◆古本・倉敷「蟲文庫」◆
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2013年06月28日

病院がえり猫

あれこれと地味にバタバタしていたところ、予想通り体調を崩し、しばらく弱っていました。毎年この時期は、なぜか慣れない仕事や頼まれ事などが重なるので、こうなりがちです。まあでも、おかげで年に一度くらいは病院で検査を受けることになるので、ちょうどいいといえばちょうどいい。

そして気がつけば7月も目前。夏休みも近づいているので、『魚の子育てのひみつ』『琵琶湖の魚』『ブナの森は生きている』『サボテンのふしぎ』『日本のトンボ』、他各種図鑑類などなど、自由研究の参考になりそうな本を店頭に出しました。あと、宿題にはちょっとあれですが、ドゥーガル・ディクソンの『アフターマン』なども。


病院がえり猫。

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近づくと、
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おお、青い目の美人さん。

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昨年2月から続いていた、オオヤコーヒクラスは、先日6月23日(日)の第11回(最終回)をもって終了いたしました。「だいたい1〜2ヶ月に1回」という不定期開催でしたが、中には皆勤の方もおられ、最終回も大盛況。ご参加くださった皆さん、オオヤさん、長い間ありがとうございました。
第2弾は、9月から 林源十郎商店の一角にある café Gewalt ではじまりますので、ご興味のおありの方はそちまでお問い合せください。

林源十郎商店:店舗案内:http://www.genjuro.jp/shop/index.html

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『美味しいコーヒーってなんだ?』オオヤミノル(マガジンハウス)1680円

近日蟲文庫にも入荷予定です。

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《7月の休業日と営業時間短縮のお知らせ》

勝手ながら、7月中は月曜・火曜の週休二日、営業時間も12:00〜18:00と前後1時間ずつの短縮といたします。ただ、遠方からお越しの場合など、事前にご連絡をいただければ開けられる日もありますので、メールやお電話等でお気軽にお問い合せください。

・7月25日(木)〜28日(日)臨時休業

8月からはまた通常通り、火曜定休 11:00〜19:00に戻ります。
よろしくお願いします。
posted by 蟲文庫 at 22:23 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月21日

『苔とあるく』から5年


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今年の日本蘚苔類学会は岡山であります。ということは、そうですね、身近な話題で言うならば、その年の町内会の会長やPTAの役員になった感じでしょうか、岡山に縁のコケ関係者は、そのための準備におおわらわとなります。

先日は、その関連の下見で店の裏山へ。子供の頃からの散歩コースではありますが、今回は参加者全員が学会員。事前にかなり細かいところまで調べておかないと不安です。

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ということで、サポートに来てくれた、コケ研究界の若手ホープOさんを先頭に、じわじわと前進。雨の中といえども、要所要所では「コケ観察は1時間1メートル」の形容も決して大袈裟ではありません。

Oさんは京都大学の学生さんで、コケ歴はまだ数年のはずですが、蘚類も苔類もおおよそはカバーしており、見えないような小さなものも難なく見つけるという、なんちゅうか「才気走る」人物。

以前ある先生が、硬軟問わず「コケ屋」と呼ばれる蘚苔類の研究者および熱心なコケ好きは、だいたい20年毎にまとまって出てくるというようなことを言われていましたが、そういえば、その先生は私達の20歳上、そしてこのOさんは私達より20歳下。ついに次世代登場ということなのでしょうか。わーそれは頼もしい!

ところでOさん、この道に進んだのは、なんとわたしの書いた『苔とあるく』を読んだのがきっかけだったということ。あの本は、おもに「理科系の話を聞く(読む)と眠たくなる」ような人(注:わたしもです)に向けて書いたもので、そんな方々から「道端のコケが気になるようになった」と言われるのは本当にうれしいことですが、発売から5年、そこから研究者まで生まれたなんて、感無量というのか、心底、書いてよかったなあと思いました。


コケの写真ではないですが、

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ツメレンゲ、

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岩陰のクモの巣に水玉。
posted by 蟲文庫 at 14:32 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月16日

哺乳動物と女子力

先日「6月なのに33℃なんてやめてほしい」と書いたら、翌日はなんと37℃まであがりました。ほんとにやめてほしいです。

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猫もぐったり。
(※右手前に黒猫)


少し前から、これまでの亀に加え、カワウソの店判が仲間入りしました。

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店の紙袋などに押している判子のこと。

先日、自分より年若い同業者のWさん(男性)が、「こないだNさん(こちらも同世代のご同業。ご夫婦)とこ行って、蟲文庫さん、最近カワウソの判子が出来ていて、女子力あがってましたよ、と言ったら笑われました」と。

なぜ「カワウソ」が「女子力」につながるのか、とY夫妻にも訊ねられたそうですが、Wさんとしては「爬虫類(亀)が哺乳類(カワウソ)になったから」と思ったのだそうで、申し訳ないけれど、わたしも爆笑してしまいました。まあ、そう言われてよくよく考えてみると、うっすらとほのかにわからないでもないけど、しかし、爬虫類の判子に哺乳類の判子が仲間入りして女子力アップかー、おもしろいなーWさん。


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岡山に「古書五車堂」がオープンしました。

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この3月に閉店した、万歩書店 平井店の店長だった中川さんが始められたお店です。


「美術、岡山の郷土関係資料を中心に、文芸、歴史、文学評論・研究、趣味など、固い本からやわらかい本まで人文書を幅広く扱う古本屋です」ということですが、この中川さん、もうほんとにびっくりするくらいなんでもよく知っているので(中川さんとおしゃべりしているだけで、古本屋としての能力があがる気がする)、きっととても面白いお店になるのではないかと思います。

【古書 五車堂】
〒703-8256 岡山県岡山市中区浜3丁目11-1-105
電話/FAX 086-272-9779
営業時間:10:00~20:00 不定休、駐車場あり
http://www.gosyado.com/

岡山駅からだとバスのほうが便利ですが、後楽園あたりからだと歩けます。夢二美術館や内田百閧フ生家跡も近いので、あわせてぜひ。

それにしても、五車堂といえば久保田さん。屋号を受け継がれたんですね。
posted by 蟲文庫 at 16:51 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月12日

港の人とサンパウロ新聞

台風の予報に反し、真夏のような熱風が吹きはじめました。まだ6月中旬だというのに、33℃ なんてやめてほしいです。

今日は、ここしばらく取り組んでいた仕事をひと休みして、明日の大量買い入れに向けた帳場の整理をしています。あ、値付け品出しは、だいたい毎日やってますよー。

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少し前から、小さな「港の人コーナー」が出来ています。

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きっかけは、先日発売された『忘れられない日本人移民』岡村淳(港の人)。

ずいぶん以前からこのブログを読んでくださっている方の中には、覚えておられる方もあるかもしれませんが、在ブラジルの記録映像作家、岡村淳さんの初の著書です。
『苔とあるく』を出した時、ちょうど来日されていた岡村さんが偶然書店で手に取られ、その後ブラジルに帰国されてから感想と激励のメールをくださったのです。その後、何度か蟲文庫も覗いてくださったことがあり……とこれまでに何度か行き来をさせていただいていました。

詳しくは、2008年5月の日記「サンパウロ新聞」を:http://bit.ly/ZIWmeA


この本の出版のことを知ったのは、これもまた偶然でした。少し前、ひょんなことで港の人の里館さんとお話をしていたところ、近々発売予定の本のことなど伺っているうちに「え!岡村さんというのは、あのブラジルの!?」となって、かくかくしかじかと説明したところ、その場にいた一同仰天した、ということがあったのです。

そして蟲文庫でも扱わせていただくことになりました。

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『忘れられない日本人移民』岡村淳(港の人)1890円

これまでに何度かお目にかかったことのある岡村さんの、ざっくばらんで快活な中に基調のように流れる静かな怒りとやさしさ、小さなところから全体を視る自在な感覚がそのまま本になったように思いました。


現在並んでいるのは、

『忘れられない日本人移民』岡村淳 (1890円)
『光が射してくる』北村太郎(3990円)
『樹上の猫』北村太郎(2625円)
『珈琲とエクレアと詩人』橋口幸子(1260円)
『釈迢空『古代感愛集』注釈 全』石内徹(9240円)
『再履修とっても恥ずかしゼミナール』万田邦敏(2835円)
『ホロホロチョウのよる』ミロコマチコ(1260円)
『マダガスカルヘ写真を撮りに行く』堀内孝(1260円)

これから少しずつ少しずつ増えて行く予定です。
『忘れられない日本人移民』はもちろんですが、並べた途端に『釈迢空『古代感愛集』全注釈』が売れたのにはびっくりしました(注:定価に注目)。地元の方だったので、なおさら嬉しかったです。

港の人、というのは、鎌倉にある出版社の名前です。

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夕方、近所の猫らが涼みにきました。

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片目のくろ。喧嘩のせいか、左目がないのです。

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兄妹らしいグレ子。


いずれも勝手に呼んでいる名前です。
posted by 蟲文庫 at 17:30 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月09日

お休みの夕日

忙しいです。というか、じつはいまとても忙しいということを、とうとう自覚しました。といっても、それは頭のほうの問題で、体のほうはいつもどおり帳場に座っていますので、店は通常営業です。観光シーズンから外れた倉敷の町は静かでいいです。

先週の火曜日、ひさしぶりに予定のない休日だったので、家でごろごろ本を読んでは昼寝をして、夕方ちょこっと外出。

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週に一度の定休日というものをつくって、そろそろ2年になりますが、何が一番よかったかといって、夕方のこんな空が見られるということです。
店は、小高い丘陵地の東南に位置しているので、表に出ても夕日は見えないのですよ。


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夕方猫もいました。

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【オオヤコーヒクラス(最終回)】
6月23日(日)16時〜/19時〜の2回。
16時の回はあとおひとり、19時の回はあと3〜4名の空きがありますので、ご希望の方はご予約ください。はじめての方でもご参加いただけますので、お気軽に。

詳細:http://homepage3.nifty.com/mushi-b/events.html

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かえる目「天文台もなかのうた」にちなんだ(話せば長い由来をもつ)「天文台クッキー」入荷しています。
ひとつ200円。
posted by 蟲文庫 at 19:50 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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