大量の玉葱とそれなりのゴボウ、蓮根、ヒジキに味噌を加えて煮詰めます。
仕上げにすりゴマを少々。
そういえば、これらの作業が最終段階に近づき、木べらを忙しく動かしながら煮詰めていると、いつもなんとなく「煮詰まる」という言葉の誤用について考えてしまいます。この玉葱味噌は、なにも行き詰まってなどいない……とかなんとかぶつぶつ言いながら完成へと向かうのです。
完成。
ご飯の上に乗っけたり、和え物の隠し味にしたります。個人的には、トーストに黒ゴマペーストと一緒に塗って食べると「なんとなく中華まん風味」でお気に入りです。
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(おしらせ)

かえる目/拝借(compare notes CN-0027)2100円
※入荷しました!(4月1日更新)
待望のかえる目の3枚目のアルバム、ついに発売になりました。
今回も、心地よくうっとりと聴いているうちに、え?なに?なぜ? という謎が次から次へと姿を現し形を成し増幅され、気がついたら一日中繰り返し聴いているという、「嗚呼、やっぱりかえる目!」と天を仰ぎたくなる気持ちです。
狂おしいほど切なく、美しく、愛らしく、そしてへんてこな名曲の数々。「転出」と「運び屋」が特に好きなのですが、かえる目は、聴けば聴くほど “特に好きな曲”がどんどん入れ替わる(そしてそのうちまた元に戻る)ので今後の自分自身の展開もたのしみです。「マンガ都市」には、popoの面々も参加されていますよ。
そしてここで、地元岡山のみなさんにお知らせです。昨年、ひょんなきっかけで、かえるさんこと細馬宏通さんが、鴨方・下山孝子堂の「天文台もなかのうた」を作ってくださったのを覚えておいでの方もいらっしゃるかと思いますが、なんと今回のこのアルバムに収録されているのです!わー!
(そのいきさつについてはこちら:「どんなもんだい天文台」http://bit.ly/bF9cjk)

♪星のドームに餡のつまった天文台 どんなもんだい天文台♪
わずか16秒のこの曲。細馬さんは、このアルバムの中に「すいと流れ星が通ったよう」と表現されていましたが、たしかに「えっ? い、いまのはなに??」という立ち位置にあるのは間違いありません。どうぞ、お聞き逃しのないように。
11日を境に、こうして普通の暮らしが出来ているわたしたちですら、何かすっかり風景が変わってしまったように感じます。いつもの本や、いつもの音楽との距離もずいぶん混乱しています。でもその中で、かえる目はなぜかあまり変わらないままそこにあって、わあ、すごいなあ、と思いました。



かえる目「主観」「惑星」「拝借」、間もなく3枚そろって蟲文庫店頭にも並ぶ予定です。
あなたのお手許にもぜひ、かえる目を。
かえる目 : http://12kai.com/kaerumoku/