◆古本・倉敷「蟲文庫」◆
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2017年08月04日

友部さんの月と星

先日、近くまで来られていた友部正人さんとユミさんご夫妻がお立寄りくださいました。ここ数年、家の都合で店内でのライブはもちろん、近隣であったライブを観に行くことすら出来ていなかったというのに、まさか自分の店で店番をしていてお会いできるなんて。ほんとうにありがたく、うれしく「なんて幸せ者なんだ、わたし」と思いました。

お話しによれば、数日前に鎌倉のmolnというお店であった「貸切り図書館」というライブのイベントで、わたしの『星とくらす』の紹介とともに、月や星にまつわる歌を何曲か歌われたのだそうです。例えば、♪月はあんなに、明るいのに♪という歌詞の出てくる「夜よ明けるな」とか。

鎌倉 moln「貸切り図書館 49冊目」
http://cloud-moln.petit.cc/banana/2706126

他に、月だと「はじめぼくはひとりだった」「一本道」「あいてるドアから失礼しますよ」「びっこのポーの最後」「ルナダンス」「密漁の夜」「38万キロ」「ジョージア・ジョージア・オン・マイ・マインド」「イタリアの月」「空から神話の降る夜は」「夜明けからいちばん遠い2月」「月の船」などがありますね。友部さんとユミさんは「月はいろいろあるけど、星が思ったよりなかったね」と仰っていました。そういえばそうかも。星ですぐに思いつくのは「君はこんな言い方嫌かもしれないけど」の♪ちっぽけな夜空が いっぱいの星で見送ってくるよ♪とか「地球のいちばんはげた場所」の♪ぼくらは古新聞を指揮棒にして 冬の星座に歌わせた♪かな。あと「海が降る」には天の川が出てきますね。「遠来」の♪ぼくらのいる星をながめている♪とか「愛について」の♪星のように遠い場所から♪はどうでしょう。ちょっと違うかな。
ああ、できるものなら聴きに行きたかったです。


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はじめてお会いした時にいただいたサイン。
1993年12月23日といえば、蟲文庫オープンのひと月ほど前です。
当時のわたくし、21歳。

探してみたら、その時のライブのポスターが出てきました。
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シルクスクリーンによるプリントの布製。

あ、いまこうして書いていて、「月でもうひとつ思い出した!」と思ったら「君が欲しい」の♪心やさしい月の輪熊が♪で、これは月ではなくてクマでした。


ライブの時にお会いするのとは違って、近況や共通の知人のことなど、いろんなことをゆっくりとお話し出来て、たいへんうれしかったのですが、でもまた蟲文庫でもライブが出来たらいいなあということも、つくづくと思いました。そういえば、おふたりとは、15年ほど前の真夏の蟲文庫での“酸欠”「友部正人朗読会+ライブ」の話にもなりまして、笑いながら「あれ、ほんと大変だったよね」なんて。

しばらく休んでいた蟲文庫でのライブは、3月のかえる目が5〜6年ぶり、そして近くのライブハウスに観に行くことすら、先日の知久寿焼さんのソロが数年ぶり、といった状況なのですが、どちらもこれからだんだんに復帰できたらと思っています。またよろしくお願いします。


お土産にいただいた、私家版の詩画集

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友部正人と広田稔による詩画集
『色鉛筆のどんでん返し』
『風のあしあと』

posted by 蟲文庫 at 16:55 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする