◆古本・倉敷「蟲文庫」◆
mushi-bunko.com

2007年02月25日

昨夜の猫亀劇場

こたつの上でうとうとしていたナドさん。
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サヨ市「もしもしナドさん、もしもし」
ナド「しらんぷり、しらんぷり」

サヨ市さんはナドさんの尻尾に首をのせてすりすり
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サヨ市「ナドさんてば〜」
ナド「あっ、いまさわったでしょ」

立ち去るナドさん
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サヨ市「あ、まってくださいよ〜」

というわけで、またもや遊んでもらえなかったサヨ市さんでした。

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風邪をひきそうになっているところを、なんとか持ちこたえているここ数日。でもどうも耳がぼわぼわして聞こえにくい。調子が悪いと耳にくるのです。声をかけられても気づかない時があって、気の短いお客さんには怒られてしまう。いや、わざとじゃないんです。すみません。個人商店は、なにをさておき体調管理が肝要。

昨日のお昼頃、東京の友人から「いま池袋の往来座前」というメールが届く。おお、蟲日記も少しは役立ったんだなとうれしくなる。友人知人には、古本も古本屋も大好きだけど、そんなにチクイチ情報をチェックするほど熱心でもない人が多いので、ここでの宣伝は意外と効果的なようです。その後も数人から「行ってきた」という報告を受けとる。いいな〜わたしも行きたい。売るよりは、そりゃ買うほうが楽しいもん。

2月もそろそろおしまい。今月、自分のために買った本は、古本で一冊、新刊で一冊。自分の本なんて、そうは買えません。


posted by 蟲文庫 at 18:36 | 猫亀日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

a quiet piece

矢田辺寛恵さんの個展「a quiet piece」がはじまりました。

「日々の小さな想いを小さく描きました」というご本人の言葉通り、手のひらにすっぽりおさまる小さな作品が約50点。

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この壁面だけみると、なんだか蟲文庫じゃないみたいですね。
技法はテンペラです。

聞けば、学生時代はタタミ一畳くらいはある大きな銅版画を制作されていたそうで、「その反動で、いまは小さい作品ばかりで」ということでした。

3月11日(日)まで、期間中は無休です。
posted by 蟲文庫 at 18:31 | お知らせ・催事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月23日

杉よりスギゴケ

いま書いているコケの本も、先日ようやく第一段階を突破したので、ちょっと休憩。本の値段をつけたり棚の整理をしたり。

文庫の山の中から古い岩波文庫の『寺田寅彦随筆集』(第一巻)が出てきたので読みはじめると止まらない。
〈書棚に竝んでいる書物の名を硝子戸越しに眺めるだけでも自分には決して無意味ではなかった(中略)此等の書物の中から流れ出る一種の空氣のやうなものは知らぬ間に自分の頭に滲み込んで、丁度實際に讀書をすることによって得られる感じの中から具體的な凡てのものを除去した時に殘るべき或る物を感じさせるのであった〉
なんて、いいなあ。書くのいやになるな。

ところで来月、コケ偵察のため屋久島に行くことになりました。あの「コケの島・屋久島」です。
3月12日(月)〜16日(金)まで4泊5日。なにしろ行き帰りだけで一日ずつかかるのです。文字通り海外。
この時期にこんなに店を休むのは色んな面でキビシイのですが、ただこういうこともタイミングです。ひとつ思い切って。

屋久島はこのたびが初めて。しかも単独行なのですが、でもさすがはコケの島というだけのことはあって(?)、ちゃんと頼れる知人がいるのです。
〈縄文杉往復マシーン〉と呼ばれている屋久島在住のガイドのH氏。岡山コケの会関係者でもあります。お仕事を調整してコケ観察にお付き合いくださるとのこと。こんな心強いことはありません。うれしいです。あ、でも縄文杉まで行く気はないんですよ。だってしんどいもん。わたしは杉を見上げるより足下のスギゴケとたわむれたいです。
それから、数年前に屋久島へ移り住んだはずのMちゃんに手紙を出してみると、変わりなく元気にしているとの返事がきたので、何年かぶりの再会も果たせる予定です。ちなみに彼女の実家はなんと神保町。古本屋さんではないですが。

屋久島とは対極の風景。
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京都は東福寺の方丈庭園北庭。
作庭は重森三怜。岡山の人です。
posted by 蟲文庫 at 16:34 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

往来座の外

日頃なにかとお世話になっている、早稲田古書店街は古書現世さんたちの「軒下の小さな古本祭」、その名も【外市】がいよいよ明日に迫りました。

 ■■古書往来座 外市(そといち)〜軒下の小さな古本祭〜■■

▼日時
2007年2月24日(土) 雨天決行(やや縮小します)
11:00〜19:00(往来座は22:00まで営業)
▼会場
古書往来座 外スペース
東京都豊島区南池袋3丁目8−1 ニックハイム南池袋1階
電話番号 03ー5951−3939
http://www.kosho.ne.jp/~ouraiza/

池袋、古書往来座の軒下で行われる小さな古本市です。じつは蟲文庫も、そのうちメインゲストでいかがですか〜?というありがたいお話しを頂いてはいるのですが、大棚200冊かぁ...う〜ん..そんなに本ないかも。一箱で時々なんかじゃだめですか?

ともあれ、今後も継続して行われるそうですので、東京近郊の古本好きの方は是非とも。
くわしくはこちらを http://d.hatena.ne.jp/wamezo/

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2月25日(日)より、蟲文庫にて『a quiet piece』矢田辺寛恵 絵画展がはじまります。

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手のひらにすっぽりとおさまるような、ちいさなちいさな日本画の作品です。

2月25日(日)〜3月11日(日)
蟲文庫にて、店舗営業時間内、期間中無休。

こちらもいよいよ明日が搬入です。
posted by 蟲文庫 at 11:39 | お知らせ・催事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月21日

サヨ市さんのこたつ生活

この冬、初の水槽冬眠に挑戦していたサヨ市さん。暖冬のせいなのかなんなのか、まったく寝ようとせず、近くを通るたびに水槽から出せ出せとうるさいこと、だんだんと不憫にすらなってきて、結局室内に復帰。3か月以上なんにも食べてなかったはずなのに、さっそく普通にエサを食べています。やっぱり変わってるよなあ、きみ。
(注:本来、冬眠を解除して再加温するのは大変危険ですので、絶対に真似しないでください。万が一おたくの亀になにかあった場合も当方では責任を負い兼ねます)

しばらく亀におびやかされることもなく、悠々自適のこたつライフを送っていたナドさんでしたが。
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さっそく「わっ おひさしぶりですねえ」とばかりにサヨ市さんが接近。
じつに迷惑そうです。

猫らがあんまり迷惑そうなので、夜間は水槽に。
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「おうち」もだいぶ小さくなってきました。

posted by 蟲文庫 at 12:11 | 猫亀日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月19日

通勤路のコケ名所

自宅から店まで出てくる道々に、いくつかの「コケ名所」があります。

倉敷市街地の某所。
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手前の街路樹のふもとに注目。

押すな押すなの勢いのギンゴケのみなさん。
あふれんばかり、というよりは既にあふれています。
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このまわりには、同じような感じの街路樹が等間隔に何本もあるのですが
こんなにぎっしり生えているのはここだけ。よっぽどここがいいのでしょう。

倉敷は、全国的にみても雨量が少なく乾燥がちの土地柄で決してコケの生育に適しているとはいえません。それでもこうして居場所をみつけてぼちぼち生きているコケには、なにやら尊敬の念すら覚えます。

コケは、体のつくりが原始的で単純なため微妙な日光のあたり具合や風通しなどにも敏感に反応してしまうそうです。同じような場所でも生えたり生えなかったりするのはそのせいでしょうね。例えば、同じマンションでも、Aさんの住む302号室のベランダではよく育つのに、そのお隣Bさんの303号室のベランダに移すと元気がなくなってしまう。なんていうことも珍しくありません。「なんかこの前より風通しが悪いんですけど....うにゃ〜...へなへな」とかそんな感じでしょうか。

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仲良くしていただいている、小山千夏さんの本が発売になりました。

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『小山千夏のノスタルジア』小山千夏(主婦と生活社)

不思議なもの、愛らしく好ましいものを見つけるのが大得意の千夏さんの暮らし、一挙大公開。
よーくみると、わたしもちらっと写ってました。自分じゃないとわからないくらいですが。

蟲文庫にも入荷していますのでぜひ。

懐かしの「たまねぎみそ」2004年
http://www.felissimo.co.jp/aie/workshop/life03_work04.html
この頃は、まだ父が生きていて、野菜つくってたな。

posted by 蟲文庫 at 17:37 | コケ+変形菌便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月15日

愛らしい電柱

先日の京都にて、林哲夫さんに西芳寺(苔寺)周辺をご案内いただいていた時のこと。

愛らしい電柱を発見。
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電気や電話の線のための表示でしょうか。
「苔」や「コケデラ」、なんて可愛らしい電柱。
(でも、ピントがちゃんとあっていなくて残念...)

そういえばその京都、三条木屋町は〈アバンギルド〉にて、ライブが始まるのをぼおっと待っていたところ、なんと数人の方から「蟲文庫さんですか?」と声をかけられ仰天する。聞いてみれば、お連れ合いの帰省ついでに時々蟲を覗いてくださっている方だったり、友達の知りあいなどいろいろ。いやはや初めて来た京都のライブハウスで、こんなにたくさん蟲文庫を知っている人に出会うなんて思いもよりませんでした。世間は狭いというのか類は友というのか、ともあれ大変光栄にございました。
そしてさらに驚いたことには、蟲文庫には一度もいらしたことはないそうですが、いつもこの蟲日記を読んで下さっているという男性が、「これを見て、間違いないと思って」と指さされたのが。

「これ」です。
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愛用の鞄につけている亀ブローチ。
10代の終わり頃、インドネシアで買った銀細工です。
ちなみにインドネシア語で亀はkura-kura(クラクラ)といいます。

「鞄についた亀のブローチをみて蟲文庫だと確信した」
いや〜亀好き冥利につきるお話しではないですか。スバラシイ!
ありがとうございますうれしいです。

そんなわけでこのエピソードも亀コレクションに追加。

posted by 蟲文庫 at 13:24 | 亀コレクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月13日

夜空に光るキノコ

京都・冬の旅。というと観光協会のキャッチフレーズみたいですが、2月唯一のかせぎ時に目をつぶって出掛けただけのことはあるものとなりました。

初日、このところ話題となっている、重森三怜の作庭した東福寺の方丈庭園を見学&撮影。雨上がりの晴のち曇りという絶好の日和でした。林哲夫さんに西芳寺(苔寺)付近をご案内いただき、小さなお寺の庭や路地裏などの生き生きとしたコケのみなさんを満喫。お茶をごちそうになりながら描いていただいた地図をたよりに、その後〈三月書房〉と〈アスタルテ書房〉を訪ね、せっかく都会に出てきたのだからと〈ジュンク堂〉で、件の小山清の『小さな町』(みすず書房)を購入。さらにその地図をたよりに三条木屋町の〈アバンギルド〉へ。マヘル、アーリントン・デ・ディオニソ、カール・ブラウの「a K show case tour 2007」と、カルコ(吉田省念+鈴木ちひろ)、パーフェクト・ダンサーという、盛り沢山のよいライブでした。他人から呆れられるほどのファンであるマヘルはもちろんのこと、カール・ブラウというミュージシャンを知ることが出来たのも大きな収穫でした。来てよかった。夜はカルコの鈴木ちひろ嬢のお世話になる。演奏もすばらしい上、たいへんな料理上手なのです。

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アーリントン氏がボーカルをとられた1曲。
工藤冬里氏とのインプロヴィゼーションもよかったです。

翌日は、ちひろ嬢との共通の友人であるユカちゃんとふたりで、出町柳駅前で貸自転車を借りて銀閣寺へ。かなり広い庭園内を散策&撮影。その庭の手入れをされているの方々の丁寧な仕事振りにも感嘆。その後、ユカちゃんの提案で、大文字山へ登る。朝、ちひろ邸から「あれが大文字山よ」と教えられ、眺めた山にまさか登るとは思わなんだ。わりとハードなのです。頂上からは京都の街が一望に出来るという、なかなかの絶景。でもわたしが目が行く先やっぱり足下のコケ。下山し、ふたたび自転車をこいでガケ書房を訪問。本もCDも、うらやましい品揃え。ご店主の山下さんと亀+店内イベント談義第2弾。「がんばってお店つづけていきたいですね」と激励しあう。テープでしか持っていなかったアーント・サリー(アン・サリーにあらず)のCDがあったので購入。出町柳で自転車を返して帰路につく。

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落ち葉を一枚一枚手で拾い(むやみに箒で掃くと苔が傷むため)草を抜き
こうして、銀閣寺のあの広大な庭は保たれているのです。


帰りの京都駅にて、光る巨大キノコ発見


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posted by 蟲文庫 at 14:04 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月10日

連休は連休

早稲田のメルマガ、今月もなんとか無事書けました。今晩あたりには配信される模様。この号から新連載がはじまるそうなので楽しみです。さて、わたしはあと何回書けるでしょうか。

「早稲田古本村通信」http://www.mag2.com/m/0000106202.html 購読は無料です。

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お待たせしたおりました「テニスコーツ/ぼくたちみんなだね」
本日入荷いたしました。こちらもたいへんオススメです。

それから、仙台蔵書票愛好会より『蔵書票レッスン』、そして本の手帳社より『本の手帳』創刊2号、特集:編集者たちのマイブーム、も入荷しています。

が、明日明後日の連休は蟲文庫も連休いたします。13日(火)から通常営業ですのでよろしくお願いいたします。

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 (お知らせ)

2月25日(日)より、『a quiet piece』矢田辺寛恵 絵画展がはじまります。


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手のひらにすっぽりとおさまるような、ちいさなちいさな日本画の作品です。

2月25日(日)〜3月11日(日)
蟲文庫店内にて、店舗営業時間内、期間中無休、です。
まだまだ寒い時季ですが、みなさまのお越しをお待ちしております。
posted by 蟲文庫 at 17:17 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月08日

意匠登録 兎亀状差

帳場で『蟲通信』入れになっている、この状差。

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これも亀コレクションなのです。

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正面が亀さん。


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そして両脇を固めるのは兎さん。

最初に目にした時、ほぉ、なかなかかわいいじゃありませんか、とここまでは微笑ましく眺めていたのですが、裏をみて思わず吹き出しました。


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「意匠登録 兎亀状差」

このデザインはオレのもんだぜ、ってことでしょうか。いいわぁ。たまりません。

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(お断り)
昨日の日記にも書きましたが、現在このブログの編集や更新作業がヒジョーに大変なことになっているため、書き込んでくださったコメントが実際に表示されるまでに、数時間〜半日以上かかる場合がございます。ご了承くださいませ。

(お知らせ)
2月11日(日)、12日(月)はお休みいたします。

posted by 蟲文庫 at 17:10 | 亀コレクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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