そんなこんなでぶれぶれですが。
ハリガネゴケのサク(胞子体)。
コケは、いちど目に入るようになると、どんどんどんどん次から次に見えてくるものなので、スタッフのHさんが「(野外観察への)行きはみんなちゃんと並んで歩いていたのに、帰りはバラバラだったりジグザグだったり、それぞれ不規則な動きをしていて面白かったですね」と言われていたのも印象的でした。
また帰り道、参加されていた方々の気軽なおしゃべりの中から「コケって、ちゃんと場所を選んで生えているんですねえ」ということなど、まさにこの講座の意図するところがいろいろと聞かれて、もうわたしはとてもうれしかったですよ。
メディアセブンに戻っての顕微鏡観察の時間も、たぶん、時間制限がなければこのまま何時間でもみんな顕微鏡を覗いていただろうなあ、という集中力。

実体顕微鏡で覗いたコツボゴケ(撮影:西村直樹)
たしかに、生まれて初めて覗くこんな世界には、ちょっと興奮しますよね。あちこちから「わあっ」という歓声とともに、「顕微鏡ほしい〜」という声があがる。そう、わたしも初めて顕微鏡でコケを見た時そう思いました。
ただ、わたしは人前でしゃべるのがものすごく苦手で、それを補うためにこしらえたテキストを読み上げるだけだというのに、なぜかすぐに混乱して、しどろもどろになったり吃ったり固まったり…と、相当ぼろぼろ(しかも、その一部始終をビデオカメラで撮影されている…のあ〜)。この点に関しては「ああ、やっぱりダメだ〜」ということを再認識いたしました。個別に質問されれば、もうエエというくらい滔々としゃべるんですけれどもねえ…。
それでも、ワークショップの終わりにみなさんの感想を聞かせていただいていると、わたしの言いたかったこと、やりたかったことは、思った以上にちゃんと伝わっていたようで、ずいぶんほっとしました。あのマズイ説明を一生懸命聞いてくださったみなさま、ほんとうにありがとうございました。そして至らぬ部分を丁寧にフォローしてくださった岡山コケの会(関東支部)のAさん、Iさん、そして、メディアセブンのスタッフのみなさまにも心よりお礼申し上げます。
そういえば、今回、企画の段階で「肩書きはどうしますか?」と言われ、まさか「古本屋店主」というわけにもいかないので、その場の思いつきで「コケ観察普及家」ということにしたのですが、今回参加されていた、タンポポの研究者の方から「この “普及家” っていうのいいですねえ」と褒められて、とてもうれしかったです。今後またこんな機会があるのかどうかはわかりませんが、ともあれ、ひきつづき普及活動につとめたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
最後にもう一度。
参加してくださったみなさま、このたびはあの大雨の中を、ほんとうにありがとうございました。

