◆古本・倉敷「蟲文庫」◆
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2010年03月04日

西村研究室の胞子

昨夜は、いつもの居酒屋で岡山コケの会のTさんと飲む。一年ほど前から、コケの会代表の西村先生に「最近、うちの研究室におもろいねーちゃん来てんだよー、コケとか海藻も好きだっちゅーてなあ」と話には聞いていて、その後ひょんなことで観察会を手伝ってもらったりして面識は出来ていたのですが、あらためて話すのはこのたびがはじめて。
Tさんは、コケの道に足を踏み入れてわずか1年足らずで、ダンゴゴケという日本新産の苔類を発見してしまったというツワモノですが、話してみると、わたし同じくコケについて専門で学んできたわけでもなく、そしてその道を極めようとしているわけでもない、ただ、気になることは解るようになりたいと思っている「モノズキ」のひとりで安心する。コケはもちろん、海藻標本の作り方について、こんなに熱く語り合える人も珍しい。「コメノリ」なんて、当たり前に口から出てくるのもうれしい。そしてお酒に強いのも。

西村先生のページから写真を拝借。

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ダンゴゴケ属(Sphaerocarpus sp.)タイ類
岡山市南区の田んぼでE.T.さんが2009年11月末に発見.
日本新産となる帰化コケ植物か?!検討中です.

「岡山理科大学のコケ研究室」http://okaridai.ous.ac.jp/garden/kokenoheya/kokenoheya.htm


Tさんは同い年の女性なので「昔、あれ流行ったよねー」みたいな話にも花を咲かせつつ、現在の岡山コケの会の“若手”である自分たちが今後どれだけ会に貢献して行けるのか、例えばいま○○さんが一手に引き受けてくださっているあの業務や、△△さんのこの業務を、先々誰が引き継いで行けるか、というような真面目な話も少々。若手といったって、もうみんな四十目前ですからね。

ともあれ、わたしたちのような素人がこうして気軽にコケのことに関わることが出来るのも、岡山コケの会のみなさん、なかでも西村先生の分けへだてなく惜しみない、「コケに興味あるヤツはなんでも来い!」という姿勢と人柄のおかげです。なのでTさんもわたしも、ダンゴゴケの発見や『苔とあるく』の出版という形で、「先生、こんなん見つけました!」「こんなん書けました!」と、その成果を見てもらう機会に恵まれたことが何よりうれしい、というところでも意見が一致しました。これからもますます精進していきたいと思います。

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その岡山コケの会の創設者、故 井木長治(張二)先生とも親しく、『苔について』というすばらしい作品も残した詩人永瀬清子の没後15年特別展です。

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【 永瀬清子展 時代をかけぬけた天女 】

  ● 2010年1月24日(日)〜4月25日(日)
  ● 開館:9時30分〜17時(入館は16時30分まで)
  ● 休館日:毎週月曜日(祝日は開館)・祝日の翌日
  ● 一般400円、大・高生300円、中・小生200円

 吉備路文学館 http://www.kibiji.or.jp/


永瀬清子『あけがたにくる人よ』のあとがきによれば、「苔について」という詩は、井木先生に京都の苔寺を案内されたのがきっかけで出来た作品だということ。我らが岡山コケの会とはとても縁が深いのです。『苔とあるく』にあの詩の掲載許可をいただいた時は、もう飛び上がるほどうれしかったです。ありがとうございます。
posted by 蟲文庫 at 17:03 | コケ+変形菌便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする