◆古本・倉敷「蟲文庫」◆
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2009年02月06日

Happy surprise

インフルエンザが大流行のようですが、いまのところ、どこ吹くカゼといった具合でほぼ無菌状態をキープしている我が職場。とにかくヒマです。店の中はもちろんのこと、表の通りにもほとんど人が歩いていません。清浄な空気の中、ひたすら傷んでいる本の補修、そして値段付け。

でも、そんなところへ入ってこられた、じつに流暢な日本語を話される台湾人の男性から、「この資本主義の国で(こんな商売は)大変でしょう。でもこんな店を偶然みつけられたというのは、Happy surprise です」と激励していただく。本も何冊も買ってくださる。ありがとうございます。おかげさまで蟲文庫、明日(2月7日)で、ひっそりと16年目に突入です。


昨年、ひょんなことで知りあったハンガリー在住のサライ美奈さんという女性が発行されている『地球・かぞく・通信』という日本語のミニコミに、この春から連載を持たせてさせていただくことになりました。もともとはサライさん(ZSALAI と表記するハンガリーの姓)ご自身の個人的な通信として始められたそうですが、10年たったいまでは、編集をハンガリーのサライさんが、校正はポーランドのPさん、イラストはフランスのMさん、そして印刷と発送は日本のFさん(ハンガリーは日本と比べ物にならないくらい郵便料金が高いのだそうです)という具合に作り手も書き手も読者も住んでいる国はさまざま。このひろがりはインターネットの時代ならではですが、ただ、「この時代に印刷物を買って読んでくれる人達だから、みんな活字が大好き。古本屋さんの話には、きっと興味があると思うんですよ」ということ。
そういえば、先日見本誌としていただいた号の冒頭に、平戸廉吉の詩「鍵」が載せてありました。

サライさんはハンガリーのKeszthely(ケストヘイ)という町で「ペンションさらい・わらべの家」を経営されています。
0902061.jpg
そのテラスからの景色。
いまの時期の気温は0℃〜−15℃ということだそうなので、北海道くらいでしょうか。

HPはこちら http://www.padock.co.jp/szalai/index.html

ちなみにハンガリー語の「こんにちは」「ありがとう」は。

こんにちは・・・Jó napot kivánok  ヨー ナポト キーヴァーノク (直訳:よい一日を願います)
ありがとう・・・Kösznöm szépen  クスヌム セーペン (ケセネム セーペン と表記する人もいます)

言語学的に近いものがほとんどなく「ヨーロッパの中にぽつんと陸の孤島のようにある言葉」なのだそう。

そういえば、まだ店を始めたばかりの頃だったと思いますが、小学校以来の友達が青年海外協力隊としてハンガリーで日本語を教えることになり、「いまハンガリー語の猛勉強をしているところなんだけど、けっこう大変で…」とこぼしていたのを思い出しました。子供の頃から非常に優秀で語学にも長けた人なのですが、さすがハンガリー語には苦労した様子。まあでも、その猛勉強の結果がちゃんと身に付くのだからエライもんですね。

で、わたしはといえば当時のまんま帳場に座り続けているわけですが、まあそれはそれでエライことかも。「まだ続いている」という、その一点のみで。いやほんと、いったいだれが想像できたでしょうか。まさに Happy surprise。
蟲文庫15執念(という字に勝手に変換された…ナルホド確かに)いや周年。ありがとうございます。

posted by 蟲文庫 at 12:13| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
15執念おめでとうございます〜。これからも周囲の予想を上回る「めくるめく固着生活」をご邁進くださいませ。
Posted by くろねこ at 2009年02月07日 15:50
15執念 おめでとうございます。
ひっそりと16周年目に突入ですね。

ひっそりとささやかに
しかし執念深く帳場に座り続けて
いただきたいですね〜。
Posted by らんまま at 2009年02月07日 17:05
そうしているうちに、知る人ぞ知る古本屋の女将になっていくんでしょうね。
ぜひとも30執念、40執念も目指してください。
Posted by 胡桃 at 2009年02月08日 01:45
>くろねこさん、らんままさん、胡桃さん

ありがとうございますー!
「まずは今月の家賃を…」という日々ですが、そうこうしているうちに、気がついたらまた1年、2年…というふうでありたいものです。
これからもどうぞよろしくお願いします。
Posted by 蟲文庫 at 2009年02月08日 16:38
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