◆古本・倉敷「蟲文庫」◆
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2010年03月27日

「あの生き物」はペス

用事があって岡山へ出かけたので、ダッシュで丸善岡山シンフォニービル店で開催中の猫本フェアへ。目指すは “猫ストーカー” 浅生ハルミンさまの新刊『猫の目散歩』(筑摩書房)です。広い売り場をうろうろしたのち、ようやくコーナー発見(通路に面したの文芸などの新刊コーナーの横のあたりです)。ありましたっ、『猫の目散歩』。さっそく胸に抱えレジへ。

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『樹のうえで猫がみている』やまだ紫(思潮社)もいっしょに。ほしいと思っていたのです。


『猫の目散歩』は、webちくまの連載がまとめられたものですが、タイトルどおり、猫の目になったハルミンさんが街を歩くおはなし。ハルミンさんとハルミンさんの中の猫とが自在に入れ替わり、そのたびに読んでいるわたしも脳内の目線が高くなったり地面すれすれまで低くなったりします。そしてだんだんとわたしという人間の輪郭があいまいになって、ハルミンさんの描く「あの生き物」に近づいていくのです。読み終わって、もとのヒトの形に戻ったら、いつもの景色がなんだか殺風景にみえました。ハルミンさん、おかわりっ!
イラストも、どれもすばらしいです。細部にふふっとなります。

エンボスっていうんですか?カバーのイラストが浮き出しています。
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この写真でわかるかな。
(帯文はしまおまほさん!)

そうそう「あの生き物」が、「犬と猫の間の生き物で、長いことつきあっているうちに猫っぽくなってきて、名前はペス」ということが判ったのもニュースでした。

この日は、ハルミンさん、猫、『猫の目散歩』…と思いながら歩いていたせいか、猫によく出会いました。

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岡山市南方。永瀬清子旧宅付近。

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 (おしらせ)

『しまおまほ展』は盛況のうちに終了いたしました。短い期間でしたが、たくさんの方にご覧いただくことができました。お越しくださったみなさま、ありがとうございました。作品をお買いあげいただいた方には、近日中にお届けいたしますので、いましばらくお待ちくださいませ。

打ち上げの席で、『まほちゃんの家』に登場する島尾家の老猫ミケ(刊行当時20歳)のことを尋ねたら、去年とうとう死んでしまったということ。22歳(23歳?)といえばずいぶん長生きには違いないけれど、でもそれでもハルミンさんの言葉のように「触れ合える時間はほんの一瞬」なんですよね。

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島尾家のミケ。


posted by 蟲文庫 at 15:14 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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