共の蒸気機関車が走っています。
わずか20キロあまりの区間を、一時間以上かけて走ります。 マラソン選手
なら伴走もできるのでは.....というくらいの、のろのろ運転。「『大脱走』
ごっこ にはもってこいだねー」という冗談も出ようというもの。
われわれ東洋人が乗ってさえ「せま〜」と思う車内は、一度乗り込むと、次
の駅に付くまでは殆ど身動きがとれません。 丁度、古めの観覧車の中のよう
な感覚です。実際、地元の大柄な男性に訊ねると、「わたしは大きいので乗れ
ない」と言われてました。まるで”お猿の電車”です。汽車だけど。
下の写真1枚目をよ〜く見ると、煙りの向こうに機関士のおじさんが見えま
すが、運転席にあぐらをかいて座り、振り返るような姿勢で後方に積まれて
いる石炭をすくってはくべていました。真っ黒のおヒゲも「家に帰って洗う
と、ほんとは真っ白なんだよ(笑)」とのこと。
路線バスなども殆どない土地なので、それなりには「利用」されているのか
もしれませんが、しかし、どちらかというと、イギリス人らしい遊び心によ
って維持運営されているようでした。流れる風景は、緋色の芥子が群生する
牧草地、そして砂浜。 まさに「世界の車窓から」ですが、しかしその向こう
には要塞の如き原子力発電所が.....。と、こちらの話しもまた追々。
写真2枚目は、終点のダンジェネス駅のホームです。ちなみに、切符も何も
なく、出発前に機関士さんが「さっきお金を払ったやつらだけが乗っている
かどうかを見て回る」方式でびっくりしました。



