ここのところずっと取り組んでいる蟲文庫についての本。1993年秋、無謀にも「そうだ、古本屋になろう」と思い立ってから現在にいたるまでを、書き下ろし半分、あとの半分くらいは、これまでに『早稲田古本村通信』や『CABIN』『SUMUS』などに書いたものを収録という形で一冊にしたものです。
ただ、得意の「貧乏話」も、一冊にまとまると非常にクドくなるため、全体のバランスをとるのにはかなり苦労しました。というか、最後は「しょうがない、これが現実だ」というところで自分を納得させた部分もあります。yumboを聴いて、がんばりました。
ともあれ、古書現世の向井さんが声をかけてくれたのがきっかけで書きはじめた「蟲文庫のこと」が本になるというのは、ほんとうにうれしいことだと思っています。
いまのところ、2月上旬発売の予定。版元は洋泉社です。どうぞよろしくお願いいたします。
ナドさん、ミルさんも登場します。
しかし、「苔についての本」と「蟲文庫についての本」と「亀についての本」。
こうして並べてみると、あんまり違和感ないですね。