◆古本・倉敷「蟲文庫」◆
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2007年02月13日

夜空に光るキノコ

京都・冬の旅。というと観光協会のキャッチフレーズみたいですが、2月唯一のかせぎ時に目をつぶって出掛けただけのことはあるものとなりました。

初日、このところ話題となっている、重森三怜の作庭した東福寺の方丈庭園を見学&撮影。雨上がりの晴のち曇りという絶好の日和でした。林哲夫さんに西芳寺(苔寺)付近をご案内いただき、小さなお寺の庭や路地裏などの生き生きとしたコケのみなさんを満喫。お茶をごちそうになりながら描いていただいた地図をたよりに、その後〈三月書房〉と〈アスタルテ書房〉を訪ね、せっかく都会に出てきたのだからと〈ジュンク堂〉で、件の小山清の『小さな町』(みすず書房)を購入。さらにその地図をたよりに三条木屋町の〈アバンギルド〉へ。マヘル、アーリントン・デ・ディオニソ、カール・ブラウの「a K show case tour 2007」と、カルコ(吉田省念+鈴木ちひろ)、パーフェクト・ダンサーという、盛り沢山のよいライブでした。他人から呆れられるほどのファンであるマヘルはもちろんのこと、カール・ブラウというミュージシャンを知ることが出来たのも大きな収穫でした。来てよかった。夜はカルコの鈴木ちひろ嬢のお世話になる。演奏もすばらしい上、たいへんな料理上手なのです。

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アーリントン氏がボーカルをとられた1曲。
工藤冬里氏とのインプロヴィゼーションもよかったです。

翌日は、ちひろ嬢との共通の友人であるユカちゃんとふたりで、出町柳駅前で貸自転車を借りて銀閣寺へ。かなり広い庭園内を散策&撮影。その庭の手入れをされているの方々の丁寧な仕事振りにも感嘆。その後、ユカちゃんの提案で、大文字山へ登る。朝、ちひろ邸から「あれが大文字山よ」と教えられ、眺めた山にまさか登るとは思わなんだ。わりとハードなのです。頂上からは京都の街が一望に出来るという、なかなかの絶景。でもわたしが目が行く先やっぱり足下のコケ。下山し、ふたたび自転車をこいでガケ書房を訪問。本もCDも、うらやましい品揃え。ご店主の山下さんと亀+店内イベント談義第2弾。「がんばってお店つづけていきたいですね」と激励しあう。テープでしか持っていなかったアーント・サリー(アン・サリーにあらず)のCDがあったので購入。出町柳で自転車を返して帰路につく。

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落ち葉を一枚一枚手で拾い(むやみに箒で掃くと苔が傷むため)草を抜き
こうして、銀閣寺のあの広大な庭は保たれているのです。


帰りの京都駅にて、光る巨大キノコ発見


修復作業中のため、お帽子をかぶせられた京都タワー。
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さらによくみると
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カサの裏側まで(椎茸の裏のひだひだを思い浮かべてください)キノコめいていました。


posted by 蟲文庫 at 14:04 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする