◆古本・倉敷「蟲文庫」◆
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2013年12月27日

コケ図鑑のお知らせ

ひさしぶりの更新になりますが、さっそくお知らせです。

年明け早々、山と渓谷社より『ときめくコケ図鑑』を発刊予定です。

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田中美穂 文/伊沢正名 写真
(先日届いたカバーの色校です)


あの伊沢正名さんによる瞠目するような写真とともに、蘚類71種、苔類34種、ツノゴケ類1種を、肉眼〜20倍で確認できる範囲で解説しています。

コケというのは、顕微鏡で細胞の形などを確認しないと正確な種類がわからないものが大半なので、そんなコケのことを簡単に説明するというのは、本当に難しいのですが、この本では「野外で確認できること」を念頭に、「観察会で、はじめてこのコケを見る人に向けて自分はどんな説明をするかな?」と考えながら書きました。
そのほか「コケの基本」「コケのいる場所」「(コケ観察中に)気になる生き物」「地図や地形図で探す」「学名(ラテン語)について」など、フィールドで役立ち、楽しめる、ということを中心に紹介しています。

そして何より伊沢正名さんの写真。もうほんとうにすばらしいので、眺めるだけでも楽しいと思います。伊沢さんのコケ写真集でもあります。

山と渓谷社:http://www.yamakei.co.jp/products/2812202250.html
※同シリーズの既刊には「鉱物」「きのこ」「カエル」「星空」があります。


『苔とあるく』や、藤井久子さんの『コケはともだち』(リトルモア)を読んでコケに興味を持たれた方が、さらにもう一歩コケに近づく時に役立てばと思っています。

1月24日発売予定です。よろしくお願いします。


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もう、ひと月以上もたってしまいましたが、京都・ガケ書房で行われた『胞子文学名作選』発売記念トーク「苔、羊歯、茸、黴、麹、海藻、そして古本、ついでに亀」にお越しくださったみなさま、ありがとうございました。胞子文学に興味をお持ちくださった方から亀好きの小学生の男の子、そして旧くからの友人まで、タイトルの通り、いろんな方面の方がみえていて、わたしもとても楽しかったです。

トークのほうも、聞き手をつとめてくださった山下さんのおかげで、たぶんいままでで一番(ちゃんと?)しゃべることができたと思います。まずはこの本が出来たいきさつや、収録作品、装丁について、多少の裏話もまじえてお話させていただき、つづいて苔や羊歯や黴のことなども。でも、あとで聞いたら、いちばん面白かったのは、亀の話になった時、せっかく山下さんが「亀の甲羅にコケが生えて困る」と話をふってくれたのに、わたしが「それはコケはなくて藻です」と答えたところだった、という人も多くて反省しました。


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会場には、『ときめくきのこ図鑑』の著者である、堀博美さんもみえていて、はじめてご挨拶することもできました。


そういえばこの日の昼間、夜のトークも聞きに来てくださったコケ研究界の若手ホープであるOさんが「ぜひ胞子力を高めて行ってください」と京大博物館の標本庫(あの『標本の本 京都大学総合博物館の収蔵室から』(青幻社)の!)や書庫を案内してくださったのも、たいへん貴重な体験でした。コケの世界では有名なフォーリー(コケ界の歴史上の人物です)の標本もあるのです。

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この日、前回ガケ書房で対談させていただいた、善行堂の山本善行さんは、残念ながら出張のためお留守だったのですが、「京都新聞」に連載されている「京滋文学道しるべ」に、ちょうどその日『苔とあるく』のことを書いてくださっていたのです。びっくりしました。第一報は、京都へ向かう電車の中で受け取った扉野さんからのメールだったのですが、その後も、会う人会う人に「今日の京都新聞!」と声をかけていただきました。うれしかったです。

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この切り抜きは、それからしばらくして、古本の師匠である横浜の一艸堂石田書店の石田さんの奥様(京都のご出身)から届いたものなのです。お手紙によれば「京都にいる妹が送ってくれたもの」ということでした。


夜は市原の友人宅にお世話になり、左京区を満喫して帰ってきました。


posted by 蟲文庫 at 14:48 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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