うぐいすの鳴き声をききながら古本屋の店番....じつにのどかです。社会人として不安になるほど。
ようやく、表を開けっぱなしていられる気候になってきました。家屋を閉め切ると息苦しく感じる西の人間です。
最近でこそ、鍵をかける家も増えてきましたが、わたしの子供時分には、留守をする時と夜寝る時以外は、鍵などかけないのが普通でした(そもそも鍵がない、という家も珍しくなかった)。おかげでいまでも、玄関の鍵はかけても、その横の窓が全開、なんていう間抜けな光景もしばしばみられます。
そういえば、父の他界以来、ひとりになることが多くなった母親は、以前よりも鍵かけの習慣が身に付いたのですが、当初ご近所からは、「家にいるのになんで鍵かかってるの?」とか「鍵かかってたら、開けられないから困る」(注:野菜や回覧板を届けられない)というような苦情(?)もありました。このあたりでは、未だ「鍵がかかっている=留守」という認識なのです。かくいうわたしもそのひとりですが。
昨日は、造形作家のヨシダコウブンさんが、大阪は海月文庫の小林慶子さんご一行を、お連れくださいました。
古本屋としてはもちろん、展示スペース併設という面でも大先輩。共通の知り合いも多く、お噂はかねがね伺っていたのですが、お目にかかるのはこれが初めて。日曜の観光地はざわざわとして、あまりゆっくりお話しは出来なかったのですが、とても気持ちのよい雰囲気の方でした。最近では、展示の期間だけ店をあけ、普段はインターネットや即売会で売られているのだとか。
同業の方(ということは、その大半が先輩)に棚をみられるというのは、もうほんとうに恥ずかしくて、身の縮むような思いがしますが、でもそれだけ励みにもなるのです。ありがとうございました。
今日のナドミル。

諸事情でつながれています。不満そう。
そうだ、そろそろ『蟲通信』春号をつくらなくては。