださいませ〜。
posted by 蟲文庫 at 12:19 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月09日

猫の時計と古本屋の時計

「でも、3年目とか、せいぜい5年目みたいでしょー、あははー」と先手を打って自虐に走る。

初対面の人などに古本屋の店主として接するとき、ちょうど「今日はいいお天気ですね」「どちらのご出身で?」といったのと同じ調子で、よく「お店はいま何年くらいになるんですか?」と尋ねられます。屋号の由来や、古本屋になろうと思い立ったきっかけとくらべれば答えは単純明快なのですが、しかし「17年」という、先方が無意識に予想しているであろう数字の3倍、もしかしたら4倍ちかい返答をするのは気が引けて、一瞬躊躇してから「じ、じゅうななねん、です」と答えた後、間髪を入れず冒頭のセリフとなります。そして、お互い「あはは」と笑い合って次の話題へ。

でも、以前にも書きましたが、古本屋の年数というのは人の年齢と似ていて、20年、30年でもまだまだ若造。なにしろ2代目、3代目の店主も決して珍しくはなく、80代でもまだまだ現役という世界です。17歳といえば高校三年生。ほんとうにそれくらいの気持ちです。

おかげさまで蟲文庫、一昨日の2月7日で17周年を迎え、18年目となりました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

ナドおばーにゃん。
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あたしもそろそろ17歳よ。

猫の時計と古本屋の時計、刻まれるスピードには、いったい何倍くらいの開きがあるのでしょうか。
posted by 蟲文庫 at 12:55 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月05日

三陸の海辺と電極

一段落したらやりたいと思っていたこと、ありました。思い出しました。

昨年末「クリスマスの電飾」という日記に書いた電飾が、あれから無事に手に入りまして、かねてからの目論みであった「海鞘ランプ」に挑戦。以前、ある知り合いのお宅で見かけ、いつかぜひやってみたいと思っていたのです。

海鞘。
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三陸の海辺にいる海岸動物です。

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旬の夏場などはお刺し身で食べると美味しい。
見た目といい、味といい「ちょっと苦手…」という方も少なくないと思われますが。

海鞘は、普段こちら山陽地方の魚屋などに並ぶことはまずないのですが、昨年の夏、何気なく日頃はあまり行かない場所のスーパーを覗いたところ、特設コーナー(三陸フェア?)で発見。これはもう運命、と思い定めて2つ購入し、伺っていたアドバイスをもとに、さっそく取りかかりました。

海鞘の皮は内側に貼り付いている「身」の部分を抜くと、ものすごい勢いで収縮するので、ここはスピードが勝負。流しの前で孤独に焦りながら中に詰め物をします。詰め物は、古い布や古新聞でいいのですが、あとで抜く時のことを考えると布のほうが内側にこびりつかないのでラクだということです(実際その通りでした)。

そのまま放置し、完全に乾燥したところ。
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これで下ごしらえは完了です。

その知人宅の海鞘ランプは、壁面に10コほど設置してあり、スイッチを入れると「ぱっ」と点灯するようになっていました。すてき〜。でも、わたしはひとまず簡単な電飾で。


モミの木っぽい形状のものはないかしら…とあたりを見渡し、とりあえずサボテンで。
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般若(という種類のサボテン)。棘にひっかかってちょうどいい具合です。

点灯!
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本物の海鞘ランプ。

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暗闇ではこんな感じ。

ということで、とりあえず出来ました。主な“チャレンジ”部分は夏場にすませていたので、今回はただ、電飾を用意し点灯するだけだったのですが、まあそれでもいちおう。ちなみにこの電飾はランプが10コついているので、できればこの夏のうちにあと8個作りたいと思っています。1海鞘につき2ランプで、あと3つという手もありますが。

ところで、海鞘は人間でいうところの口とお尻の穴が隣り合わせてついていて、
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そして見事に「+」と「−」で表示(?)されています。

プラスマイナス。電飾にするにもぴったりじゃないですか。
posted by 蟲文庫 at 11:35 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月02日

安上がりの欲望

「安いなあ」と怒気を含んだ調子で言われる。買い取りの時ならべつに珍しくもないですが、たまに、売る時にも言われることがあります。さきほどのお買い上げ、文庫本4冊で650円也。特に年配の方の中には、あまり安い値段だと「本に対して申し訳ない」とお感じになる方もおられるようです。それに、最近は文庫本といえども高くなりましたからね。

ここ2ヶ月ほど根を詰めて書いていた原稿がひと息ついて、いったん休憩。まだまだ先は長いですが、最も苦手とする段階はなんとかクリアできたので、ほっとしているところです。ひたすら机にかじりついていたので腰が痛い。しばらくは、ストレッチもかねて店の掃除やら在庫の整理でもしようと思います。あと、何も考えずに裁縫もしたい。羊歯のぬいぐるみちくちく。


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羊歯ぐるみとナドさん。

そういえば、こんな「ほっとした時にやりたいと思うこと」というので、かなり性格が現われると思うのですが、わたしの場合、片づけと裁縫、か。なんか、ちまちましてていやあねえ、もう。……でも他に何も思いつかない。とため息ひとつ。古本屋らしく、欲望も安上がりです。
posted by 蟲文庫 at 12:20 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする