6月の下旬、久々に池田動物園へ行きました。元岡山藩主である池田家が経営する民間の動物園で、岡山駅からなんとか歩いて行ける距離にあります。
本格的な暑さがやってくる前に、と思って出掛けたのでしたが、時すでに遅しでもうすっかり夏の日差し。動物たちも大半がぐったりしていましたが、コツメカワウソのチョコ丸♂とティラミス♀だけは、元気いっぱいで、その生来の落ち着きのなさを存分に発揮していました。
まあとにかくせわしない動物です。かわいいけど。
園内をぶらぶら歩いていたところ、昨年の冬だったか、鳥取での展示で問題になったアルビノの狸が、その後ここに引き取られ飼育されているのに出会いました。ケージのそばに設置されている飼育日誌によれば、だんだんと人にも慣れて、当初のパニック状態からは脱しつつあるということでした。他の動物からも、入園者が行き交う場所からも少し離れた所で大事にされていました。
それから、写真を撮り損ねましたが、わたしが子供の頃からここにいる象のメリーちゃんも健在。今年49歳だそうです。涼しくなったらまた行きたい。
この動物園の一角には「池田動物園動物病院」があり、犬や猫はもちろん、このような地方の動物病院ではなかなか診てもらえないような、地味な動物(亀とか)や珍しい動物でも診てもらえるそうです。そんなこんなで、カピバラなどをぼけーと見ながら園の隅のほうへ歩いていると、いきなり柴犬に吠えられたりしてびっくりします。
そういえば、かつては店の裏の鶴形山にもニホンザルと鶴と狸と孔雀と水鳥が飼育されていたのですが、ある時、地元の情報誌の「岡山 vs 倉敷」特集で、池田動物園とこの鶴形山の動物コーナーが比較されていて、「そりゃなかろう……」と子供ごころに思った記憶があります。
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(おしらせ)
現在書店に並んでいる、「BRUTUS 特別編集 合本 本屋好き。」でふたたびご紹介いただきました。2011年の「本屋好き。」特集と2013年の「古本屋好き。」特集が1冊にまとめられたムックです。店主紹介のコーナーでぼさっと突っ立っております。