初対面の人などに古本屋の店主として接するとき、ちょうど「今日はいいお天気ですね」「どちらのご出身で?」といったのと同じ調子で、よく「お店はいま何年くらいになるんですか?」と尋ねられます。屋号の由来や、古本屋になろうと思い立ったきっかけとくらべれば答えは単純明快なのですが、しかし「17年」という、先方が無意識に予想しているであろう数字の3倍、もしかしたら4倍ちかい返答をするのは気が引けて、一瞬躊躇してから「じ、じゅうななねん、です」と答えた後、間髪を入れず冒頭のセリフとなります。そして、お互い「あはは」と笑い合って次の話題へ。
でも、以前にも書きましたが、古本屋の年数というのは人の年齢と似ていて、20年、30年でもまだまだ若造。なにしろ2代目、3代目の店主も決して珍しくはなく、80代でもまだまだ現役という世界です。17歳といえば高校三年生。ほんとうにそれくらいの気持ちです。
おかげさまで蟲文庫、一昨日の2月7日で17周年を迎え、18年目となりました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
ナドおばーにゃん。

あたしもそろそろ17歳よ。
猫の時計と古本屋の時計、刻まれるスピードには、いったい何倍くらいの開きがあるのでしょうか。

