◆古本・倉敷「蟲文庫」◆
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2010年07月08日

七夕に初観測

昨日、ご近所さんから七夕の笹をいただきました。このあたりでは旧暦でおまつりするので、これからしばらくのあいだ飾ります。

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まだ短冊数枚しか掛けていないので地味ですが。

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ご近所の模範的な七夕飾り。


旧暦で、とはいえやっぱり気になる7月7日の星空。さて、この時期、野尻抱影さんは何を書いておられるでしょうか。

  今夜も七夕の女夫星を見上げている中に、ふと微笑が浮かんできた。それは戦前
 毎日プラネタリウムで、解説者の某君が、「仮に織女が桃いろのハンケチを振った
 ところで、牽牛の眼に入るまでには十六年かかります」と言って、観客を笑わせて
 いたことを思い出したからだ。
  うまい説明をしたもので、これは織女の距離が二十七光年、牽牛は十六光年で、
 決して文字通り天の川をはさんでいるのではない。そして同時に織女と牽牛とを隔
 てる距離も十六光年あることを、解りやすく言ったものだった。
                 (野尻抱影『星三百六十五日』7月12日)

ということ。ふたりの距離はなんと十六光年。怠けたばかりにずいぶん引き離されてしまったものです。


そしてそんな日に完成した、マイ望遠鏡。いつまでも人のものを借りているわけにもいかない、ということで。

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名前はまだない。けっこう大きい。相変わらずの仏頂面で失礼します。

先日、あるメーカーが激安(※高速バスで岡山ー東京を往復するくらいの金額)で放出していた鏡筒を購入し、それを手作りの簡易経緯台に乗せました。一般に「ドブソニアン」と呼ばれるものです。口径15cm、鏡筒部分については一昔前の高校の天文部ならこれで充分といえる仕様。ただ、これは台の上にちょこんと筒が乗っているだけで、しかも意外に軽い。室内から庭や物干し台への出し入れもまったく苦にならないのです(まあ、自転車で運ぶのはちょっとキビシイですが。いろんな面で)。

7月7日の七夕に晴れることなどめったにないのですが、なんと今年は晴れました。ある方の言葉を借りるなら「まことにめずらしきはイブに雪、七夕に星」ですからね。そして、この日が初観測となった物干し台の天文台から見えたのはまさに、

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東の空に青白く光る、こと座のベガ(織女)。
できすぎです。

いえ、最初なのでとりあえず、肉眼でみえる星を望遠鏡の視野に入れる練習をしていたら、それがたまたまベガだった、というだけのことなんですけどね。それにしても、この3月のサンダル履きでのカノープス、そして七夕に物干し台から織女さまですから、とりつかれるのも無理はありません。

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こちらは西の空のアルクトゥルス。赤い星です。

それにしても、天文台のOさんの試作品という、この簡易経緯台、ものすごく使いやすい。360℃自在に動きます。すばらしい。ありがとうございます。

向こう1年、ひたすら書き物そして苔の日々となる予定なので、心身のバランスのためにもよさそうです。
posted by 蟲文庫 at 16:12 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする