◆古本・倉敷「蟲文庫」◆
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2012年12月06日

青森・奥入瀬紀行(2)

そして翌日は本番。

会場となる会議室で簡単な挨拶をしたあと、まずはフィールドへ。
みなさん、コケについては初心者とはいえ、長年奥入瀬渓流でガイドをされている方なので、専門用語などもあたりまえのように出てきて緊張します。

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アオモリサナダゴケ、フロウソウなど、わたしの住んでいる瀬戸内沿岸部では見られない種類も多いのですが、余裕がなくて写真は撮れませんでした(主催者のひとりである河井大輔さんが、ものすごく写真が上手いので「まあ、いまこの状況の中でわたしが撮らんでも…」という気持ちもあったのですが)。



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質問には精一杯こたえますが、わからないこともあります。


それまで、めいめい、おもいおもいに観察していたみなさんが、ぞくぞくと一ヶ所に集まってきました。

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なにがあるのかといういと

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ツノゴケ(たぶん、ニワツノゴケ)

市街地や山里など、開けた場所では珍しくないのですが、このような森林地帯ではまずみられません。
ではなぜかというと、この先に大きな施設があり、かなり整備された公園のようになっているのです。いってみればこの奥入瀬では「特殊な環境」。そのせいで生えているのだろうと思われました。


お昼休憩を挟んで、午後は講義室へ。

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本来は、コケ植物の基本の生態や、ふだん自分がやっている活動などについてお話する時間だったのですが、なにしろ大勢の前で一方的に話すのが大の苦手。自己紹介すらしどろもどろになるようなありさまなので、事前にお願いして、質疑応答形式にしていただきました。

今回初の試みに、最初はなかなか質問が出にくかったのですが、だんだんと打ち解けてきて、終わってみれば、3時間があっという間でした。
そしてわたしのほうも、みなさんとのやりとりの中から、これまで自分が考えていた「初歩のコケ」に対する意識を見直すきっかけが生まれ、5年前『苔とあるく』で試みた「専門家と初心者の間に立つ」ということの、さらにもっと細部の隙間を埋められるものが出来たら、というような新たな夢も生まれてきました。

ありがとうございました。

(つづく)

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スギゴケの仲間。


posted by 蟲文庫 at 19:00 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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