◆古本・倉敷「蟲文庫」◆
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2013年05月29日

沿線の銀河鉄道

昨日、一昨日と店を休んで、あちこちに出掛けていました。

月曜日は、家の用事終了後、新長田の神戸映画資料館へ。5月中旬から上映されていた「鈴木卓爾短編集」と「ポッポー町の人々」を観に行きました。じつは「ポッポー町の人々」と短編集の中の「駄洒落が目に沁みる」はすこし手伝いをしている(題字やテロップ、エンドクレジットの文字を書いています)のですが、なにしろ岡山なもんで、まさかこうして劇場で観る機会があるとは思ってもみませんでした。

倉敷から神戸までは在来線で2時間半くらい。山間を抜ける山陽本線に揺られながら、10代〜20代の頃、神戸や大阪まで観に行っていた映画のひとつひとつを反芻しました。だから、エンドクレジットに「諏訪敦彦」や「山本政志」というお名前を書くのは、もうほんとうに緊張しましたよ。

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「ポッポー町の人々」は、わたしも馴染み深い雑司が谷で撮影されました。キク薬局や古書往来座も登場します。「ポッポーまちのひとびと」と読みます。「ちょう」ではありません。


そういえば、この山陽本線の姫路ー岡山間。夜も遅くなると、真っ暗闇の中を走っては、わずかに外灯だけが灯る、ほとんど乗り降りのない駅に停車して、また真っ暗な中を走り次の駅へ、ということが1時間くらい続くので、どこかでふいにジョバンニとカムパネルラが乗り込んでくるんじゃないかしら、という気持ちになります。沿線の銀河鉄道。

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県境付近の三石(みついし)の町。

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そして昨日の定休日は、お昼から隣町の高校へ生物の選択授業へ。もちろんコケに関することです。学校内のことなので、詳しいことを書くのは控えますが、これから時々お手伝いをすることになりました。
しかし、受けていた当時は果てしなく長く感じられた45分も、立場が変わると、ほんとうにあっという間なんですよね。

その後、ひさしぶりに岡山理科大学のN先生の研究室へ。昨年から取り組んでいる仕事について、あれこれと相談に乗っていただき、希望の光がみえてきました。やはり、対話というものは重要です。


久しぶりに乗った吉備線。
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2両編成で、田園風景の中をゆっくりゆっくり走ります。
posted by 蟲文庫 at 14:10 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月24日

夏服と蚊取り線香

突然、夏服と蚊取り線香の季節になりました。
さっき、速達を出すべく郵便局の夜間窓口に並んでいたら、すぐ前に、いい匂いのするきれいなお姉さんがいて、わーじぶんは蚊取り線香くさいよー……とげんなりしてしまいましたが、ともかく郵便は無事に出しました。

でも昨日の朝、裏山を散歩してみたら、薮蚊はまだたいしたことなかったです。

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カニクサ。

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イノモトソウ。

いずれも羊歯(シダ)植物。


いま、苔や羊歯、きのこや黴や海藻についての愉しい仕事に取り組んでいるところです。順調にいけば、夏の終わりには形になるでしょうか。自分のことながら、ものすごくたのしみなのです。


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(第11回 オオヤコーヒクラスのお知らせ)

昨年春から続いてきた、京都 オオヤコーヒ焙煎所のオオヤミノルさんによるコーヒクラスも、ついに最終回となります。今回ははじめての方でもご参加いただけますので、お気軽にお問い合せください。

2013年6月23日(日)16時〜/19時〜の2回(定員10名、各回ともあと3人程度で満員になります)。
詳細:http://homepage3.nifty.com/mushi-b/events.html

オオヤさんの初の著書『美味しいコーヒーって何だ?』(マガジンハウス)もついに発売になりました!http://magazineworld.jp/books/all/?gosu=2540
posted by 蟲文庫 at 21:44 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月11日

最近の様子

ややあって、なかなかブログの更新も出来ないでいたのですが、だいぶ落ち着きました。
怒濤の連休もおわり、気がつけば5月ももう上旬とはいえない11日ですが、しかしなんだかまだ肌寒いですね。

遅くなりましたが、先月の「杉本拓・秋山徹次ライブ」のことも書きました。
http://mushi-bunko-diary.seesaa.net/article/360468833.html

落ち着いてからゆっくり書こう…と思っているうちにとんでもなく遅くなる、という大切な手紙の返事みたいです。


最近の様子。

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気温の上昇とともにやる気が出てきた
ヤエヤマイシガメのタマ夫。

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そして、ひたすら日光を追って甲羅干しにいそしむ
ヨツユビリクガメのツブさん。

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近所のノコギリ屋根は、新緑のアイビーにおおわれ。

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我が家の庭では、スズランとサクラソウが花盛りです。
posted by 蟲文庫 at 12:12 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【当日】杉本拓+秋山徹次ライブ

4月13日(土)の「杉本拓・秋山徹次ライブ」へお越しくださったみなさま、ありがとうございました。

ライブは、杉本さんのソロ、秋山さんのソロ、ふたたび杉本さんの短いソロ、そして最後におふたりで、という構成。じつは、最初の杉本さんのソロの時に、ちょっとしたアクシデントがあり、後半に再度ソロをお願いしたのです。

あるお客さんからの感想に「昨日の杉本拓さんの2回目の演奏は本当に美しかったな。1回目のアレがあったからこそ、より研ぎ澄まされて音量含めいろんなものが削ぎ落とされたのかな。それはたぶん聴衆の意識もそうで、それが合わさったんだと思います。」というものがありましたが、わたしも、そのアクシデント(近隣から聴こえてきた音の問題です)のおかげで、杉本拓という人(音楽)がすごく強く浮かび上がって感じられて、うわーと思いました。
もちろん、ことはスムースに運ぶに越したことはない、とはいえども。

そしてその2回目のソロの途中から再び秋山さんが入ってのデュオで終了。
あとで「キャプテンかっこいー…」という声が、ぼそぼそあちこちから聞こえてきましたが、そうなんです、店で秋山さんのCDを聴いていると、時々「この、かっこいいのなんですか?」と尋ねられることがあるのですが、そのライブですからひとしおですよね。


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今回も、リハーサル中の写真しかないのですが。

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気になる秋山さんの小道具。


もともと蟲文庫のお客さんの中に、杉本さんのファンの方が数人おられたのがきっかけで始まったこのシリーズ(?)最初のライブ(この時はソロでした)が2008年、そして2010年には佳村萠さんとの「さりとて」、そして今回は、キャプテン 秋山徹次さん。ほんとに、まさかこの岡山の小さな古本屋で、こんなことが実現するなんて、としかいいようのない出来事です。

杉本さん、秋山さん、はるばる岡山までありがとうございました。


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昼間、見学に来た、近所の猫。


(余談)

倉敷に到着されてからライブの時間まで、だいぶあったので、あちこち散歩に行かれたり、昼食をご一緒したりしたのですが、杉本さんは「倉敷自然史博物館の2階」が、秋山さんは「萬福食堂」が特にお気に召したようでした。

posted by 蟲文庫 at 11:45 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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