◆古本・倉敷「蟲文庫」◆
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2010年12月07日

木山捷平と矢野久雄

予報通り寒くなってきました。昨日のうちに亀らもわたしも、だいたいの冬支度は済ませたので、これから当分は帳場に籠って原稿書きとお年賀書きに励みます。あ、店はもちろん開いていますよ。年末年始の営業については、上の「お知らせ」欄をご覧ください。

12月1日(水)の朝日新聞 岡山欄の記事です。
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木山捷平の未発表原稿が見つかったというニュース。

見つかったのは、小説11編と詩2編の計13編。このうち8編の小説は、1929年〜31年に書かれたものと推定され、これまでの「詩人として文筆活動を始め、後に小説にも手を染めるようになった」という木山文学の通説を覆すものになるということです。ですから「うけとり」などよりも前に書かれたもの見つかった、ということですね。さらにこれらの小説には「矢野久雄」という、これまで確認されていなかったペンネームが記されているそうです。
現在、岡山県笠岡市の笠岡市立図書館で公開中。お近くの方はぜひ。駅からちょっと遠いですけどね、笠岡の図書館。でも充分歩ける距離ではあります。

玄関前に詩碑もありますよ。

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 濡縁におき忘れた下駄に雨がふつてゐるやうな 
 どうせ濡れだしたものならもつと濡らしておいてやれといふやうな 
 そんな具合にして僕の五十年も暮れようとしてゐた

               「五十年」木山捷平



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ご近所のWさんちの猫。

10年前、ここに移転してきた時、ご挨拶に伺ったら玄関に躍り出てきたのが最初の出会いですが、室内で大切に飼われているので、今回、じつに10年ぶりの再会。あの時、この猫を追いかけて出てきて、恥ずかしそうにしていた小学生の男の子はそろそろ大学を卒業のはず。猫はあんまり姿が変わらないけど、でもあなたも年を取ったのね。
posted by 蟲文庫 at 12:19 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする