◆古本・倉敷「蟲文庫」◆
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2015年07月25日

原民喜『幼年画』


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昨日、『幼年画』原民喜 著(サウダージ・ブックス)が印刷所から届きました。主に昭和11年〜16年頃にかけて「三田文学」などに発表された初期の短編集です。巻末の解説を書かせていただきました。懸命に書きました。

発売日は8月5日。蟲文庫や香川の「なタ書」さんなどでは本日より先行販売がはじまっています。そのほか、サウダージ・ブックスの本を扱っている各地の書店には、来週くらいからぼちぼち納品されるのではないかと思います。どうぞよろしくお願いします。1600円+税です。

出来あがるまでのいきさつや思い入れなど、いろいろと書きたいことがあるので、また書きます。
まずは取り急ぎのお知らせまで。
posted by 蟲文庫 at 14:49 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月06日

近隣の旅(2)山と里山編

ここしばらく、寄り目になるほど必死に取り組んでいた原稿がなんとかおわりまして、ひと息ついたところです。ある小説集の解説を書かせていただきました。今月末には発売される予定なので、またあらためてお知らせいたします。

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それで、だいぶ間が開きましたが、藤井くんが案内してくれた鴨方-矢掛の旅の続きをちょこっと。

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阿部山にある杉谷ダム。
なんだかものすごい山奥みたいですが、そうでもないです。時々某運送会社のドライバーとして働いている藤井くんも「配達で来ることがある」そうです。

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ダム周辺にたくさん生えていたオオヤブジラミ。ひっつき虫の仲間です。


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里の田んぼのあぜ道と溝。蛙やサワガニがいました。
祖父母の家のまわりもこんなだったので、とても懐かしい。


途中で、キジの夫婦、サワガニ、蛙、野うさぎ、蛍、と生き物もいろいろ見たのですが、いずれもうまく写真に撮れていませんでした。

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つがいのキジなんですが・・・わかりませんよねえ。

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これだけは撮れました。イエネコ。


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荻原魚雷さんの新刊をお送りいただきました。

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『書生の処世』荻原魚雷(本の雑誌社)

少し前に届いていたものを、しばらく「おあずけ」にしていたのですが、やっと読めるようになりました。あいかわらず、このままどうにか古本屋の帳場に座り続けたい、とひたすら念じているわたしには身にしみる話の数々。「無駄」について、もほんとにそうだなあ。とてもおもしろい本です。

いまのところ蟲文庫には並んでいませんが、できれば仕入れたいと思っています。いましばらくお待ちください。

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林哲夫作品展「やっぱり、本」。

7月11日(土)より、メリーゴーランド京都にて、林哲夫さんの作品展が行われます。初日の11日 [ sumus 再結成トークライブ] には岡崎武志、山本善行、生田誠、南陀楼綾繁、荻原魚雷、扉野良人の皆 様が揃われる予定です(林さんご本人はもちろん、です)。

メリーゴーランド京都:http://www.merry-go-round.co.jp/kyoto.html

posted by 蟲文庫 at 01:33 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月29日

近隣の旅(1)天文台編

2月中旬くらいから続いた、このあたりの観光シーズンが終り、すっかり静かになりました。いくらかほっとしたのもつかの間、今度はあまりの静けさに不安になるという、これまた落ち着かない毎日です。まあでもぼちぼちやっています。

先日、いくつかの取材をかねて鴨方〜矢掛にかけて出掛けてきました。わりとなじみ深い地域なのですが、見聞が目的で来ることはほとんどないので、とても面白かったです。地元在住のカメラマン、藤井豊くん(『僕、馬』(りいぶるとふん)の)が案内してくれました。


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竹林寺山の岡山天体物理観測所。

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そこから眺める瀬戸内の海と四国の山々。

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併設されている岡山天文博物館には、あのドームの中の模型が。
太陽観測室では、太陽のプロミネンスや黒点などを観察することができます。館長さんが親切に解説してくださいました。

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この博物館が出来たのは1960年。
たしかにそんな雰囲気の一角もあります。

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敷地内では、3.8m新技術望遠鏡の建設中でした。
京都大学のプロジェクトだそうです。

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夕方、隣の山から。


国立天文台 岡山天体物理観測所:http://www.oao.nao.ac.jp/


目的は天文台ではなかったのですが、思いがけない収穫もありました。新緑のまぶしい頃で、道中いろんな動植物を見かけました。それについてはまた次回。たぶん「里山の生き物編」になると思います。


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(新入荷のおしらせ)

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ぽかん編集室より『ぽかん』5号が届きました! 付録として「のんしゃらん通信」と「ぼくの100」もついています。972円。※しばらく切らしていた4号も再入荷しました。



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倉敷意匠計画室『紙モノカタログ 5』(1296円)私も「『胞子文学名作選』について」という文章を書かせていただきました。さらに吉岡秀典さんと松田水緒さんのご協力のもと、オリジナル文具も出来たのです。そちらについてはまた後日!

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『胞子文学名作選』が出来上がった時、こんなふうな文章を書いておきたいと思っていたのですが、直後から怒濤のコケ図鑑の追い込みに入り、そのままになってしまっていました。なので、尚更うれしかったです。


倉敷意匠計画室:https://www.classiky.co.jp/


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(苔のおしらせ)


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『ワンダーフォーゲル』6月号(山と渓谷社)の「いきものばなし」というコーナーでコケについて書かせていただきました。山歩きや登山の道中で目にする動植物を紹介するページです。写真は伊沢正名さん。よかったら見てくださいね。

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苔庭からコケを知ろう!という、新しいコケ入門書が発売されました。『苔三昧』大石義隆(岩波書店)。各地の代表的な苔庭とその見どころの紹介、そして巻末にはコケについての基礎知識もきっちり紹介されています。新刊書店でぜひ!

(※上記2冊は小店には並んでおりません。すみません。)
posted by 蟲文庫 at 16:16 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月29日

連休前の笠岡諸島

またしても取り急ぎのお知らせです。

【GWあたりの営業について】
4月29日(水)- 5月11日(月)まで休まず営業いたします。


お天気はまずまずの予報ですね。お待ちいたしております。


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先日、ちょっと用事もあって、笠岡諸島の真鍋島へ。笠岡駅前の港から三洋汽船で白石島、北木島などを経由し1時間程度。映画『獄門島』や『瀬戸内少年野球団』のロケ地としても知られています。

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真鍋島の手前にある無人島。


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路地を歩くと猫がたくさん。

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自分が写っていてアレですが、お気に入りの1枚。
屋根の上にいるのは、まだ生後数ヶ月と思われる猫でした。

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海はまるで湖のように、おそろしく凪いでいました。

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岩場にはフジツボ、イソギンチャク、クラゲなどの海岸動物。

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カメノテも。

そういえば、高校の時の生物部のY先輩は、たしか真鍋島の民宿の息子さんで、毎日船で通学していたというのを思い出しました。部員みんなで海藻採集にも来たことあったなあ。


霞が強く、曇っていたので、展望という面ではちょっと残念でしたが、初夏の強い日差しがないぶん、島内を歩き回るには適当でした。倉敷から笠岡諸島までは、午前中9時や10時に家を出ても、夕方には帰って来られ距離なので、「ちょっとおでかけ」にもちょうどいいのです。

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(新入荷のお知らせ)

リトルモアから、きれいなノート「ナヌーク」が届きました。

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白糸、赤糸で綴じられた、無地、方眼、罫線の全部で6種類。

・無地 500円+税
・方眼・罫線 600円+税


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サイズもちょっと変わっていて、文庫本と比べるとこんな感じ。

今後継続して取り扱いの予定ですので、どうぞよろしくお願いいたします!

きれいなノート「ナヌーク」http://www.nanuk.jp/

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そして杉本拓さんから「Taku Sugimoto+Manfred Werder」(CD 1800円)、「下北沢ファンクションズ/Still Alive」(CD 2160円)が届きました。

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posted by 蟲文庫 at 13:53 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月22日

コケムシテン5

お知らせが遅くなりましたが、恒例の「コケムシテン」が始まっています。


岡山県立大学デザイン学部の学生のみなさんによる、コケ観察から生まれたデザインの展示です。

・期間:4月18日(土)午後〜26日(日)
・場所:蟲文庫店内東側壁面
・時間:11:00ー19:00(店舗営業時間内)
・休日:火曜

今年も、年明けの観察会に参加された学生さんと先生方による平面、絵本、セラミックなど、おもしろい作品が並んでいます。お近くの方、ご興味のおありの方はぜひ!

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メキシコ人のマセド先生の作品「アステカ苔」もすごいです。アステカ文明の遺跡から出土する、供物をのせる器が原形なのだそう。


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posted by 蟲文庫 at 14:10 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月18日

胞子文学原画展と「岡山文庫のこと」など

なんとか確定申告も終わりまして、ほっとひと息ついたところです。でも、そのおかげで手を付けられていない事も山盛りなので、ほんとうはあまりほっと出来ていませんが、ともかく大の苦手の「計算」が終わったのでよかったです。


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散歩をしていたら、かわいいタイルをみつけました。

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ハリガネゴケの凾焉B

あちこちの梅の花もかわいいですね。


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(おしらせ1)

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3月18日(水)より、西荻・FALLにて、松田水緒さんによる 「第9回『胞子文学名作選』原画展」+「短パンとトレーナー展」がはじまりました。22日(日)には、ライブペインティングもありますよ。
お近くの方はぜひ!

西荻 FALL イベント案内:http://falldays.exblog.jp/22638598/

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(※写真は、松田水緒さん、港の人のtwitterより拝借いたしました)

松田さんの描かれる、あの、ふしぎな動物の絵が好きでたまりません。特に哺乳類ぽいの。


(おしらせ2)

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先日発売になった『本の雑誌』2015年4月号(特集:夢の楽園「万歩書店」で遊ぼう! )に寄稿いたしました。「岡山文庫のこと」という文章です。書きたいことがありすぎて、かなりぎっちりのページになってしまいましたが、よかったらどこかで読んでみてください。

岡山の、あの万歩書店の特集です。県内の方も、県外の方も、どうぞよろしくお願いいたします。
posted by 蟲文庫 at 18:19 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月04日

中年の自覚と雛祭り

以前、フリーライターの荻原魚雷さんが、「このような仕事をしていると、生活のペースはかなり気ままになるし、上下関係もあまりなく、おかげでなかなか中年の自覚が生まれにくい」というようなことを書いておられました。古本屋の世界というのも、40代などまだまだヒヨッコといわれ(なにしろ80代で現役の方もいる世界)、でも上下の関係はわりとゆるく、それぞれのペースで日々ひたすら古本を買ったり売ったり、それがどんな本だったかについて一喜一憂しているうちに一年が過ぎて行くので、やはりその自覚は生まれにくいのです。たまに新聞や雑誌などで紹介していただく時に、古本屋蟲文庫店主 田中美穂(42)などと書かれていて、その数字の大きさにぎょっとすることはありますが、でもべつにそれで自覚が生まれるわけではありません。これはなにも、いつまでも若いつもりでいるというのではなくて、どうも現状をつかみかねている、といった感じです。まあ、部下や子供がいないのも大きいのだろうとは思います。
ところが先日、東京在住の20歳代の弁護士という男性から『わたしの小さな古本屋』を読んでたいへん励まされたという内容のじつに丁寧なお手紙をいただきました。そしてそのお返事に「この店は昨年20周年を迎えました。開店したのはあなたがまだ小学生の頃になるのですね」と書いているうちに、俄然中年の自覚が生まれてきたのです。子供の頃から、なんとなく想像していた中年婦人像と自分とがようやく重なった瞬間でした。Yさん、どうもありがとうございます。なんだかほっとしました。

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今年も河津桜が咲きはじめました。

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昨年、横浜の一艸堂石田書店の石田友三さんの奥様、寿子さんからいただいたお雛さま。

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石田寿子 作

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きれいなお顔。

この歳になって、思いがけずやってきたわたしのお雛さま。旧暦の3月3日頃まで飾るので、これからまだしばらく楽しめます。家の者も「こんな可愛いのだったらいいね、ほらあのビッグバンドみたいなのは大変だけど」と気に入っていました。(注: “ビッグバンドみたい”というのは、七段飾りのこと)来年は店に飾りたいなと思っています。どうにかこうにかスペースをこしらえて。


ご近所さんから雛祭りで作られたという巻き寿司もいただきました。

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このあたりでは、巻き寿司にはたいてい穴子が入ります。


そして明石方面の親戚からは、いかなごのくぎ煮が。

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春です。
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2015年02月14日

サランラップの子

おかげさまで、今月7日で蟲文庫は開店21周年を迎え、22年目となりました。自分で言うのもなんですが、ずいぶん古本屋らしくなりました。そしてその姿は、開業の頃に理想としていた「古本全般を扱う、なんでもないけどちょっとだけ硬めの品揃え」の町の古本屋にようやく近づいて来たような気がします。いろんな年代の、いろんなタイプの人が、それぞれに棚の前で本のページをめくっているのを見ると、「ああ、ほんとうによかったな」と思います。先行きの、決して明るくない仕事ではありますが、来年の今ごろもこのようなご挨拶ができるよう、また一年がんばって行きたいと思います。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。


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帳場まわりが、このような惨状を呈することもふえました。
(奥にいるのは近所猫のTさん)


ところで、少し前にまた髪を短くしました。ショートといえばショートなんだけど、さてこの髪形をどう説明したものかと思っていたら、昨日久しぶりに会った友達から「あ、みほちゃん!サランラップの子!」と言われ、ああ、まさにそれですよ、と膝を打ちました。

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これです。

よろしくお願いします。
posted by 蟲文庫 at 13:41 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月11日

こないだのすばる

昨日はひさしぶりに何の用事もない定休日で、目が覚めたら午後もだいぶ遅い時間になっていました。そういえば、ここしばらくの間、いくつかの締切にコケ講座や打ち合わせ、となんだかんだで睡眠時間が短くなっていたのです。あと、寒いというだけでも消耗しますしね。という、「昨日はよくねた」というそれだけの話です。すみません。

一昨日の夜、あのものすごく寒かった日。ふだんならさっさと布団に入るところなのですが、どうしても深夜まで起きている必要があったので、思い切って「物干し台の天文台」に望遠鏡を出し、オリオン周辺の有名どころを観察。

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すばる(プレアデス星団)がわりときれいに撮れました。寒いだけのことはありました。



庭の臘梅。

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数年前に苗を植えたものが、去年はじめてぽつぽつと花をつけ、今年はずいぶん賑やかに。いちばん好きな花です。

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雨の日。


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(おしらせ)

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先月発売された『本の雑誌』2月号 特集:カラーブックスが好きだ! の中の〈あの人に聞く 私の偏愛カラーブックス〉に寄稿いたしました。わたしのは「『地図のみかた』で紙上旅行!」というタイトルです。
書店には既に次の号が並ぶ時期になってしまいましたが、もし機会がありましたら読んでみてください。
posted by 蟲文庫 at 12:28 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月09日

年明けの学芸大学

賑やかなお正月休みもおわり、一段落しました。今朝はようやく知り合いのお店などに年始参りを。あちこちで「やー、すっかり静かになりましたねえ」と淋しいような、いくらかほっとしたような顔でご挨拶。店のほうも、観光シーズンを避けて来られる方がほとんどになり、古本屋らしいのんびりした雰囲気が戻りました。

途中で見かけたカワセミ。

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年賀状もたくさんいただきました。ありがとうございます。わたしのほうも例年とくらべればかなり早いペースで書くことができましたが(まだ完了はしていませんが)、長年使ってきたプリントゴッコが消耗品の生産すらも中止になってしまったため、どうしたものかと迷いに迷った揚げ句、そのまま迷走感あふれる絵柄となりました。

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困り顔のマヌル猫です。



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(おしらせ)

1月17日(土)ー2月15日(日)まで、東京・学芸大学(という地域名です。学芸大学という駅があります。大学構内ではありません)の古本屋「流浪堂」の店内でおこなわれる【反骨の軟体 岡村淳の脳内書棚】というフェアに参加させていただきます。岡村淳さんとの出会いは『苔とあるく』なので、自然科学の本を多めに準備しました。港の人さん、サウダージブックスさん、市場の古本屋ウララさんなども出品されます。お近くの方、ご興味のおありの方はぜひお運びください。


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岡村淳さんの著書『忘れられない日本人移民』(港の人)

詳しくは流浪堂さんのフェイスブックを。
https://www.facebook.com/pages/流浪堂/153603588097115

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(冬季休業のおしらせ)

1月13日(火)から23日(金)まで冬季休業いたします。休業中はいただいたお問い合わせ等へのご対応が遅れる場合がありますが、24日以降順次ご連絡いたしますので、なにとぞよろしくお願いいたします。
posted by 蟲文庫 at 13:36 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月02日

未年

あけましておめでとうございます。

大晦日は例年になく暖かかったせいかご来店も多く、そして恒例となった顔ぶれも覗いてくださって、とてもうれしいしめくくりとなりました。おかげさまで昨年2月に20周年を迎えることができ、そしてまたなんとか年を越すことができました。これまでじわじわのろのろと水面下で進めてきたあれとかこれも、そろそろお知らせできるのではないかと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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干支の干菓子。

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雪だるまと蓑亀も。


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【年始の営業と休業】

・年始は2日(金)より営業。
・6日(火)は定休日
・7日(水)〜12日(月)通常営業
・13日(火)〜23日(金)冬季休業

以降ふたたび通常営業の予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。
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2014年12月20日

猫の穴

あと10日もすると来年なんですね。うそみたいですね。12月は毎年わりとひまで、ここいら一帯ひっそりとしてるのですが、あまりにも人がいないと不安になるもので、近所の商店の人たちと「…毎年この時期ひまよね?ね?」と確かめあっているところです。まあ、観光をしたり、読書に勤しんだりする季節じゃないですよね。
とはいえ、そんな中でも思いがけない人がはるばる訪ねてくださったりして(お住いの奄美大島から福岡まで来た「ついで」に!とか!)、店というのは、やはり予定通りにちゃんと開けているのが一番だと思わされることも多いです。今年は家の事情もあって出張はできるだけ控え、店番に専心できたので、それはほんとうに何よりのことでした。おかげで、かどうかはわかりませんが、古本の買い取りにも恵まれました。

17日以降、年末年始は元日を除いて5日(月)まで休まず営業しますので、ひきつづきどうぞよろしくお願いします。

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こたつ布団の猫の穴。

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いました。


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【年末年始の営業と休業】

・年末年始は元日をのぞいて5日(月)までは休まず営業。
・6日(火)は定休日
・7日(水)〜12日(月)通常営業
・13日(火)〜23日(金)冬季休業

以降ふたたび通常営業の予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。
posted by 蟲文庫 at 12:10 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月19日

魚服記と木山捷平展

ようやく吉備路文学館へ「木山捷平とその周辺の作家たち」をみに行ってきました。
年代順に代表作とともに書簡や関連資料などが展示してあるのですが、ふだんは自分の内側にもわもわっと存在している木山捷平の世界(我が内なる木山捷平のお部屋)の中にあるいくつかを目で確認できるので、見ても見てもみあきませんでした。

今回特によかったのは、『胞子文学名作選』に入っている、太宰治「魚服記」は、もともと神戸雄一が太宰治や木山捷平に呼びかけてはじめた同人誌『海豹』の創刊号(昭和8年)に寄せられたものだったのに気がついたことでした。この号で木山捷平は「出石」を発表しており、その時の太宰からの「捷平兄 治」と署名された、真心のこもった「出石」への批評と、ぜひ「魚服記」への感想もいただきたく、といった内容の手紙も展示されています。じつは、昨年『胞子文学名作選』の編集をしていた時、何かひとつ木山捷平の作品が入れられないものかとかなり探したのです。ただ、「たぶん、ないだろうなあ」という当初の予想どおり、やっぱりなくて残念な思いをしたので、うまく言えませんが、とてもうれしかったです。

その関連でいうと、2階で開催されている「吉備路の近代詩人7人」という展示の中で、正富汪洋と一緒に河井酔茗が写っている写真があって、ああ、このお方が!とはじめて姿を見ることができたのも思いがけないことでした。河井酔茗の「海草の誇」という詩が、やはり『胞子文学…』の中に入っています。この正富汪洋という人は邑久町(現在の瀬戸内市)の出身で、竹久夢二とは同学年で幼なじみだったそう。
その「吉備路の近代詩人7人」というのは、薄田泣菫、正富汪洋、有本芳水、間野捷魯、永瀬清子、安東次男、飯島耕一です。

