◆古本・倉敷「蟲文庫」◆
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2010年05月02日

しなしなのカリカリ

GW真っ只中、店内が往来と化してますが、帳場のあたりはずいぶんと静かなもので、ただ、お客さんがいるからには席を立つわけにいかず…というせつない状況が延々と続き、そろそろ夕方。「お腹すいたにゃあ」などと思いながら、値段付けをしたり蟲文庫文庫の製本をしたり爪を切ったり、時々覗いてくれる懐かしい顔にひと息ついたり。

猫用のドライフードのことを「カリカリ」と言ったりしますが、あれも我々がたべるせんべいなどと同じで、袋から出してしばらくすると、だんだんと湿気をおびてあまりカリカリではなくなります。この「あまりカリカリしていないカリカリ」を嫌う猫も少なくなくて、自分で残しておいたくせに、しばらくすると山盛りの猫皿を前に「にゃあ、にゃあ(もうカリカリがカリカリしてないから、ちゃんとカリカリしたカリカリをちょうだい)」と催促したりします。うちのナドさんや、工藤礼子さんの愛猫、じゅんちゃんなどもそのタイプなのですが、あるとき礼子さんがそれを「しなしなのカリカリ」と呼んでいるの知って、思わず「ああっ!」と声が出てしまいました。なんて愛らしく絶妙で、でもどこか足許をすくわれるようなすてきな表現でしょうか。以来、我が家でも時間の経過により湿気をおびたカリカリのことは「しなしなのカリカリ」と呼ぶようになりました。そしてその言葉を口にするたびに、ふふっと楽しい気持ちになるのもいいです。
みなさんのお家の猫さんはいかがでしょうか。ちなみにうちのミルさんは、そのあたりにはまったく頓着ないようです。

工藤じゅんこさん。
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「しなしなのカリカリなんてカリカリじゃないわ」

田中ミルさん。
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「あたしはどちらでもよくってよ」

色柄は似ていますが、猫もいろいろです。
posted by 蟲文庫 at 16:30 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする