◆古本・倉敷「蟲文庫」◆
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2006年10月28日

ハダカデバネズミ

いろいろが一段落して、気がついたらもう土曜日でした。あれま。
両替に行きわすれたので小銭がピンチですが、月末の支払い関係は(いつのまにか)済ましていたので、まずはよしとしましょう。そういえば、家族の病気〜葬式という、とんでもなく大変だった2年前のある月も、記憶にはないのですが、なぜかちゃんと家賃は払っていて、そんな自分が情けなくなった思い出があります。家賃に追われること13年。

そんなこんなで、やれやれと落ち着いて、溜まっていた郵便物などを整理しつつ、『彷書月刊』の11月号をめくっていて、うわっとびっくり。「ホンの情報」のところに『蟲通信』がいるではないですか。蔵書票展のDMをお送りしがてら同封させていただいたのでしたが、まさか載せていただいているとは。ありがとうございます。

昨日の夕方、ハダカデバネズミ(裸で出っ歯のねずみ)の研究をしているという男性がいらっしゃいました。アフリカの地中で、アリのような生活をしているネズミなんだそうです。女王ハダガデバネズミだけが子供を産んで、あとたくさんたくさんの働きハダカデバネズミがいるのだそうです。階級によって鳴き声が違うとか、“平民”はよく挨拶をして、“上流階級”は、向こうから挨拶されないかぎり声を発しない、など楽しいような楽しくないような話も。ともあれ、へえ〜〜と興味津々。インターネットで調べれば、その姿形もすぐにわかるのかもしれませんが、それもなんだかもったいないので、いまのところ想像だけで楽しんでおります。裸=毛がなくて出っ歯で、体長は6センチくらいあるようです。モグラみたいなもんかいね?

今日の関係ない写真。
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窓辺で日光浴をするナドさんとサヨ市。
posted by 蟲文庫 at 21:21 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月26日

山稜石

新疆ウイグル地区、トルファン(吐魯番)の石をいただきました。

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山稜石(さんりょうせき)。
なめらかで柔らかなうす翠の石です。

よくみると、山の稜線のような3本の筋がみえます。このトルファンという地域は3方向から風が吹くため、こんな形になるのだとか。

浪漫ですねえ。
posted by 蟲文庫 at 12:40 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月24日

林哲夫油彩画展へ

この前の土日は、地域の「屏風祭り」という催しのため、ものすごい人出でした。蟲文庫の店内を一日400人以上が出入りするという恐怖の二日間。すでに「店」ではなくて「道路」といった様相です。もう、くたくた。

そして昨日の月曜日は久々のお休み。神戸へ林哲夫さんの個展をみに行きました。たまにはこんなこともしたいのです。倉敷から電車にゆられること2時間半。数日前、突然メールとお電話をくださった大島なえさんと待ち合わせてギャラリー島田へ。

林さんにお目にかかるのは初めてなのですが、「はじめまして」というご挨拶はなんだか妙に感じられます。物腰もお姿も柔らかくスマートな方でした。

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林さんにとって「とほほ...」だというこの絵(詳しくは daily sumus を)
しかしわたしも気に入ってしまいました。

その後、大島なえさんの案内で来月の3箱古本市に参加させていただくことになった海文堂書店を訪ね、店長の福岡氏にご挨拶。ところが会場となるスペースを見せていただいているうちに大島さんがいなくなる。店内放送で呼び出しをかけていただくも現れず、何度か携帯電話にかけてようやくつながる。どうやらお互いが行方不明になっていたらしい。しかしお仕事の時間が迫っていた大島さんは、もう駅近くにおられたので、そのまま「また、あらためて〜」となる。ほんとうにぜひまたあらためて。

せっかくなので、もう一度ゆっくりみよう、とギャラリー島田へ戻る。神戸は比較的土地勘があるのでよかったです。
ちょうど、「日々のあわ.。o○」のにとべさんがいらしたので、まぜていただいておしゃべり。にとべさんの「書いてあることはすべて真実だが、真実をすべて書いているわけではない」という一行紹介好きなのです。

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前々から読みたいと思ってた林さんの『歸らざる風景』(みずのわ出版)があったので購入しサインをいただく。そうしているところへ、みずのわ出版代表の柳原さんがみえる。

その後、林さんの案内で、トンカ書店へ。若い女性店主のお店です。よそのお店をみるのはいつも刺激的でたのしい。よしわたしもがんばろう、とあらためて思えるのです。レコードコレクターズのジャックスの特集号を買う。安い買い物ですみません。

夕方、大阪のナカガワユウヰチさんから蔵書票展の作品の手直しぶんを受け取り、お茶をご馳走になってから家路につく。ナカガワさんとは、じつにお久しぶりでした。

あいにくの雨降りでしたが、よいお休みになりました。行き帰りの電車で、城山三郎の『辛酸ー足尾鉱毒事件』を読み了える。
posted by 蟲文庫 at 14:26 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月19日

製本と消しゴム判子の教室

昨日は田中栞さんを講師にお迎えしたワークショップでした。昼の部が「布表紙の和装本」、夜の部が「消しゴム判子で作る蔵書票」、いずれも定員いっぱい(といっても7〜8人ですが)という盛況ぶりでした。中には旅行がてら、と茨城から参加された男性も。また、この度のワークショップではじめて蟲文庫を知ったという方が半数ちかくいらっしゃって、それも面白かったです。

当初、1階の店内でする予定だったのですが、直前になって2階の在庫置き場でやることに.....片づけてない部屋にいきなり知り合いが遊びに来てしまったようなバツの悪さ。ただ、店は店で通常営業ができたので、かえってよかったような気がします。

そんなわけで、かなり寄った写真しか載せたくないのです。
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消しゴム判子のワークショップ風景。

和装本も消しゴム判子も、思った以上に時間がかかるので、後半焦り気味にはなりましたが、だいたいの手順やコツはつかんでいただけたのではないかと思います。どちらも身近な材料で工夫や応用できそうなのがうれしいですね。参加してくださったみなさま、そして何より田中栞さん、貴重な機会をありがとうございました。


にぎやかしに自宅から派遣されてきたミルさんは、“自室” を占拠されて物干しの隅に避難。
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この不満そうな顔といったら。


そして、結局どちらのワークショップもまともには参加できなかった私はしかし翌朝....。


翌朝....
posted by 蟲文庫 at 20:09 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月17日

蓑亀の写真

に心当たりはございませんでしょうか?

蓑亀(みのがめ)。鶴亀のめでたい意匠などとしてお馴染の甲羅のお尻部分にコケのようなものが「ほよ〜」と漂っているあれです。
あの実物の写真をある仕事で使いたいのですが、もしお持ちの方がありましたらご一報ください。素材写真などの情報もありましたらあわせてお願いいたします。あまり急いではいません。年内くらいにみつかれば。
ネット上にある見ず知らずの方のものをお借りするのは何かとやっかいなので、できればもう少し身近なところでと望んでおります。平安宮にはいるらしいんですけどね。蓑亀。

ちなみにあの甲羅についているのは緑藻です。ある特定の条件の下で成長するのだそうです。

ともかくよろしくお願いいたします。

うちのむいちゃん。
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こやつに生えていれば言うことないのですが。
posted by 蟲文庫 at 13:13 | お知らせ・催事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月14日

西荻の原田さん

『早稲田古本屋街』向井透史 著(未來社)入荷しました。古本界の若大将・向井透史さんが、早稲田の古書店主のみなさまの、古本屋になるまで、となった頃のことを聞き書きされたものです。さすが向井さん。とても読みやすくてとても面白いです。わたしが「仕入れたいけど貧乏暇なしで.....」とぼやいていたら、古書現世からの委託ということで10冊お送りくださいました。うれしー。

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昨日さっそく売れました。

ところで昨日は、西荻は信愛書店の原田さんという若い女性がみえました。9月の西荻ブックマークでトークショーをされた日本物怪観光の天野行雄さん(倉敷出身)からも事前に伺っていたというのもあり、初対面にもかかわらず、こころやすくおしゃべりさせていただく。ご実家が新刊書店でお母様は「茶房高円寺書林」をされ、その他イベントものなども積極的に企画されるなど、ご家族総出(?)でおもしろいことをされているようです。原田さんご自身も1年くらい前までスコットランドで暮らしていて、いまは着物関係のお仕事もされている....など、ほんの数時間の対面では全体像まではつかめないようなスケールの方でした。西荻ブックマークのチラシ類などたくさんいただく。

その後、近くのギャラリーで搬入作業をおえられたところという、天野行雄さんのお兄さんで、画家でありお坊様でもある天野こうゆうさんたちと合流。沖縄料理の店「てぃ〜ら」で夕食となる。

こうゆうさんとは、もうずいぶん前から行き来がありお世話にもなっているのですが、こんな席でごいっしょするのははじめてで、とてもうれしかったです。「てぃ〜ら」の料理も美味しい。
こうゆうさんのお友達の桂さん、たいへんに話が面白いく存在感の強い方なのですが、それもそのはず、そのお名前のとおり、なんと米朝のお弟子さん(!)噺家さんでありお坊様でもある桂米裕さんでした。古典芸能に関する貴重なお話なども伺う。そういえば、岡崎武志さんのご実家がお墓をされるとき、桂一門の家紋を入れたという話しを思い出し、ひとりで更に喜ぶ。

夜は鞆ノ浦へお泊まりという原田さんを見送り解散。またゆっくりお会い出来たらと思います。

明日から、「夢空間はしまや」(蟲文庫の近くです)で天野こうゆうさんの「ほほえみ屏風展」が開かれます。新作屏風を中心に、これまでの作品を一挙公開ということなので、見ごたえがありそうです。期間は10月14日(土)〜23日(月)まで、火曜定休。(夢空間はしまや 電話086−422−2567)

次の週末は、一年で一番この界隈が賑わう「屏風祭り」。蟲文庫の中も、「お店」ではなく「通路」状態になってしまうくらいの人出。万全の体調で臨まねばなりません。


猫人生(にゃん生)も13年になるナドさん。
猫らしく、じつによく眠ります。
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あざらし風
posted by 蟲文庫 at 13:09 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月08日

亀ライト

春夏はいいかんじに日が入る裏庭も、これから冬にかけてはお日さまと縁がうすれます。

そろそろ亀ライト(バスキングランプ)も出動。
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ライトにあたってゴキゲンのむいちゃん(ニホンイシガメ)。
そして、それを羨ましそうにみやるツブさん(ヨツユビリクガメ)。


ついでに窓辺でごろごろしているナドさん写真も。
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飼い主は、「蔵書票展」がはじまり一段落したので、しばらく溜め込んでいた仕事に取り組んでいるところです。すこし焦っています。
posted by 蟲文庫 at 15:16 | 猫亀日報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月06日

続々・紙片美術館

つづいての作品です。

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ナカガワユウヰチさんのコラージュ。よくみると、細かく切りはりしてあるのです。DMデザインも素晴らしかったですが、こちらもステキ。

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我らが「瀬戸内作文連盟」の事務長、出海博史さんの木版画・多色刷り。今回最年少ながら、なぜか一番渋いです。

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山口紀子さんの木版画・裏彩色。左の額にある筒状のものが版木。ころころと刷るのだそうです。


ひとつひとつじっくり観ると、ほんとうに面白いです。昨日気がついたのですが、目のピントの合わせ方が、ちょっとコケ観察にも似ています。
posted by 蟲文庫 at 18:27 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月04日

続・紙片美術館

「紙片美術館」というタイトルは、「紙片」という言葉の小さくつつましく軽い感じと、「美術館」という大きくて立派でお堅い感じの対比がいいなあと思ってつけたのですが。

先日のこと、ご近所のカフェで月2回ほど銅版画の教室をされているT先生にDMをお渡ししましたら。

T先生「....“美術館” と言い切りましたね?」
蟲  「.....(そんなこと考えていなかった...え?マズイ?もしかして...)....」
T先生「いや、でもいいタイトルだと思いますよ」

たしかに、2メートル×2メートルの壁面と60センチ×90センチの陳列用の硝子ケースに平台だけの空間を「美術館」と呼ぶのはおこがましいですね。でも、蔵書票という小宇宙を表現した世界には悪くないと思っているのです。

ひとつ前の記事より、もう少し寄った写真です。ひとまず3枚。

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上の3枚がミズタニカエコさんの銅版画(両わき)、ペン画(中央)。下の2枚がむらいゆうこさんのテンペラ画(麻紙(まし)に石膏下地 テンペラ)。

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上半分が田中栞さんの銅版画(エッチング)。下半分が胡桃の椅子さんのゴム版画。

ところで胡桃の椅子さんも、じつは「田中さん」。もともと田中栞さんのご紹介ということもあり、展示のことについて3人で電話のやりとりをすることも多かったのですが。

栞さま「田中さんは...」
胡桃さま「田中さんが...」
蟲  「田中さんも....」

などと、ややこしいことこの上なかったでした。

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林哲夫さんは、下絵から完成までの制作段階も展示してくださっています。右上の大きなシャーレに入っているのが、わたしの作品。消しゴム判子+プリントゴッコ。です。

他の作品も数日うちにはアップさせていただきます。
posted by 蟲文庫 at 12:51 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月02日

蔵書票展・紙片美術館

おかげさまで無事はじまりました。

十人十色とはよくいったもので、技法も作風もさまざまなのですが、蔵書票という端正な紙片を作るということから、不思議な(いや、どうしようもない?)統一感もあり、よい展示になったと思います。

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右上の2枚の額が、今回の主催者でもあるミズタニカエコさんの銅版画とペン画。

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右下のドイツ箱の中、上半分が田中栞さんの銅版画と下半分が胡桃の椅子さんのゴム版画。手前の硝子ケースの上の小さな箱2つが、今回のDMデザインでもご活躍いただいたナカガワユウヰチさんのコラージュ。中央に版木とともに並んでいるのが出海博史さんの木版画多色刷り。(壁面は次の写真へ)

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壁面、右奥の横長の額2枚がむらいゆうこさんのテンペラ画。中央上が山口紀子さんの木版画・裏彩色。その下が大場康弘さんの篆刻にエンボス加工。いちばん手前が林哲夫さんの木版画・手彩色。

スペースそのものは大変小規模なものですが、なかなかの見ごたえです。むしろ、普通のギャラリーの中すべてが蔵書票で埋め尽くされていたら、全て観るには根性がいるだろうなあ、なんて余計な心配をしてみたり。
お時間のある方は、ぜひいらしてくださいませ。

18日(水)には、田中栞さんを講師にお迎えしたワークショップを行います。詳しくは〈蟲催事〉を。

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林哲夫さんの作品は、ミカンという林さんの愛犬の子犬時代。奇しくもというのか、昨日の夕方、息を引き取ったのだそうです。そういえば一年ほど前、横浜・一艸堂石田書店の石田さんご夫妻にお目に掛かったおり、奥さまが「そういえば、ぶんちゃん(石田さんの亡き愛犬)は何年生きましたかね?」と尋ねられると、石田さんは「15年と50日」と即答されたのを思い出します。
やすらかでありますように。

林さんの作品は、おなじく木版画で出品された山口紀子さんも「木版やのに、なんでこんなに線が柔らかいんや〜」と感激されていました。
posted by 蟲文庫 at 14:58 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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