とはいえ、あの猛烈な暑さの夏が過ぎ去り、活動しやすい季節になったのは確か。最近、覗いてくれた旧くからお客さんや友人知人と「わーひさしぶりー」と言い合うことが多いです。ようやく、必要以外の外出も出来るようになってきた、といったところでしょうか。
そんなこんなで、わたしも先日久しぶりに山へ行きました。
日ごろからお世話になっているコケの先生たちの調査に同行させてもらう形で愛媛の東赤石山系へ。
【閲覧注意】後半にヒキガエルの写真があります。苦手な方はご注意ください。
朝早めに出発し、10時くらいには現地到着。
小さな小さなコケが相手なので、通常2時間とされる登山道をその倍以上の時間をかけて進みます。
久しぶりに実物を目にできたコケのみなさん。
上段(蘚類):ミズゴケ属、クジャクゴケ(剳tき)、シシゴケ。
下段(苔類):ヒメジャゴケ(小判状の繁殖器付き)、ムチゴケ属、ツキヌキゴケ属(無性芽付き)
四国の山は、やっぱりいいなあ。

ずいぶん山深い場所なのですが、かつては銅山で栄え、一万人以上が暮らしていたそうです。
小学校や病院まであったということですが、見渡してみても、いまその面影は、こんな石組みやレンガの壁くらいにしか残っていません。ただ、登山道を歩いていてふと目に入る、こんな陶器の欠片には、その当時の名残がひどく色濃く感じられました。
帰り道で出会ったヒキガエル。
わーひさしぶりー、とべたべた触っていたら、すごく嫌がられました。
冬眠前の変温動物に、人間の体温はそりゃしんどかろう。失礼しました。
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(お知らせ)
この前もお知らせした、11月16日(土)京都・ガケ書房で行われる「胞子文学対談」
ガケ書房:http://www.h7.dion.ne.jp/~gakegake/
蟲日記:http://mushi-bunko-diary.seesaa.net/article/377801645.html
内容が内容なので、いったいほんとに聞きに来てくださる方があるのかしら……と大変不安です。
(こわいので、予約状況はまだ聞いてないです)
ご都合のよろしい方、ぜひともお願いします。ひらに、ひらに。