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吉備路文学館:http://www.kibiji.or.jp/


この特別展「木山捷平とその周辺の作家たち」は1月18日(日)まで。また、現在笠岡市立図書館でも「木山捷平と阿佐ケ谷会」という展示が同時開催されています。こちらも近いうちに見に行こうと思っています。吉備路文学館も期間中にもう一度は行きたいです。

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帰り道。


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(新入荷のおしらせ)

●サウダージ・ブックスより

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『瀬戸内海のスケッチ』黒島伝治作品集 (山本善行 選)2000円+税
『「一人」のうらに』尾崎放哉の島へ(西川勝 著)2000円+税

遅ればせながら蟲文庫にも並べることができました。


●奥入瀬フィールド研究所より。

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『奥入瀬渓流コケハンドブック』1200円+税

雪の季節をのぞけば、一年中安定して美しいコケの観察ができる奥入瀬渓流のコケが紹介されています。
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2014年10月31日

「木山捷平とその周辺の作家たち」

岡山市にある吉備路文学館にて「木山捷平とその周辺の作家たち」がはじまっています。

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木山捷平の生誕110年を記念したもので、「その周辺の作家」とは、ポスターの顔写真左から、坪田譲治、井伏鱒二、太宰治、藤原審爾、吉行淳之介。

10/12(日)〜来年1/18(日)まで。
詳細:http://www.kibiji.or.jp/…/21-s…/233-2014-09-30-00-55-30.html

これから年明けまで、店の表に木山捷平のポスターを貼っていられるなんてうれしいです。


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(おしらせ)

洋泉社のムック『本屋はおもしろい!!』でご紹介いただきました。

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「全国ディープインパクト古書店30」という記事の中で、書いてくださったのは、ブログ「古本屋ツアー・イン・ジャパン」の“古本ツーリスト” 小山力也さん。「頑な」、ほんとにそうだなあと思います。ありがとうございます。ただ、「お客さんがひきもきらず」というようにご紹介いただいていますが、そんな日は1年に数回のことで、普段はわりとひっそりとしているんですけどね。壇蜜さんの表紙が目印。


木山捷平と壇蜜。タイトルにしたいくらいの、すごい並びのブログとなりました。
posted by 蟲文庫 at 12:04 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月22日

田んぼマニア

そうだ、足が冷たいというのはこんな感じだったなあ、と思い出し、ごそごそ冬支度にとりかかったところです。

神社の秋祭りもおわり、このあたりの遅い稲刈りもいよいよ終盤を迎える時期ですが、昨日、自転車であちこちの田んぼを見に行ってみたところ、まだけっこう残っていました。

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田植えから稲刈りまで、田んぼというのは、ほんとうにきれいなものだなあと思います。


そんなこんなで、自称「田んぼマニア」の田んぼ好きですが、農家ではないので暢気に眺めるのが専門。先日、ひょんなことで行ってきた高野山への道中では、もう、それはそれは美しい、ちょっとあの世じみた美しさの棚田を見ることもできました。

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眼福。


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(おしらせ)

『天文ガイド』から出ているムック『星空さんぽ』3号にエッセイを書かせていただきました。

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『星空さんぽ』no.3(誠文堂新光社)1000円+税


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本田彗星の本田實さんのことや、ドブソニアン望遠鏡のある「物干し台の天文台」のことなどを書いています。いまはなき「天文台もなか」のこともちらっと。

そういえば、年明けから春先にかけては、上から2番目の田んぼ写真に写っている山の端あたりにカノープスが見えることがあるのです。
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お知らせ号 141022

新入荷の新刊やCD、カレンダーのご紹介です。

●サボテン書房より。

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『親のための新しい音楽の教科書』若尾裕(サボテン書房)1200円+税


●boidより

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(左)『フィリップ・ガレル読本』(1500円+税)
(中)『イエジー・スコリモフスキ読本』遠山純生 編著(1500円+税)
(右)『ファスビンダー、ファスビンダーを語る』第1巻 ローベルト・フィッシャー著(2200円+税)


●Sweet Dreams Pressより。

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ジャド・フェア、テニスコーツ&ノーマン・ブレイク「ハウ・メニー・グラスゴー」( 2200円+税)


●7e.p.より。

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(左)澁谷浩次『シブヤくん』(1800円+税)
(右)ゑでゐ鼓雨磨『木陰のひわ』(1800円+税)


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工藤冬里『徘徊老人 その他』(1800円+税)※入荷しました!


●松田水緒さん&セプテンバーカウボーイ 吉岡秀典さんより。

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下北沢マンガ『しもまん』(オートリバース)1000円+税。

下北沢で青春を過ごした人に読ませたら、たいへん面白がっていました。なじみがなくてもたのしいのでぜひ。


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そして、『胞子文学名作選』発売一周年記念として、セプテンバーカウボーイ 吉岡秀典さんより、ふたたび青焼きカバーが届きました。『胞子文学名作選』をお買い上げの方に差し上げています。(※なくなり次第終了いたいます。)


●毎年恒例「山口マオカレンダー2015」が届きました。

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壁掛 (1200円+税)、卓上 (580円+税)の2種類。実用面でも人気です。
posted by 蟲文庫 at 12:48 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月05日

さいきんのミルさん

7月で18歳になったうちのミルさん。

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昨年あたりから、かなりよぼよぼしてきたので、この夏が心配されたのですが、思いがけなく涼しい8月だったおかげで、なんとかかんとか元気にしています。


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(お知らせ)

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あらいあきさんの『チュウチュウカナッコ』『ヒネヤ2の8』(青林工藝舎)が、ひさしぶりに二冊揃って入荷しました。いずれも手描きのサインと特典付きです。

オリジナルのPOPも描いてくれました。

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現在『アックス』に連載中の「ヒネ北経由厨行き」の単行本化も待ち遠しですね。
どうぞよろしくお願いします。
posted by 蟲文庫 at 13:59 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月21日

イケダズー

「最近大丈夫?」と最近知り合いからよく声をかけられます。そういえば、去年の夏はおそろしく体調が悪く、隙をみては横になっているような状態でした。しかしその後、原因が判明しまして、いまはすっかり元気になりました。ご心配くださった方、どうもありがとうございます。


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6月の下旬、久々に池田動物園へ行きました。元岡山藩主である池田家が経営する民間の動物園で、岡山駅からなんとか歩いて行ける距離にあります。

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本格的な暑さがやってくる前に、と思って出掛けたのでしたが、時すでに遅しでもうすっかり夏の日差し。動物たちも大半がぐったりしていましたが、コツメカワウソのチョコ丸♂とティラミス♀だけは、元気いっぱいで、その生来の落ち着きのなさを存分に発揮していました。

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まあとにかくせわしない動物です。かわいいけど。


園内をぶらぶら歩いていたところ、昨年の冬だったか、鳥取での展示で問題になったアルビノの狸が、その後ここに引き取られ飼育されているのに出会いました。ケージのそばに設置されている飼育日誌によれば、だんだんと人にも慣れて、当初のパニック状態からは脱しつつあるということでした。他の動物からも、入園者が行き交う場所からも少し離れた所で大事にされていました。
それから、写真を撮り損ねましたが、わたしが子供の頃からここにいる象のメリーちゃんも健在。今年49歳だそうです。涼しくなったらまた行きたい。


この動物園の一角には「池田動物園動物病院」があり、犬や猫はもちろん、このような地方の動物病院ではなかなか診てもらえないような、地味な動物(亀とか)や珍しい動物でも診てもらえるそうです。そんなこんなで、カピバラなどをぼけーと見ながら園の隅のほうへ歩いていると、いきなり柴犬に吠えられたりしてびっくりします。

そういえば、かつては店の裏の鶴形山にもニホンザルと鶴と狸と孔雀と水鳥が飼育されていたのですが、ある時、地元の情報誌の「岡山 vs 倉敷」特集で、池田動物園とこの鶴形山の動物コーナーが比較されていて、「そりゃなかろう……」と子供ごころに思った記憶があります。


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(おしらせ)

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現在書店に並んでいる、「BRUTUS 特別編集 合本 本屋好き。」でふたたびご紹介いただきました。2011年の「本屋好き。」特集と2013年の「古本屋好き。」特集が1冊にまとめられたムックです。店主紹介のコーナーでぼさっと突っ立っております。
posted by 蟲文庫 at 16:00 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月29日

夏仕度と古本

本格的な暑さになる前に、ということでしょうか、少し前から古本の買取りが続いています。おかげで帳場周辺が道なき道や行き止まりになっていることもありますが、これがなくては始まらないので、ほんとうにありがたいことです。日本文学、海外文学、自然科学、社会、思想哲学、民族(俗)、美術、音楽、映画関連は大歓迎ですが、取り扱いは古本全般ですので、それ他の分野でもお気軽にご相談ください。最近は郷土関係の本もぼちぼち入ってくるようになりました。いずれ棚ひとつぶんくらいの郷土史コーナーを作りたいのですが、まだまだ(まだまだ)。

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最近、このポスターを貼りなおしたおかげかも。


まだ店頭には出せていませんが、先日は、昭和初期頃のものと思われるマッチラベルの貼込帖が入ってきました。京都大阪あたりを中心に5冊分、1000枚前後。

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東京や山陽地方のものも少しあるのですが、その中に、「岡山 京橋食堂」のマッチラベルもありました。京橋のあたりは先の大戦で空襲に遭っているはずなので、記憶しておられる方はもうおられないかもしれませんが。



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(おしらせ)

夏休みの成羽美術館は「世界に誇る 成羽の化石」展。

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化石少年が集めたのは、太古の森のかけらたちだった。

7月19日(土)ー9月28日(日)まで。
http://bit.ly/1lQaGOS

いいなあ、行きたい。
posted by 蟲文庫 at 13:33 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月02日

南下する「かえるライン」

全国的にみて、最も田植えが遅い地域とおもわれるこの岡山県南西部でも、いよいよ田んぼに水が入りはじめました。市街地にある店から、田園地帯の中の自宅まで自転車をこいで帰っていると、ある場所を境に、急に蛙の鳴き声がにぎやかになります。ここを「かえるライン」と呼び、田んぼとの距離やその規模、そこに暮らす蛙の種類によってさまざまに聞こえてくる鳴き声をききながら帰るのが夏場の楽しみです。
最近では、この一帯にもかなり住宅がふえ、それにつれて「かえるライン」もじわじわと南下。いまに我が家を通り越してしまうのではないかと心配していたのですが、どうやら今年から、あまり自由には宅地として売ることができなくなった(たしか「調整区域」というのだと思います)ということで、いくらかほっとしています。

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昨夜は、さっそく耳をたよりに家の近所をうろうろ。写真では暗くて何がなんだかよくわかりませんが、ついに水が張られた田んぼで、蛙のみなさんがおもいおもいに鳴いていました。

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そしてこの季節は恒例の裏庭の蔓や雑草の大掃除を。雑草といっても樹木のように大きくなるやつなので鋸がいります。さらに根気もいるのですが、こないだ映画館で「WOOD JOB!」を観たところなので、ちょっとたのしい。

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こんなふうに、あっというまに繁茂するクサギという雑草を
夏の間にあと1〜2回は刈らなくていけません。


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夏の終りには、よい香りのする可憐な花をつけ、


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秋になると美しい瑠璃色の実がなりますが、

とにかくやっかいなのです。

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(おしらせ)

3月12日からの長きにわたり開催していた『胞子文学名作選』松田水緒原画展は好評のうちに終了いたしました。ご覧いただいたみなさま、そしてお買い上げいただいたみなさま、ありがとうございました。4月の後半には、松田水緒さんご本人と『胞子文学名作選』の装丁をされたデザイナーの吉岡秀典さんも、はるばる東京からみえ、裏山でコケの胞子体や胞子を観察していただくなど、たのしい胞子活動をご一緒することができました。

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原画の一部は、現在も店内「港の人」コーナーにありますので、ご興味のおありの方はぜひご覧下さいませ。
左下にちらっと写っている実体顕微鏡でコケ観察もできます。

そしてそして、『胞子文学名作選』は、ちょうどこの会期中に増刷されました! ひきつづき、どうぞよろしくお願いいたします。
posted by 蟲文庫 at 17:48 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする