先日、ある場所の撮影のため、一日店を休んで出掛けてきました。谷あいなので、明るいうちにと思ったのですが、やはり昼間はコントラストが強すぎるので夕方まで待つことに。
それで、時間もずいぶんあるし、ということで弥高山の上まであがってみました。頂上まであと200mくらいの場所まで車で行けるのでらくちんです。

頂上付近からの眺め。
360℃見渡せるので、四国山脈も大山もみえます。
雲海がみえるのでも有名なので、いつか早朝に来てみたい。

見事な秋晴れでした。

石垣の地衣類。
夕方、ふたたび現場に戻り、無事撮影終了。この写真は年明けくらいに完成しそうな次の単行本に使う予定です。

稲刈りシーズン。整列。
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9月に発売された、ちくま文庫版『わたしの小さな古本屋』、おかげさまで順調のようです。
最初に文庫化のお話しをいただいたのが4月の上旬。出先の京都でぎっくり腰のため動けなくなり、数日してようやくノートパソコンのスイッチを入れ、なんとかかんとか最小限の連絡やなんかが出来る状態になった、まさにそんな時に届いたメールでした。倉敷に帰って店を開けるどころではなく、向こう10日間ほどはこのまま安静……(えーうそー)、という状態だったので、嬉しいのはもちろんですが、ずいぶん救われた気持ちにもなりました。というようなことがありました。
早川義夫さんの解説文には、「まだ蟲文庫に伺ったことはない」と書かれてありますが、じつはこの原稿を頂戴したあと、偶然にも倉敷でチェロ奏者の坂本弘道さんとのライブがあり、その時に店にもお立寄りくださいました。だいぶ緊張してしまいましたが、でも「本屋」の話をしていると、ふと同業の人と話している気持ちになる瞬間もあったりして、その都度「おっとっと」と内心あわてたりしていました。思えば何という僥倖、です。ほんとうに。
その時のことを、早川さんもブログに書いてくださっています。
http://h440.net/diary149.html
この日、座右の一冊『ぼくは本屋のおやじさん』に書いていただいたサイン。
ライブは、もうほんとうに素晴らしくて、「うわーーすごくいいーー」という言葉が馬鹿の一つ覚えみたいにずっと頭の中をぐるぐるまわりつづけていました。坂本弘道さんのチェロの演奏もすばらしかったです。
ちなみに、坂本さんは福山のご出身で、20年くらい前、まだ開店まもない頃の蟲文庫に来られたことがあるのだそうで、穴があったら入りたくなりました。
先々週の日曜日の書評欄で、朝日新聞、読売新聞同時にご紹介いただいたのですが、さらに先週は地元の山陽新聞でも大きく取りあげていただきました。取材にみえた記者の方(30歳代くらいの男性)は早川義夫さんの大ファンだそうです。
『わたしの小さな古本屋』、ひきつづきどうぞよろしくお願いします。