店の奥に台所があるので、お客さんのいない時を見計らって済ませるわけですが、作り始めて食べ終わるまでの間に誰も店に入ってこないということはあまりないのです。例えば一日の来店者数が片手でやっとしかないような激ヒマな日でも、なぜかご飯を食べようとすると人が来ます(売上げにつながるかどうかは別。悲しいくらいに)。
30分や1時間経ってから、伸び切ったお蕎麦や冷めて糊状になった雑炊や食べるなんてこともざら(あ、そういえば「雑炊」の語源は「増水」なんだそうですね)ですが、もっと困るのは、わたしが食事を中断して台所を離れるのを虎視眈々と狙っているヤツがいるということです。
我が家の天井裏に住まうネズミのみなさん。
うっかりフタをするのを忘れようものなら、あっという間に、(特におかず類を)持っていかれます・・。
わたしは古本屋。「潔癖」という言葉とは、あまり縁の深くないところに暮らしておりますが、さすがにネズさんの食べかけには抵抗があります。
泣く泣くいちから作り直すはめに・・・。もったいない〜。
普段から、食品のたぐいはもちろん調味料から一部の調理器具にいたるまで、ことごとく冷蔵庫にしまうなどして、気を付けてはいるのです。でも、やっぱり、「うっかり」ということはあります。
まあでもわたしは子年ですし、ハムスターやハツカネズミを飼っていたこともあるネズミ好きです(いまは猫がいるので飼えない)。彼(彼女)らにもそれなりの生活があります。決して憎くはないのです。なんとか触れ合わないですむ程度に、それぞれ生きていきたいもの。
(以下のページ、ねずみ画像アリ。苦手な方はご注意ください)
って、そういう方には、もうここまでのハナシでも “たいがい” ですけれども。
さて、わたしの食糧を狙っているネズさん。数匹がローテーションを組んで見張っているのか、はたまた「専属」がいるのか、おおいに気になるところですが、時々ちらりと見かける姿はだいたい同じ大きさです。
で、本日ついに撮影成功。
台所と接している裏庭に好きそうなブツを置いて、待つこと数十分。お、来ました来ました。

こやつ(ら?)です。わたしのご飯を持ち去るのは〜。
でも、めめが真っ黒でかわいいのね。ペットショップにいるのと
あまりかわりません。
とはいえ、あれこれと困っているのは事実。やっぱりネズミ除けの店番猫がいるかしらん。ナドミルがいた頃は、こういう問題はなかったのです。
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以下は、某グループでトランペットを吹いておられるO谷氏による、ハムスター本(DVD?)のレビュー。何度読んでもしみじみ面白い、という個人的にツボな文章です。ねずみつながりということで。
『ハムスター 見てかわいい 知って楽しいハムスター百科』
ハムスターだけでなくリスなどの連中はクルミとかドングリと
かを正気とは思えないほどホッペに貯めこんで、こっそり地中に
隠して、後でまた腹が減ると隠した食品を掘り起こして食べる。
だが、さっき申したように、奴ら正気でないので、何割かの隠さ
れたクルミとかドングリは隠された事を忘れられ、りっぱな大木
になり、結果、惑星の緑化にあのハムたちは貢献している。と
いった内容がこのソフトウェアに納められていると私は推測して
いる。よって星1つ。
なぜなら、これは間違いで、奴ら齧歯(げつし)目リス科の哺乳
類たちは人間の切り倒した木の数をちゃんと交代制でカウントし
ており、その倒された分だけクルミとかドングリなどをせっせと
埋めているのである。「あー、吉田材木店がまた25本切ったぜ
よ」「またドングリ埋めねぇといけねーのかよ!」「こんどは小
楢でも埋めてみるけ?」「ギャフー!俺、小楢大好きなんだよ
〜」とかいった会話が行われているのだ。手話で。
間抜けだったり、物忘れが激しいからって、リスみたいに世の
中の役に立つ事もある!とか、自分の保身のためにリスを引用し
てはいけない。男ならだまってカワイイと思っておればよいので
ある。