◆古本・倉敷「蟲文庫」◆
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2010年02月11日

亀文学、亀音楽

さいきん、文学作品の中の亀探索をしているのですが、これがなかなかいないのですよ。冬だから、という理由ならばあと少しの辛抱ですが、そういうわけでもなさそうで。昨夜、ある方から頂戴した薄田泣菫の『獨樂園』を読んでいたら、「白鶴」という文章が、〈むかしから鶴といへば、亀はつきものだが〉という書き出しだったので、おおっ、と期待したのも束の間。まあ、それは置いといて、という感じで題名のとおり鶴の話でした。ああ、泣菫先生。ご生家のあのあたりは蓮沼だらけ。昔から亀がたくさんいましたでしょうにぃ。
とはいえ、この前から読みたいと思っていた本なので、いまうれしくゆっくり読んでいるところではあります。

亀、民話にはよく登場しますし、亀鳴く、という季語があるので、俳句にもよくよまれるのですが、探しているのは主に小説や随筆、詩の中の亀です。心当たりの方がいらっしゃいましたら、ぜひご一報ください。

「亀」萩原朔太郎/「文学以前」豊島与志雄/「山の暮れに」水上 勉/「乱視読者の新冒険」若島正/「亀」村松梢風/「亀の随筆」小出楢重/「リクガメの憂鬱」バーリン クリンケンボルグ。

いまのところ、上記の作品は採集済みです。この、萩原朔太郎の「亀」はすばらしいんですよ。


  林あり
  沼あり
  蒼天あり
  ひとの手にはおもみを感じ
  しづかに純金の亀ねむる
  この光る
  寂しき自然のいたみにたへ
  ひとの心霊(こころ)にまさぐりしづむ
  亀は蒼天のふかみにしづむ

        「亀」萩原朔太郎


歌ですが、

  難波寺 阿弥陀が池にゐる亀も 日なた恋しく浮くがかそけさ

                     折口信夫

もすきです。

それと並行して亀音楽も探しているところ。シド・バレット「亀に捧ぐ歌」、グレイトフル・デッド「テラピン・ステーション」は既に手元にあります。テラピン・ステーションはジャケットも亀ですね。あ、ジュリアン・コープの1st のジャケットも亀(というか…ジュリアン・コープ亀)。

うちの亀。

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目が覚めると、こうして顔を洗い(?)ます。


posted by 蟲文庫 at 15:51 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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