ここ数年は、家の都合で出張や店内での催しを最小限にしていたため、まるで帳場に引きこもっているような状態なのですが、でもそのせいもあってかこれまで以上に店頭での買取りに恵まれるようになり、肝心の店の本棚のほうも、だんだんと厚みが出てきたと思います。そしてしらばく疎遠になっていた、うんと古くからの友人知人が、ひょんなきっかけでまたちょこちょこ覗いてくれるようになったり、と嫌でも初心に還るような日々で、面白いもんだなあと思っています。いずれにしてもほんとうに「おかげさま」です。ありがとうございます。そしてわたしは相変わらず、一日でも長く続けていきたいと思っています。これからもどうぞよろしくお願いします。
こんな時くらい薔薇の花を。
そして引き続きコケもよろしくお願いします。
先日、ひさしぶりにテニスコーツのさやさんと電話で話す機会がありました。テニスコーツは昨年が20周年、そしてそのテニスコーツのおふたりが運営されているレーベル majikick は今年が20周年なのだそうです。さやさとわたしは同い年で誕生日も近いというのもあって、なんとはなし親近感があるのですが、そういえば、やっていることも同じくらいの年数だったんですね。「なんだか20年くらいたつと元に戻るというのか、一回転した感じがしますね」というような話もできて、妙にうれしくなりました。原点回帰といえば、まあそんなところですが、文字通り「ひとまわり」しないと戻れない「元」なので、これはなかなか楽しく刺激的な状況なのです。
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【新入荷】
majikickより
テニスコーツ/Music Exists 1(1800円)
テニスコーツ/Music Exists 2(1800円)
7e.pより
テニスコーツ/Hope you are Wells(1800円+税)
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pong-kong recordsより
ゑでぃまぁこん/カミナリデンゴン(2500円)
本松洋子/雨の日(2200円)
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不定期刊の映画批評誌『NOBODY』44号が入荷しました。
『NOBODY』44号(NOBODY編集部)1000円+税
(特集)
・濱口竜介『ハッピーアワー』
・アルノー・デプレシャン『あの頃のエッフェル塔の下で』
・鈴木卓爾『ジョギング渡り鳥』
・マノエル・ド・オリヴェイラ.
表紙は鈴木卓爾最新作『ジョギング渡り鳥』の面々です。
いまのところ44号のみの入荷ですが、今後バックナンバーの取り扱いも予定していますので、これまでなかなか手に取ってみる機会がなかったという地元の方もぜひ。
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『映画横丁』創刊号 特集:酒場でウイスキーを(500円+税)
『映画横丁』2号 特集:映画のあとはワインで乾杯(500円+税)
月永理絵さんによる映画とお酒にまつわる小冊子。デザイン&イラストは『胞子文学名作選』と同じ吉岡秀典さんと松田水緒さんです。
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【書きました】
福音館書店の月刊誌『母の友』3月号の書評欄で、串田孫一『記憶の道草』(幻戯書房)を紹介させていただきました。ここにも書いたのですが、最近、串田孫一の文章を音読するのが楽しみになっています。