◆古本・倉敷「蟲文庫」◆
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2010年01月28日

ハルミンさんと苔指輪

このまえの飯沢耕太郎さんとのトークショー「粘菌生活」の中で、「キノコはキャラクター化しやすいけど、苔はそれがむつかしい」という話から、わたしが「(キノコは)派手でうらやましいですよ、苔なんてしょせんキノコの背景ですから」と言うと、飯沢さんから「申し訳ない」と謝られてしまう、ヘンテコといえばヘンテコな一幕がありました。
「きのこ文学」対「苔文学」では、その数からしてすでにコールド負けみたいな状況ですが、その登場のしかたもたいていは「地味なみどり」を連想させるためのじつにひっそりとしたもので、きのこの存在感とは比ぶべくもありません。たぶん、肉眼でははっきりとしたシルエットが認識できないというところも大きな原因でしょう。

 描けば一刷毛か、点描でしかないのに/それでもおまえは千年杉のモデルなのよ
                        「苔について」

と永瀬清子も書いているように顕微鏡で拡大してみれば、それぞれはちゃんと植物らしい形をしていて、胞子対の造形なんてものすごくかわいらしいのですが、でもそれだけを、たとえばイラストにしてみても一般にはとても「苔」とは認識されないという大きな問題が横たわっているのです。くーっ。いやまあ、だから苔なんですけどね。

が、そのトークの直後。「蟲さん、おひさしぶり〜」と声をかけてくださったハルミンさんから「前から渡そうと思ってたんだけど、これ」と手渡されたのがこれ。

1001281.jpg
なんと、苔指輪ですよ。すごい!

1001283.jpg
こんなかんじ。

1001284.jpg
小指にしか入らないけど。

ハルミンさんは、これの白いのをお持ちだそう(「日々是買物」 5月16日のところ)。「みどりだと苔みたいでしょう」と。ほんとだー。白いのはなんでしょう。イソギンチャクみたいかな。

ということで、そんなすばらしいタイミングで、苔のもやもや〜とした感じがグッズ化されているのを手にすることができたのでした。もちろん、作った人は苔とは思ってないでしょうけれども。


posted by 蟲文庫 at 15:26 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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