月曜日は、家の用事終了後、新長田の神戸映画資料館へ。5月中旬から上映されていた「鈴木卓爾短編集」と「ポッポー町の人々」を観に行きました。じつは「ポッポー町の人々」と短編集の中の「駄洒落が目に沁みる」はすこし手伝いをしている(題字やテロップ、エンドクレジットの文字を書いています)のですが、なにしろ岡山なもんで、まさかこうして劇場で観る機会があるとは思ってもみませんでした。
倉敷から神戸までは在来線で2時間半くらい。山間を抜ける山陽本線に揺られながら、10代〜20代の頃、神戸や大阪まで観に行っていた映画のひとつひとつを反芻しました。だから、エンドクレジットに「諏訪敦彦」や「山本政志」というお名前を書くのは、もうほんとうに緊張しましたよ。

「ポッポー町の人々」は、わたしも馴染み深い雑司が谷で撮影されました。キク薬局や古書往来座も登場します。「ポッポーまちのひとびと」と読みます。「ちょう」ではありません。
そういえば、この山陽本線の姫路ー岡山間。夜も遅くなると、真っ暗闇の中を走っては、わずかに外灯だけが灯る、ほとんど乗り降りのない駅に停車して、また真っ暗な中を走り次の駅へ、ということが1時間くらい続くので、どこかでふいにジョバンニとカムパネルラが乗り込んでくるんじゃないかしら、という気持ちになります。沿線の銀河鉄道。
県境付近の三石(みついし)の町。
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そして昨日の定休日は、お昼から隣町の高校へ生物の選択授業へ。もちろんコケに関することです。学校内のことなので、詳しいことを書くのは控えますが、これから時々お手伝いをすることになりました。
しかし、受けていた当時は果てしなく長く感じられた45分も、立場が変わると、ほんとうにあっという間なんですよね。
その後、ひさしぶりに岡山理科大学のN先生の研究室へ。昨年から取り組んでいる仕事について、あれこれと相談に乗っていただき、希望の光がみえてきました。やはり、対話というものは重要です。
久しぶりに乗った吉備線。
2両編成で、田園風景の中をゆっくりゆっくり走ります。