◆古本・倉敷「蟲文庫」◆
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2005年09月16日

derek jarmanの庭 3

ダンジェネスを訪ねるにあたっての目的のひとつに「穴の空いた石」を拾うとい
うものがありました。珍しい鉱石を集めるというのではないのですが、石は好き
で、普段から旅先などで目が合ったものを拾ったり、たいして高価でなければ石
屋さんやミネラル・ショーなどで買ったりしています。

初めて『デレク・ジャーマンズ・ガーデン』を手にした時から、庭のあちこちに
あしらわれている流木や鉄屑のオブジェに通してある、その「穴の空いた石」が
気になっていました。いったいこの石はなんだろう...と思い、あれこれと著書を
読んでみたところ、どうやらダンジェネスの浜辺などに時々みられる、自然に穴
の空く石らしいというのが判りました。『モダン・ネイチャー』という日記にだ
ったか「浜に”ラッキーストーン(穴の空いた石)を拾いに行く」というような
記述があったと思います。四つ葉のクローバーみたいなもんでしょうか。

ともかく、あの「穴の空いた石」を私も見つけられるのかもしれない〜!!と思
ったら、いや、これは何としても探しあてて持ち帰らねば気が済まない。という
くらいに、実に久々に激しい物欲に捕われてしまったもので、今度は「長年暮ら
していたデレク・ジャーマンならともかく、日本から、ひょこっと訪ねた私なん
かに見つけることが出来るのだろうか」とか「その”石ころだらけの浜”という
のは簡単に行けるようなところなの?」とか「探す時間はあるのだろうか...せ
めて一時間くらいは(私を)”放牧”してもらえないかな...」などと、かなり
しょうもない不安に襲われたりもしていたのですが、実際に行ってみると、ダン
ジェネスという土地そのものが「石ころだらけの浜辺」であり、その気になって
探せば5〜10分にひとつ見つかるくらいの割合で穴が空いており、ふと気が付
いてみれば、同行の皆さまも、それぞれてんで散り散りになって、ただ黙々と「
穴の空いた石」探しをしていたのでした。「(石を探している間は)いや〜...
頭の中、まっ白になりますね...」とは皆の共通の感想。おかげで私も両手に余
るほど拾うことができ、どれを持ち帰ろうかと後でずいぶん迷ったほどです。
四つ葉のクローバーよりずっとラクチンでした。

ところで、なぜ石に穴が...というのは気になるところですが、土地の方数人に
訊ねてみたところ、「海の塩分で溶けだしやすい組成の石なのだ」というのが
順当なところでした。なんか、違うこと言ってる人もいましたが。

そういえば、鉱石好きの人にはサボテン・多肉植物やカメも好きという人が多
いです。上手く説明はできませんが、どこかしら共通する魅力がありますね。

写真は、デレク・ジャーマンの裏庭と私が拾った石です。

derekura.jpg

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posted by 蟲文庫 at 17:46 | ダンジェネスの旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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