◆古本・倉敷「蟲文庫」◆
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2010年04月28日

骨を曲げて眠れよ

亀の本と天文の本ばかり読んでいるこの頃ですが、眠る前には気分転換もかねて永瀬清子の短章集を。

 
  愛がすべてを解決すると以前には思った。
  (愛なき我をかなしみつつ)
  あわれみが、といまは思う。

  まっすぐに流れる河はない
  抵抗なしに進む考えはない
  悲しめるもの
  骨を曲げて眠れよ。

       永瀬清子「あわれみが」(「流れる髪」短章集2(思潮社))


とくにおわりの二行はしびれます。


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装幀は谷川俊太郎。

この短章集、このまえ見に行った吉備路文学館の永瀬清子展で、「正」「1」「2」「3」「4」と全部で5冊あるということを知りました。いま手元にあるのは2,3,4なのですが、同業のみなさんに尋ねても、意外に見かけないということ。童話社から出ている『だましてください言葉やさしく』の中で少しは紹介されていますが、どこかで本格的に復刻されないものでしょうか。すごくいいのに。
 ※ 追記:『短章集』『短章集・続』(詩の森文庫・思潮社)として、すくなくとも1〜4まではいまでも読めるようです。不勉強で申し訳ありません。(4/28 17:50)
 ※追記の追記:判りました。「蝶のめいてい 短章集1」は「短章集」(正)の新装版でした。ということで、詩の森文庫の2冊で全て読むことができます。(5/5)

話かわって、先日知り合いの女性から「最近、“森ガール” とかって言ってるけど、本当に森にいるのは美穂さんみたいな人ですよねっ!」と、なんとも微妙なご意見をいただきました。森の人、森の生活、ウォールデンですか。ちがうか。ちなみにわたしの服装は、ルーペ片手に野山をはいずりまわっているわりには、あんまりアウトドアじゃないですが、でも淡い色合いの服は着ない(なにしろ森も古本屋も汚れます)ので、見た目は黒っぽい無印良品です。ただ、黒は蜂にねらわれやすいみたいなんですよねえ。なんの話かわからなくなってきましたね。すみません。いえ、「本当に森にいるのは」というのがなんだかおもしろかったので。


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屋久島の蘚苔林。空気まで緑色です。
posted by 蟲文庫 at 15:09 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする