あれこれバタバタしているうちに、書くのが遅くなりましたが、2月10日(金)京都のガケ書房にて、『わたしの小さな古本屋』出版記念トークショーをさせていただきました。


お相手をしてくださったのは、古書善行堂の山本善行さん。もともと、人前でしゃべるのは苦手なほうということもあり、基本的には本に書いたエピソードを中心に山本さんが質問をしてくださるという形式。山本さんはお話上手なので安心です。というか、あまりにも山本さんのお話がおもしろくて、ついつい自分まで聞き手にまわりそうになって「あ、そうだった!自分がしゃべらないと!」と常に脳内で焦っていました。すみませんでした。でもおかげさまで、わたしもとても楽しかったです。山本さん、ほんとうにありがとうございました。
そして、トークの前にひさしぶりに訪ねた善行堂は、やっぱりとてもいい古本屋さんでした。なんというか、すごくうらやましかったです。

お客さんは満席状態。近隣の古本好きの方を中心に、中には、はるばる東京から来てくださった方までいらしてびっくりしました。また、「ひさしぶり〜」と思いがけない友人知人も来てくれていて、ガケ書房の本棚の隙間で再会を喜びあいました。中でもNちゃんという、蟲文庫をはじめた頃に小学校1年生だった女の子が、もう24歳になって、いまは左京区の八百屋さんで働いているといって、入場料を払い、本まで買って聞きにきてくれて、なんだか親戚のおばさんのように感動してしまいました。

右奥が、そのNちゃん。
ところで、このたびのこのトークショーの企画も、もとのきっかけはといえば亀。ガケ書房の山下さんとわたしは、顔を合わせれば亀の話ばかりしている亀仲間でして、なんというか、そういう心安さもあって声をかけてくださったのではないかと思うのです。
ただ、今回はさすがに亀の話はなるべくしないように心がけていたのですが、いま亀の本を書いているところということもあり、最後のほうでちらっと。
のつもりでしたが、ずっと聞いてくださっていたお客さんのほうからすると「そこから突然マシンガントーク」だったらしく、ああ、そういえば、人生初のトークの時も、お相手をしてくださった南陀楼綾繁さんから「コケの話になったらいきなり声のトーンがあがって元気になった」と言われのを思い出しました。

ガケ書房のニホンイシガメ。
その遅れに遅れている亀の本も、ただいま鋭意取組み中。夏前には出せるといいなあ。その時はぜひガケ書房で亀イベントをお願いしたいと思います。