◆古本・倉敷「蟲文庫」◆
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2012年09月10日

大人の夢

長年、「もうずっと学校をずる休みしていて、今日こそ登校せねばならないのだけれど、なぜか異様もたもたして鞄の用意が出来ない」というような夢をみては、朝目が覚めて「ああもう、あんたいったい今年いくつだよ(…40才だよ)」と自分で自分に突っ込んでたのですが、最近急に「これから出張で東京などに行かねばならないのだけれど、なぜかジョルダンやえきから時刻表の乗り換え検索がうまくできない(それで出遅れる)」という夢に変化しました。なんと、現代の大人の姿です。
しかも、これまでの「ほんとは(学校へ)行きたくないんだけど」という心理状態が、いちおう前向きに「仕事へ行こう」としていて、なんか、わたしも大人になったもんだなあ、と思いました。

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現在、身内の中で、もっとも『亀のひみつ』に興味を示しているのが2才の甥っ子。「おばちゃん」のおかげでちゃくちゃくと亀好きに育っているのですが、たしかにこの本、どこをめくっても亀また亀。最近では、「はたらくくるま」と「しんかんせん」とこの亀の本ばかり眺めているのです。

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甥の一葉(かずは)。
最近ついに「めめ」ではなく「かめさん」と言えるようになりました。

そしてこの亀の本、ちゃんと「おばちゃんが作った本」というようなことはわかっているようなのです。わかるもんなんですね。おばちゃんは、カニクレーンやドクターイエロー(整備用の黄色い新幹線)などに詳しくなりましたよ。

1才になったばかりの頃から、週5回は我が家へ来ているため、亀が家の中をうろうろしているのは、他の誰よりも「当たり前のこと」。たぶん、亀は経机の下や米びつの下に潜んでいるもんだと思っていることでしょう。これからだんだんと、亀の本来のくらしも教えていかねばと思っています。
posted by 蟲文庫 at 12:05 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月03日

鞆の浦のカメノテ

先週の定休日は、S嬢、Cちゃん、わたしの疲労困憊三人組で小森温泉へ。と思ったらお休みで、「じゃあ……」ということで鞆の浦へ。倉敷から、車で1時間ちょっとです。

倉敷の美観地区(うち)と児島の下津井(S嬢宅)を一緒にしたような古い町並みを抜け

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浜や岩場で海岸動物を観察。


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カメノテ発見。

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ほんとに「亀の手」みたい。珍味としても知られています。

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ナマコ、イソギンチャク、クラゲ。

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真ん中の緑色の肉厚の海藻は海松(みる)。
古い日本の色で「海松色」というのがありますが、これです。
うちの猫の名前の由来でもあります(三毛だけど)。

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お天気はいまひとつでしたが、炎天でないだけよかったです。
このあと、すぐ前にある仙酔島へ渡ってお風呂(温泉?)に入るという手もあったのですが、海岸動物の観察で充分満足したので、そのまま帰途につきました。

posted by 蟲文庫 at 18:02 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

あらいあき『ヒネヤ2の8』発売


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『ヒネヤ2の8』あらいあき(青林工藝舎)945円 入荷しました。

前作の『チュウチュウカナッコ』が出たばかりの頃から、「この漫画家さんの本、他にはないんですか?」とよく尋ねられていたのですが、ついに出ました。あの続編ですよ。

まだちゃんと読んでいないので、ひとまず簡単な発売のご案内だけですが、一年ほど前、あらいさん&荏本さんが倉敷に遊びに来てくれた時(「ゼンマイアタマと行く倉敷」参照)、えびす通り商店街の能登屋でカレーを食べながら「来年、ヒネヤと亀の本、(発売が)同じ時期になるかもねー」と話していたら、ほんとにその通りになりました。亀が8月28日で、ヒネヤは8月31日、ということで2日違い!
という、まあそれだけのことなんですが、うれしいです。

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せっかくなので並べてみました。


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現在、「中野・タコシェ」と「倉敷・蟲文庫」では上記ような、サイン・栞・チラシ三点セットの特典がつきます。

数には限りがありますので、ご希望の方はお早めに(※「お正月帰った時に蟲文庫で…」と思われている方は、お取り置きしますのでご一報ください)。

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それから、これも取り急ぎのお知らせですが、今月号の『アックス』vol.88 は「特集:あらいあき」です。
あらいさん&荏本さんへのインタビューもよかったなあ。そして、今後もゆっくりと連載はつづけられるようで、もうほんとうによかったです(「もう終わるかも…」とあらいさんファンがみんな心配していました)。
次号の発売が10月下旬ということなので、ご興味のおありの方はぜひいまのうちに。

また一緒にエビフライを買い食いしたいです。とインタビューの写真みて思いました。
posted by 蟲文庫 at 16:44 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月01日

朝顔と露草のみち

年々、夏の暑さが過酷になっているのか、自分の体力が衰えているのか、ここしばらくは、起きて、店を開けているのがやっとという状態。でも昨日あたりからすこし涼しくなって、体もラクになりました。気温というのはえらいもんですね。

おかげさまで『亀のひみつ』は、さっそく好評をいただいているということです。ありがとうございます。

林哲夫さんが、ご自身のブログ daily-sumus でもご紹介くださっています。うれしい!
http://sumus.exblog.jp/18878017/

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そうそう、カバーの裏側は、こんなふうになっていますよ。


オマケ付き『亀のひみつ』は現在「京都・ガケ書房」「三省堂書店 神保町本店」「池袋・ますく堂」「目白・ブックギャラリー ポポタム」「阿佐ケ谷・ねこの隠れ処」「栃木県鹿沼市・興文堂書店」「仙台・book café 火星の庭」で取り扱いをいただいています。

ご注文いただいている『亀のひみつ』の発送作業はじわじわと進めておりますので、いましばらくお待ち願います。

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自宅は、田園地帯の中に昭和30〜40年代に建てられた住宅が20軒ほどひとかたまりになったような場所で、我が家はその一番奥。このへんの言葉で「どんつき」といいますが、まあとにかくうちで行き止まりなのです。

そんなわけで、我が家の前を人が行き来することは、ふつうありません。ただ昔から、近所の子供たちやごく親しい人などが、近道のためにうちの庭を通り、家の横にある、草が生い茂り石がごろごろしている私道へ出て、低い塀をまたぎ、柵をくぐって、さらに荒れた鉄工所跡を抜けて南側の大きな通りに出ていました。
現在では、住宅がふえ、その私道の先は行き止まりになってしまったのですが、それでも近所の子供たちは、いまも当たり前のような顔で庭を横切り、その道でなにやら遊んでいます。

あまりにも日常のことなので、とくに不思議と思ったこともなかったのですが、昨日、このあたりの土地に詳しい土建業の方から「ああ、田中さん、ここは昔、お宮へ参る道じゃったけんなあ」と教えられ、「そうかあ!」といろんなことがいっぺんにわかったような、頭の中の霧が晴れるような気持ちよさがありました。

そういえばわたしも、夏休みのラジオ体操(そのお宮が「会場」だった)へ行く時は、かならずここを通っていたものです。ナドさん、ミルさんもここ好きだし(だったし)なあ。なんとなく「通りたくなる道」というのは、やっぱりあるもんなんですね。なるほどねえ。

という40年も住んでいる家での「新発見」でした。


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ここ。

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いまの季節は、朝顔と露草の道になっています。


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裏庭のキウイ。
今年は、こぶりながらもたくさん実が生りました。
posted by 蟲文庫 at 14:32 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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